絵本「おぼえていてね―アーカイブ星ものがたり」
市川拓司(作), こじまさとみ(絵)
[2004/10/18発売 小学館
\1470]
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私のこころをあたためたのは、あなたの小さな手のひらでした――
映画「いま、会いにゆきます」の劇中絵本。
映画に登場した、佑司が肌身離さず持っている絵本。澪が佑司に描き残したという設定。
「アーカイブ星。思い出の中にいる人たちが暮らす星。その星に、ひとりのさびしい女の人がいたの――」。
エンディングのスタッフロール時にも絵本の内容が流れます。
-絵本の概要-
・アーカイブ星で暮らすさびしい女の人が、「ほんとうに大事なもの」を見つける物語。
・シンプルなストーリーで、親子、そして夫婦の愛情がテーマ。
・物質社会の中で、欲に捕らわれて見失いがちな愛情の暖かさと大切さが描かれる。
・澪、巧、佑司に該当する夫婦と男の子の話だが、名前はついてないのでより普遍的な物語。
-個人的感想-
短くシンプルな物語ですが、読み返す度に暖かさを感じる絵本です。
「ほんとうに大事なもの」は探し求めて見つかるものではなく、シンプルで普遍的なもの。
原作や映画でも、巧と澪は一緒に生活できるという平穏な幸せを見失うことなくしっかりと掴んでいました。
メッセージはそれと共通します。平穏な日々の中にある大切なことに気づかせてくれる…そんな絵本です。