ラブシャッフル

ラブシャッフル7話「満月の夜の告白」名セリフ&感想

REVIEW #07
2009.2.28up

7話のカップル
啓(玉木宏)――海里(吉高由里子) →ボーリング&海里のアトリエでモデル
愛瑠(香里奈)――菊田(谷原章介) →公園で会話&カフェで医者の亀井と知り合う
旺次郎(松田翔太)――芽衣(貫地谷しほり) →ジョギング&自宅で料理
諭吉(DAIGO)――玲子(小島聖) →レストランで玲子の父と夫の話

(諭吉) ご主人が区会議員から、今度、国政選挙に立候補するという噂で
あなたのお父さんの、上条先生の選挙区を継いで
(玲子) 主人はね、父の秘書だったの
父が引退したら、そのまま地盤を告ぐ
僕は、いやみんなも、ご主人の影響をあなたが受けてる
そう感じたんですが、それは逆なんですね
ええ、彼は私の言いなりよ
はい
ということは、あなただけは私の本当の意図に気づいたということになるのね
意外な展開だわ
すみません
それで、どうするの
私の邪魔をするつもり?
いや…

(芽衣) 啓はほら、小学校の体育の時間
みんなの前で、見本で跳び箱を飛ぶ男の子
カッコいいって、女子みんなが憧れる
だけど諭吉さんは、逆上がりのできない男の子
放課後、一生懸命練習してる
(旺次郎) そっちの方が妙に気になりだした?
たぶん相性なんだと思う
競争率の高い人は、最初は選ばれた感じがして気持ちいいけど
自分も背伸びをしなくちゃいけないから、だんだん疲れちゃう
諭吉は疲れない?
がんばって、ほらもう少しでできるって
ちょっと上から目線だ
ううん、私もダメなところはたくさんあるから、そういうところは下から目線
二人してがんばれがんばれって、違う部分を励ましあえる
啓の時みたいなドキドキはないの
ビビっともこない
だけど、なんかキュンってする
かわいいなぁって

(愛瑠) なんだかなぁ
医者でルックスもいい
チラっと知り合いといるところで見かけた女
話をつければデートなんか簡単だろう
そうして実際ノコノコ女はやってきた
最初はお互い猫をかぶり、吐き気がするほどの予定調和
セックスしたら猫を取り、飽きたら価値観が違いました、はい終了
子どもができたら結婚して、我慢を重ねて
でもまた恋をしてみたい
女はいつも恋をしていないと、キレイじゃいられない?
見た目はそうでも、心の中は確実に何かを失っていく…

(海里の父) 娘に憎しみなどあるはずないだろう
私に残った、唯一の宝物なんだ
(啓) だったらなぜ、そんなに絵を描けって
変わった子なんだ
君が言うように、何度も死のうとした
ただ、子どもの頃から絵を描いている時だけは夢中で
何もかも忘れたかのように夢中で
だから私は、海里が絵を描いている時だけは安心で…
私だって怖いんだ、誰よりも怖いんだ
娘がいなくなるなんて考えるだけで
コイでもフナでもいい、娘が生きようと思ってくれるなら
任せてください
俺が、俺たちが死なせません
本当に…?
約束します
ラブシャーの愛の輪で、守ります

(愛瑠) 「卒業」っていう映画あったでしょ
(啓) あぁ、ダスティン・ホフマンの
教会から花嫁連れ去るやつ
あの二人、そのあと絶対別れたと思わない?
その時は盛り上がったけど
なんだよそれ、夢がないなぁ
夢なんかないのよ!
恋愛に夢も希望もないの
そんなの最初だけよ
どうしたんだよおまえ
菊リンも言ってたけど、ここんところマジでおかしいぞ
おかしいのはあんたたちでしょう
はなれたくっついたって、安い磁石みたいにバカじゃないの
もっと自分を見つめなさいよ
時には一人で自分を見つめなさいよ
アイアイ…
嫌い、みんな嫌い
ラブシャーなんか嫌い
ウサなんて、世界で一番大嫌い

■7話の伏線のまとめ
・玲子の夫には若い愛人がいた。二人は仮面夫婦? 玲子の本当の意図とは?
・旺次郎と海里が恋愛関係になるのは菊田の狙い通りだった。その後の意図は?

--感想--

芽衣「啓の時みたいなドキドキはないの」
愛瑠「恋愛に夢も希望もないの!」
というセリフにあるように、一般的な恋愛関係と、相性で繋がる関係の違いが、描かれ始めたと思います。

野島さんは「世紀末の詩」や「リップスティック」で、恋と愛の違いを描いていたけど、 それらでは、ほとんどの人が愛に至らないからこそ、愛は得難いもの、運命的なものであったのに対して、今作の相性の良さというのは互いの関係性の中に芽生えるものなので、より現実的になっているのが前2作との違いでしょうか。

芽衣は相性の良さというものに気づきはじめているけど、啓との結婚を再び選んだのは、まだ確信がないから? 芽衣から結婚を告げられた時、啓が心から喜ぶという感じではなかったのは、ラブシャッフルを通して啓も「愛よりも相性」を体感しつつあるからでは。

啓と芽衣は、互いに愛情があっても相性はよくないカップルのお手本として描かれていると思います。だからこそ1話からずっと不安定で、離れたりくっついたりする。 そんな二人が最終的に相性のいい相手と繋がれば、今作のテーマ「愛よりも相性」を私たちもより実感できるのではないでしょうか。




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