ラブシャッフル1話「恋人交換する?」名セリフ&感想
REVIEW #01
2009.1.17up
♥1話のカップル
啓(玉木宏)――
芽衣(貫地谷しほり)
愛瑠(香里奈)――
諭吉(DAIGO)
旺次郎(松田翔太)――
玲子(小島聖)
菊田(谷原章介)――
海里(吉高由里子)
(菊田) 僕はこう思うんだ
もしかしたら、愛よりも相性の方が大事なんじゃないかって
愛は移ろいやすい
それを留めておくためには、二人の相性のよさが必要なんだ
よく言う、価値観が同じとか、そういう頭でっかちなことじゃなくてね
(愛瑠) 出会った頃はキラキラしてたって言ってた
遊びでも何でも、夢中になるとキラキラするって
それが何よ
いい会社入れていいとこ住めて
つまんない男に成り下がったってことでしょ
あんたはキリギリスだったんでしょ
毎日歌うたって楽しく過ごすような
それが今さらアリになってみっともないってことよ
(菊田) 我々が試してみようと思う新しいモラル観
新しい男女のあり方
幸福の追及を求めて考え出した
名づけて、ラブシャッフル
我々はメリーゴーランド
幸せをつかむまで、クルクルと周り続ける…
--感想--
「ラブシャッフル」は恋人交換がテーマのラブコメディだけど、個人的にはコメディ部分にはあまり期待してませんでした。
この設定のままシリアスドラマだったらいいのに・・・と放送前は思ったりしたのだけど、コメディ部分が予想以上に面白くてよかったです。
この感覚は「愛しあってるかい!」(1989)に近いと感じました。
「愛しあってるかい!」は簡単に言えば20代の教師が生徒と一緒になってバカ騒ぎをするドラマなのだけど、そのはじけ方が飛んでてとても面白い。(「ひと屋根」や「未成年」前半にも、似たような要素がある)
「高校教師(93)」と「愛しあってるかい!」は、高校を舞台にした教師と生徒のドラマという共通点はあるけれど、両者のトーンは両極端の正反対で、作者が同じだとは信じ難いほど。
暗いシリアスも明るく突き抜けた話も書ける、それが野島さんのすごいところですね。
そして今作はコメディとしての野島さんが20年ぶり(?)に復活したんじゃないかと・・・。
飽きさせずに次々と楽しませてくれる展開に、そんな勢いを感じました。ラブシャッフルのインタビューにあったけど、まさに野島さんの「裸踊り」で、これを毎週楽しみにしたいです。
移ろいやすい愛を留めておくための要素が、相性のよさだと言う菊田。
性的に惹かれあっているだけだとしたら、飽きたら愛情も冷める。
相手にステータスを求めて結婚しても、不幸になると愛瑠は言う。
しかし相性はずっと変わらないので、性欲・愛情・価値観などよりも、もっと根本的なところにあるのが”相性のよさ”なのでしょうか。