ラブシャッフル2話「運命の人は一人だけですか?」名セリフ&感想
REVIEW #02
2009.1.24up
♥2話のカップル
啓(玉木宏)――
玲子(小島聖)
愛瑠(香里奈)――
旺次郎(松田翔太)
菊田(谷原章介)――
芽衣(貫地谷しほり)
諭吉(DAIGO)――
海里(吉高由里子)
(啓) もうちょっとお互いを知るって言いますか…
(玲子) 駆け引きなんか無意味よ
言葉は嘘
私は目に見えることしか信用しないの
でも「星の王子さま」には、大切なことは目に見えないって
作者のサン=テグジュペリは飛行機事故で死んだわ
(菊田) 人を癒すには3Pが必要だと言われてるんだ
Plant、People、そしてPet
せっかくだから催眠療法をしてあげよう
意識に無意識が問いかけをして、悩みを薄めてくれる
僕のやり方は少し特殊でね、患者さんに本を読んであげるんだ
君にはこの本がいい
井伏鱒二の「山椒魚」
出だしが好きなんだ
”山椒魚は悲しんだ”
山椒魚だって悲しむんだから、人間が悲しんだって当たり前だって勇気づけられる
(旺次郎) 旦那には若い愛人がいるらしい
妻の方はいけないのか?
一生恋したいって、女の美学としてありだろ
(啓) 俺にはわからないね
古いかもしれないけど、母親になってそれで選んだ夫とずっと幸せって女の方はさ
(菊田) まあまあ、どっちもありなんじゃないの
今の女性は選択の幅が広いってことだよ
(諭吉) 自殺なんか考えちゃいけないよ
僕も小学校の時いじめにあって
中学でやり直そうと思ったらまたいじめられて
高校でも結局パシリみたいにされて
そりゃあひどい人、他人を悪く言うことでしか生きていけないような種類の人
傷つけても何とも思わないような人って、やっぱりたくさんいて
でも一方で、素敵な人とも巡り合うことがあるんだよ
僕も一度だけ本気で自殺考えて、建設中のビルに昇ったことがあるんだ
でもその時、たまたま用具を忘れたらしいトビのおじさんに見つかっちゃったんだ
そのおじさん、おまえカッコいいじゃないかって言うんだ
僕は、意味がわからない、こんなに辛いのにって叫んだんだ
おじさんは笑って言ったよ
おまえがいじめられてる間、他の弱い子はいじめられないだろうって
だからおまえは、実はヒーローなんだよって
(海里) 先生は言ってた
たぶん、タナトスって
(諭吉に絵を) あげる…
パパは怒るだろうけど、そこには持っていけないの
目に見えるものはね
--感想--
2話はいよいよ恋人交換(ラブシャッフル)がスタート。
恋人交換という斬新なアイデアが、どのような形で展開されるのか、見てみないとよくわからなかった。
安易で軽薄なイメージもあったけど、さすがに野島作品だけあってそんな単純ではなかったです。
描かれるのは欲望や快楽ではなく、新しいパートナーと交流することで明らかになる、隠された内面。
表面的にはセレブだったり成功者だったりするけど、それぞれの人物が抱えているものは重かったりするので、1話で感じたよりもこのドラマはシリアス度が高いと思いました。
楽しく見れるラブコメである一方で、野島さん流の人間描写も深い。
その2重構造が贅沢で、凝ったドラマになっていますね。
今回面白いと思ったのは、中盤で芽衣が啓のマンションを訪れた際、目的は啓ではなく、ラブシャーの菊田に会いに来たというところ。
実際啓の立場になったらすごく嫉妬しそうですね。ラブシャッフルはそんな残酷さも合わせ持っていると。
あと気になったのは海里で、彼女の設定は野島作品の90年代のヒロイン(繭や藍)と共通する雰囲気や神秘性がありますね。
玲子が目に見えるものを求め、海里は目に見えないものを求めているのだとしたら、この二人は対照的な人物なのかもしれません。