歴史:
近代アイスホッケーは1850年代に、カナダに駐留していたイギリス軍人がはじめた。
79年にカナダの大学生がルールをつくり、80年代末までには、カナダにいくつかのアマチュア・クラブとリーグが結成された。20世紀初頭までには、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ諸国にひろまった。
現在アイスホッケーは、北米、スカンディナビア諸国、ロシアを中心に約三十数カ国でおこなわれている。アイスホッケーはカナダの国技でもある。国際アイスホッケー連盟(IIHF)は1908年設立。
ルール:
アイスホッケーはあらあらしく、はげしい動きをともなう競技で、あらゆるスポーツの中でももっとも動きのはやいスポーツといわれる。
パックの奪い合いから、乱闘シーンに発展することも珍しくない。また、シュートのスピードは時速150kmをこえることもざら。
それぞれのチームは、6人の選手がプレーする。通常センターフォワードが1人、フォワードが2人、ディフェンスが2人、ゴールキーパーが1人。
パックとよばれる硬質ゴムの円盤形のものを、相手側のゴール内にシュートすると得点になる。1試合で3得点以上あげた選手は、「ハットトリック」を達成したという。
試合は1ピリオド20分、3ピリオドからなり、それぞれのピリオドがおわるとエンドを交替する。
選手の交替はいつでも、何度でも可能。はげしい競技のため、選手の交替は試合中ひんぱんにおこなわれる。
NHL:
有名なプロのリーグに、北米のNHL(全米アイスホッケー・リーグ)がある。
1917年にモントリオールで結成されたNHLは、アメリカとカナダのチームで構成されている。イースタン・カンファレンスとウェスタン・カンファレンスにわけられた30チーム(2002年現在)は、スタンレーカップをめざしてたたかう。
日本のアイスホッケー:
日本国内ではじめてアイスホッケーの公式戦がおこなわれたのは、1924年(大正13)。長野県諏訪湖のリンクで、大学と高校の4校による対校戦が開催され、翌年には、第1回学生氷上選手権がひらかれている。オリンピックへの初参加は、36年のガルミッシュパルテンキルヘン大会(ドイツ)。
第2次世界大戦後、日本のアイスホッケーは、学生中心の時代から、実業団の時代へとはいっていく。1966年(昭和41)に、実業団5チームによる日本リーグが発足し、現在では6チーム(※)が熱戦をくりひろげている。96年(平成8)の世界選手権で、日本チームは9シーズンぶりに、BグループからCグループに転落した。
※2003年現在の日本リーグは4チームでリーグ戦が行われています。
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