仔犬のワルツ・あらすじ

あらすじは公式サイトに載っていますが、途中までしか載っていないので残りの分を書いてみました。

[最終話] [10話] [9話] [8話] [7話] [6話] [5話] [4話] [3話] [2話] [1話]



♪ 最終話「ついに最終決着!すべての謎が明らかになる」
以下は公式サイト最終話あらすじの補足です
公式最終話:Page1 / 公式最終話:Page2

※ラストシーンの記述も含んでいるのでネタバレを見たくない方は注意してください

前回、宮西が犯人であるかのような映像をカメラが捉えたが、それは唱吾にスキを与えるための警察側の罠だった。
そのおとり捜査に芯也も協力し、譜三彦の監視下にある学長室で、宮西に撃たれる演技をする。
つまり10話で芯也が語っていた、宮西が愛児園出身というのは作り話だった。

一方、譜三彦による主導で最終試験が始まろうとしていた。
場所は鍵二が眠っているという教会。 漆黒のピアノにノッティーが座り、純白のピアノに葉音が座る。
決して巡り合うことのない、善と悪、光と闇、そして神と悪魔が今ここで融合すると譜三彦は説明。
曲目はバッハの「フーガ ト単調」。

芯也は急いで教会へと向かうが、車で移動する間、葉音と携帯で会話をし、
「本物の愛を探してくる」と葉音は芯也に告げる。

神と悪魔による崇高な演奏が続く中、譜三彦があるスイッチを押すと、教会の奥から棺が出てきた。
続いてスイッチを押すと、棺が起き上がり、その中には冷凍保存された鍵二の遺体が。
今までの試験の奏太郎の目的はただひとつ、鍵二の不滅の魂を、この肉体に蘇らせることだったのだ。

病院から最終試験を奏太郎と共に見ていた小暮が、奏太郎に疑問を投げかける。
そこまで執着する鍵二の素晴らしい才能に、なぜ嫉妬したのか?と。
そして明らかになったのは、奏太郎が嫉妬していたのは才能ではなく、愛情の方だったのだ。
千世の愛情がすべて、鍵二に注がれることに耐えられなかったのだと。

一方で千世は鍵二だけを溺愛していたわけではなく、母親として他の兄弟にもまんべんなく愛情を持っていた。
だが奏太郎は千世の天才ヴァイオリニストとしての才能を愛し、千世を生身の女としては愛さなかった。
そのことに千世は苦悩し続けた。そこで、奏太郎の才能への執着を、唯一才能のあった息子・鍵二へと向かせることで、自分は生身の女になれると。
だが鍵二を亡くし、その希望を失ったことで、壊れてしまったと…。

互いに愛し合いながらも、愛情のボタンを掛け違えた奏太郎と千世の悲劇だったが、
千世が記憶を取り戻したことで二人は和解する。

そんな中、芯也が教会に到着した。「死者の復活なんてバカげている」と言う芯也に対し、
譜三彦は試験の真の目的を告白する。
二人の演奏をテープに録音していること。その神と悪魔の結晶、圧倒的な音楽の力によって、人間をひれ伏させること。
そうして人類を洗脳することで、世界平和の実現をもくろんでいたのだ。

その音楽至上主義を謳う譜三彦を病院から見ていた千世が、あることに気づく。
譜三彦は、実は鍵二だったことに。事故で死んだのが譜三彦だったのだ。

そんな中、何者かが教会に火を着ける。炎に包まれる葉音たち。
地下室に逃げるように言う鍵二だが、葉音は鍵二に
「一番大切なのは希望なのに、人を腑抜けにして希望を奪う音楽なんて間違っている」と、鍵二のやり方に反発する。

火はどんどん迫ってきていた。地下室に逃げ込む葉音とノッティーたち。
鍵二にも逃げるよう芯也は言うが、「愛した女のところに行くよ」と鍵二は答える。
そして一人、燃えさかる炎の中で超絶技法グロリアを弾きながら、その命を終えようとしていた。
グロリアの作曲者は芯也ではなく鍵二だったのだ。

鍵二にはかつて愛するダンサーがいたが、鍵二にはふさわしくないと、奏太郎が引き裂いてしまった。
その時に生まれた子がノッティー。ノッティーは鍵二の息子だったのだ…。

最終試験が終了し、すべてが終わったかに思えたが、千世と奏太郎に魔の手が伸びようとしていた。

突然、ナイフを片手に千世を襲う唱吾。
そこに唱吾を監視していた宮西が居合わせ、宮西が犯人であると思っていた唱吾は、宮西に千世の殺害を命じる。
だが宮西はもちろん犯人ではなく、警察の罠にひっかかった唱吾が現行犯逮捕。

一方、奏太郎の手術を担当する女医の片岡だが、毒物を注入しようとしたところを今井に見つけられ止められる。
そして片岡をマークしていた小暮が現れ、殺人未遂で現行犯逮捕。
18年前、事故で運び込まれた譜三彦を、助けられたのにもかかわらず殺したのも片岡だったのだ。
そして、唱吾の母親は片岡であることが判明…。

しばらく経ったある日のコンサート会場。正装のノッティーが華麗にピアノを弾いていた。
鍵二の才能を受け継ぐ水無月家の象徴として、客席から見守る奏太郎と千世。
だが、奏太郎は才能への異常な執着心はもはや消え、その眼差しには暖かさがあった。

一方、学長に就いたのは芯也だった。
葉音と芯也は海辺の教会で結婚式を挙げ、互いに愛を誓い合う。

式を終えた二人が絶壁の海岸を散歩していた。
雑談をする芯也だが、「これから警察に行って」と葉音は突然言う。
そして、ワルツが芯也の部屋から血にまみれた手袋を見つけたことを告げる。

それでも「あなたがどこにいても心は離れない」と葉音は言うが、
自分の犯行が知られていたことに気づいた芯也は、葉音に銃口を突きつける。

それでも葉音は「あなたを愛してる」と言うが、愛など信じていない芯也はそれが気に食わず、銃殺しようとする。
近くの車の中にいたワルツが吠え、カセットデッキに足が触れ、グロリアが流れ始める。
希望の光…。その愛の旋律にたじろいだ芯也は、葉音を殺すことができない。

「ずっと待ってる、ずっと変わらない、だから愛してると言って」と葉音。
葉音の愛の深さに浄化された芯也は「君を愛してる」と震える声で言い、観念したように葉音に背を向ける。

芯也の頬を伝う涙。
太陽の光がまぶしく照りつける中、一発の銃声がとどろいた…。終わり。



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♪ 第10話「衝撃のラスト」
以下は公式サイト10話あらすじの補足です
公式10話:Page1 / 公式10話:Page2

前回負傷した器一は病院に運ばれたものの手遅れで、ついに水無月家に犠牲が。
それでも試験の終わりは近づいていた。勝ち残ったのは葉音・ノッティー・幸子の3人。
芯也は葉音に「試験が終わったら側にいる」と約束する。

18年前、鍵二を子を宿した律子は苦悩し、堕胎手術を受けようとしたものの、
鍵二が交通事故死したことで、亡き鍵二のために子を生もうと決意したと言う。
孤独な律子を支えたのが芯也だったが、それは償いのためだとつぶやく。

一方、奏太郎も重症で手術が必要な状況だが、最終試験を見届けるまではと手術を拒む。

今回のピアノバトルは豪華客船の船上。
そこに乗り合わせていた切迫早産の危機にある世界的プリマドンナを、
祈りを込めたピアノの音色で癒し、無事に出産させることを目指すというもの。

試験が始まると、プリマドンナはすぐに苦しみ始める。
3人が弾くピアノに繋げられているコードのうち、誰かの音色が母体を苦しめているのだ。
誰のコードが原因なのかをプリマドンナに聞くと、赤のコード、ノッティーのピアノだった。
華子は演奏を止めるようノッティーに告げる。
だがノッティーは「子どもが生まれるなら母親が犠牲になっても仕方ない。人類の繁栄のためだ」と。
律子は無理やりノッティーをピアノから引き離して、ノッティーは脱落。

次は母体ではなく胎児の心拍数が落ちていく。
胎児を苦しめたのは青のコード、葉音のピアノだった。
芯也は「ママのために赤ちゃんが自殺した」と言い、葉音をピアノから引き離す。

最後に残ったのは幸子=知樹。覆面を脱ぎ「諦めないで」と渾身の力を振り絞って知樹はピアノを弾く。
心拍数がゼロになった胎児だが、知樹の音色の影響で胎児の心拍数は再び上昇し、無事に出産が行われた。
天使が赤ちゃんを救ったのだ。
「僕のエンジェルが勝った。学長は僕だ」と唱吾は息巻く。

だが奏太郎は意外な言葉を告げる。「最終試験については追って知らせる」と。
今回の試験は勝ち残った者が失格だったのだ。
鍵二を再生させるために必要なのは神と悪魔で、天使の役目は終わったのだと。

そんな中、甲板で宮西は譜三彦に「鍵二はどこにいるんだ」と問い詰めていた。
だが、「自分が鍵二でも譜三彦でも大して意味はない」と言い、自分たち二人は時々入れ替わっていたと。
そして18年前に事故が起きなくても、いつか僕たちは一人になっていただろうと言う。
二人は共鳴し合いながら、相手の存在を疎ましく思っていた、自分が二人いるなど耐えられないと。

一方、知樹は演奏を終えると倒れこんでしまう。
すぐに病院に運ばれるが、人体のあらゆる臓器に過度のダメージがあった。
息を引き取ろうとする知樹に、幸子の精神が乗り移った(?)看護婦が語りかける。
「ありがとう、あなたのおかげで私はつかの間、自由を手に入れた。
心配しないで、さっき生まれたあの赤ちゃんの中に私は…」と。
幸子が微笑むと知樹は奇跡的に回復するが、代わりに看護婦は倒れこんでしまう。
幸子の精神こそが天使だったのか。

試験が終わり、芯也は「君に会わせたい人がいる。それは君のママだ」と葉音に告げる。
そして葉音が孤児になった理由を告白する。
母親は葉音を環境的に近くに置いておけず、葉音を愛児園に連れて行ったのは芯也だったこと。
自分と葉音の繋がりを誰にも知られてはならないと、園長にも黙っていたこと。
今まで嘘をついてきたから恨んでもいい、だけどママのことは許して欲しい、と。

白い服に着替えた葉音は、母親に会うために船上の甲板へと出る。
だが何者かが歩み寄り、葉音を海に突き落としてしまう。
ワルツが吠えたことでその事を察知した芯也は、自分も海へと潜る。

芯也のとっさの判断で一命を取り留めた葉音だが、律子の方は何者かによって洗面台で窒息死していた…。
葉音ではなく律子だったが、「真っ白な服を着て水の中でバタバタともがき苦しみ殺される」という予言が当たったのだ。
犯人は一体誰なのか?
パートナーである律子を失ったノッティーに、譜三彦が近づく。
「最終試験の場へ行こう、そこには本物の神がいる」と…。

負傷した傷が完治しないものの、律子殺害の件で客船に駆けつけた小暮刑事。
ドタバタした状況の中、葉音までもが何者かによって連れ去られてしまう。
客船のカメラが捕らえた映像に写っていたのは、信じられないことに宮西だった…。

10話関連コンテンツ >> 10話名セリフ / 10話ストーリーの謎


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♪ 第9話「人間嫌いの野良犬」
以下は公式サイト9話あらすじの続きです
公式9話:Page1 / 公式9話:Page2

前回、トンネルの土砂崩れで負傷した奏太郎は、一命は取り留めたものの重症で入院中。
それでもなお、奏太郎は試験の続行を望んだため、長男の器一が学長代行になり試験は続行される。
マザーの予言では、生き残るのはANGEL・DEVIL・GODの3人。
それならば「勝ち残っている4人の中から人間を排除すればいい」と器一は言う。

今回のピアノバトルの舞台は富士山麓。
草原にピアノが入った檻が4つ置かれ、進行役の華子は「助かりたければピアノを弾きなさい」と。
そして夜になるとしだいに大勢の野犬が集まってきた。
人間が捨てた犬が、野生化して群れをなしているのだ。
そんな人間を憎む野犬たちに、ANGEL・DEVIL・GODではない「人間」が誰なのかを判別させるという過酷なテスト。

野犬たちがまず向かったのは覆面ピアニストの幸子。
だが、誰もいないかのように素通りしていく。
野犬にも姿が見えない妖精、つまり幸子こそが天使なのでは、と芯也は推測。

次に野犬たちが向かったのはノッティー。
檻を囲んで吠えまくるが、「捨てた人間を憎む気持ちはよくわかる。俺でよかったら食ってくれ」と、ノッティーは広い心で慰める。
そうすると野犬たちはおとなしく引き下がっていった。
ブッダのような教えを説くノッティーこそが神なのでは、と芯也は推測…。

次に野犬たちが向かったのは葉音。
試験の直前に、芯也が愛しているのは律子であることをと知った葉音は、
「みんな嫌い、大嫌い」と、葉音には珍しく悪意の感情を込めながらピアノを弾く。
その悪魔的な音色に圧倒されたのか、野犬たちは逃げ去っていく。

そして最後に野犬たちが向かったのは聖香だった。
ANGEL・DEVIL・GODの3人がいちおう判明した今、今回の脱落者が聖香であるのは明らかだった。
野犬たちは狂ったように吠えまくり、檻を壊そうと身体を柵にぶつけ合う。

現場近くのキャンピングカーで見守っていた器一は、聖香に危険を感じて飛び出していく。
檻を守る鉄の南京錠は簡単に壊れてしまい、聖香は野犬に囲まれてしまう。
駆けつけた器一は聖香を守ろうとするが、野犬に噛まれて負傷してしまう…。

急いで器一を病院に連れて行こうとする水無月兄弟たち。
捜査の一環で試験現場に来ていた宮西刑事は、衰弱する器一に「犯人は誰なのか教えてくれ」と問うと、器一は何も言わずに上空を指差す…。

ヘリで病院に輸送される器一。 「なんで私なんかを助けたの」と聖香が涙ぐみながら嘆くと、
器一は「聖香が落ちるのは何となくわかっていた。ここから先の試験は地獄だ。その前に君を助けたかった」と意外な言葉をつぶやく。
そして、「芸術家であるならば肉体のコンプレックスに負けず精神で繋がるべきだ」と言い残し、器一は息を引き取る…。

一方、入院中の奏太郎を訪ねた小暮刑事は「連続殺人事件の犯人は誰なのか?」と問い詰める。
奏太郎は知らないと首を振るが、では18年前の事故は?と問われると、意外にも「鍵二を殺したのは私だ」と。
鍵二の才能に嫉妬した奏太郎は、事故が起こるように、修理工場にバイクの細工を依頼。
「鍵二が事故死したらおまえを養子にしてもかまわないぞ」とある従業員に言い、それが芯也だったのだと…。

その頃、知樹は山麓まで車で華子を迎えに来ていた。
華子はピアノバトルはもうどうでもいいと言うが、知樹は「そうはいかない、最後の一人に残るまでは」と。
知樹の足元には幸子の覆面が転がっていた…。

一方、試験終了後に突然姿を消した葉音。
皆で手分けして探していると、宮西刑事は偶然、鍵二の墓場に辿り着く。
何かを感じた宮西は鍵二の墓を掘り起こす。そうすると、骨壷は空だった。
鍵二は死んではいなかったのか…?

また、葉音は18年前、鍵二と律子の禁断の愛の末に生まれた子であるという、衝撃の事実が発覚する…。

9話関連コンテンツ >> 9話名セリフ / 9話ストーリーの謎



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♪ 第8話「トンネルで見た幽霊は?」
以下は公式サイト8話あらすじの続きです
公式8話:Page1/公式8話:Page2

今回のテストは亡き鍵二の魂を慰めるテスト。 肉体と魂は別であり、肉体が滅びても魂は生きていると奏太郎は説明。
試験会場は鍵二が18年前に事故死したトンネル。 生徒たちはバスに乗って、遠足気分で現場へと向かう。

一方、母親がマザーによって殺された幸子。 さすがに今回は不参加かと思いきや、試験会場に突然現れる。

薄気味の悪いトンネルの中で試験は始まった。 今回の課題曲はベートーヴェンの「運命」。
黙々と弾き続ける葉音たちだが、怖がりの歌乃だけは亡霊に脅え続ける。

強く脅え情緒が不安定になったからか、歌乃に鍵二の魂が乗り移ってしまう。
そして鍵二の魂は歌乃の口を通して語り始める。 「暗い…寒い…助けてくれ……」と。
さらに「もっと近くに来て欲しい…」と言い、土砂崩れによってトンネルが封鎖されそうな気配が漂う。

だが葉音は「本当に悲しいのはあなたではなく残された人たち」だと語り、鍵二の魂を慰める。
鍵二の魂は最後に「ありがとう」と言い残し、歌乃は正気に戻る。
そしてろうそくの火が消えたのは歌乃のピアノだった。 今回のテストは鍵二の亡霊を恐れた歌乃が脱落。

その頃、音大の特別室で逃亡中の千世を見つけた小暮は、病院に送り届けようとしていた。
だが何者かが突然小暮を襲い、銃口を突きつけるが、葉音が小暮にプレゼンとしたハートのストラップを見たことで、なぜか思い留まって逃げ去る。

翌日。歌乃が敗退したことで相続争いから脱落した唱吾だが、 「こんな時のための保険を用意していた。僕のデビルだ」と、幸子を紹介する。 いつの間にか二人はパートナーになっていたのだ…。

その頃、奏太郎は譜三彦の運転するバイクで鍵二の事故現場に向かっていた。
トンネルに辿り着いた奏太郎は、鍵二の魂に向かって「自分のしていることは正しいのか?」と嘆くが、その時土砂崩れが起こる…。

一方、芯也はある人に電話で愛を告白する。 その相手は意外にも律子だった…。

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♪ 第7話「心」
以下は公式サイト7話あらすじの続きです
公式7話:Page1/公式7話:Page2/公式7話:Page3

今回はピアノに対する執着心を、コンピュータを用いて診断するというテスト。
脳波や心電図をデジタルデータに変換してコンピュータに送り、それを人工知能・マザーが診断するというもの。

ピアノがなければ生きていけないほどの執着心がないと、天性のピアニストではないと奏太郎は説明。
マザーは人類の知識や歴史をすべて知り尽くす存在だが、唯一、足りないのが人間の「心」だった。

そしてテストは始まった。マザーは次々と生徒の心を読み取っていく。
光はノッティーに、ノッティーは歌乃に、歌乃は聖香に、それぞれ片思いしていることが発覚。
聖香は恋愛には興味がないが、謎の覆面ピアニスト・幸子のことが気がかり。

その幸子の心の中は、「何のために生まれてきたのかわからない」というもの。
不思議に、それは芯也の心情と同調していた。

人間の心を欲するマザーだが、幸子の心を読んだことで、何かが変わっていく。
モニターに表示されるマザーの顔に、手と足がはえていく。まるで人間のように。

そして葉音の心を読んだマザーは、「芯也を信じていない」と言うが、葉音は「私はあの人を信じてる」と反対のことを言う。
人間の心を持ったマザーが嘘をついたのだ。

そうして、試験は終了する。
今回の脱落者は光だった。かつてピアノを手放していた時期があったものの、それでも平気で暮らしていけたからだ。
マザーは残酷にも、ピアニストとしての生命を絶つために、光の人差し指の神経を切断してしまう。

さらに、人間の心を持ったマザーに悪意が目覚めたのか、由貴(幸子の母親)を感電死させてしまう。

そしてマザーは人間に失望したと告白する。
人間の美しい心に憧れていたが、実際は嫉妬や憎悪が渦巻く醜いものであったと。
そして自ら電源を落とし、すべての機能停止=自殺を図る。

「その前に最後に勝ち残るのは誰か教えてくれ」と芯也は懇願する。
可能性があるのは「ANGEL」「DEVIL」「GOD」の3人だとマザーは答え、電源は切れる…。

7話関連コンテンツ >> 7話名セリフ / 7話ストーリーの謎


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♪ 第6話「花」
以下は公式サイト6話あらすじの続きです
公式6話:Page1/公式6話:Page2

バラの開花テストを、ノッティー、光、聖香、歌乃は何なく勝ち抜けるが、葉音と覆面ピアニスト・幸子はピアノの前に座り込んだまま、なぜか弾こうとしない。
葉音は芯也に不信感を抱き、ピアノを弾くことができずにいたが、自問した結果、バラの花のように見返りがなくても芯也を信じようとする。
そしてようやくピアノを弾き始める葉音。 それにつられるように幸子も弾き始める。

一方、知樹は一人苦戦していた。 華子は奏太郎から金を受け取ったことで満足し、今回は不正を仕組まず、知樹に「もう負けていい」と言う。 知樹はそれに納得できず、みじめな自分をあざ笑う存在が許せない。

その怨念が乗り移ったかのように、東都音大に電源トラブルが生じ、一部が停電する。 特別室にある予備電源に切り替えるため、芯也と華子が特別室に向かうと、そこには舞子がいた。

華子は3話で、髪の長い女による人形師・フミヨの絞殺を目撃していた。
髪の長い女=舞子=犯人だと考えていた華子は「殺される」と脅えるが、華子が見た犯人はカツラをかぶっていたからだと舞子は言う。
そして「犯人はおそらく、自分以外のあらゆる人間が疑われるよう、計画し、計算して行動している」と推理。

その対象は芯也も例外ではなく、工場にあった芯也の履歴書の筆跡は、自分が18年前に文通していた鍵ニのものと同じだと言う。

その後、一人で特別室の中を詮索していた舞子は、グロリアの手書きの楽譜を見つける。
(グロリアの楽譜=芯也の履歴書=文通の手紙の筆跡はすべて同じ?)
その時、舞子は何者かに後ろから殴打される。

意識を失いかける舞子だが、父親である小暮に携帯で電話し、「私のあの人は殺された…」と言う。
小暮はかつて舞子を信じなかったことを謝罪し、一緒に住もうと言うが、反応はない。
近くに犯人がいると気づいた小暮は「娘には手を出さないでくれ」と大声で懇願するが、電話はそこで切れる。

その瞬間、電源トラブルが直り、教室にも明かりが戻る。
葉音・幸子・知樹の三人は床に倒れこんでいたが、葉音と幸子のバラは開花しており、知樹の敗退が決まった。

一方、千世の担当医・今井が「グロリア」を千世に聞かせてみたところ、千世は脅えるような強い反応を見せる。 今井は「この曲に何か隠されているのかもしれません。もしかしたら彼女が記憶を失った理由もそこに…」と推測。 さらにグロリアを聞かせ続けた結果、千世は発狂し、病院の外に飛び出す。

翌朝、特別室でワルツの鳴き声を聞いた葉音と水無月家の面々は、特別室に向かう。
そこにはウェディングドレス姿の舞子の美しい死体があった…。

6話関連コンテンツ >> 6話名セリフ / 6話ストーリーの謎


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♪ 第5話「女子刑務所ピアノバトル! 心で奏でる音は美しい死刑囚の涙を誘う!?」
以下は公式サイト5話あらすじの続きです
公式5話:Page1/公式5話:Page2

空間コーディネーター・池田の刺殺に使われた指揮棒が芯也のものだったことから、芯也は取調べを受けていた。
葉音は心配して警察署に駆けつけるが、ピアノバトルに参加して自分のために弾いて欲しいと芯也は葉音に言う。

取調べは続くが、芯也は温厚な性格であり、とても殺しのできる人間ではないと小暮は感じていた。 それでも、芯也が何かを知っているという直感から任意同行を求めたと説明。だが何も知らないと芯也は涙ながらに言う。

同じ頃、葉音と聖香の対決が始まろうとしていた。 今回はピアノの腕よりもパフォーマンスを競い合う、女子刑務所での1対1ピアノバトル。 審査員はクラシック音楽に興味のない受刑者たちだが、そんな状況下でも聴衆を魅了し、多くのカード(票)を集めた方が勝ち。光、ノッティー、歌乃はそれぞれ勝ち抜け、いよいよ葉音と聖香の対決が始まった。

葉音は盲目のピアニストとして受刑者の同情を一気に集める。 圧倒的な不利を感じた聖香は、突然服を脱ぎ始める。 すると聖香の胸には大きな傷跡があった。心臓病の手術跡であり、さらに心臓に負担がかかるためセックスのできない身体なのだ。

裸になり傷をさらしながらピアノを弾く聖香のパフォーマンスに、受刑者の同情が今度は聖香に一気に集まる。そしてカードは聖香に大量になだれこんだ。 一方的な勝利に終わるかに見えた対決だが、奥にいた一人の受刑者が待ったをかける。 「私のカード使うわ。この子に。この目の見えない子に…」と。

それでも葉音に投じられたカードは一枚だけだが、この受刑者のカードは全員分と同じ価値があると奏太郎は説明。 つまり勝負は引き分けに終わり、二人とも勝ち抜ける。

小暮と宮西が捜査の一環で刑務所を訪れ、葉音にカードを投じた受刑者・アツミに面会する。 アツミは自分を感情のない悪魔だと言い、事実、アツミは殺人を重ねた死刑囚だったのだ。よって、ジョーカーのカードを持つことを許されていた。

葉音は受刑者の中から本物の悪魔である自分を探し出し、ピアノの音に乗せて自分を憐れんでくれたと説明。 そして、それができるのは天使しかいないと言う。 それでも悪魔を愛していた場合は見抜くことができないと警告。

一方、水無月家の面々に「真犯人を見た」と言った華子に、後日、奏太郎が近づき、「金はいくらでも出すから忘れてくれ」と頼む。犯人をかばおうとする奏太郎の真意はわからない。

取調べから釈放され帰宅した芯也を、葉音が出迎える。 芯也は葉音に微笑みかけるが、それはアツミが警告した悪魔の微笑に重なる…。

5話関連コンテンツ >> 5話名セリフ / 5話ストーリーの謎


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♪ 第4話「恐怖の12の箱…夜が明けるまで決して出れない!」
以下は公式サイト4話あらすじの続きです
公式4話:Page1/公式4話:Page2

今回は暗闇の鉄の箱の中に入る耐久テスト。 どのような時にも動揺しない忍耐力を試すと奏太郎は説明。

その鉄箱テストに悲鳴を上げたのはノッティーだった。 ノッティーは幼い頃、母親が運転する車による入水無理心中を経験したと告白。 一人助かったノッティーだが、それ以来暗いところと狭いところが苦手だと言い、悲鳴を上げる。 ギブアップかと思われたが、葉音は「暗闇は友達」だと言い、ノッティーを慰める。

一方、今回のテストを仕切る空間コーディネーター・池田と芯也が、休憩中に表で会話していた。 池田は芸術や音楽は金持ちの道楽に過ぎないと言うが、音楽を愛する芯也はそれに反発。

耐久テストは夜通し続けられ、池田は監視ルームで監視を続けていたが、その監視室に何者かが訪れる。 好意的に部屋に迎え入れようとした池田だが、そこに殺意を感じた池田は脅え…。

一方、フミヨの絞殺現場に華子のイヤリングが落ちていたため、華子は警察で取調べを受けていた。 水無月兄弟5人の写真を前に、犯人は誰かと問い詰められる。華子は芯也の写真を指差す…。

夜が明け、ノッティーも何とかテストに耐え抜き、葉音と主要ライバルたちは皆勝ち抜けた。
そして自宅に戻った芯也と葉音。 芯也は葉音に「君の暗闇のマントでかくまって欲しい」と孤独な心情を吐露。二人の関係は急接近する…。

その頃、東都音大にある音楽の女神像の前に、人だかりができていた。
女神像の元に、何者かに刺殺された池田の死体が葬られていたのだ…。

4話関連コンテンツ >> 4話名セリフ / 4話ストーリーの謎


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♪ 第3話「怪物ピアニスト養成ギプス! 24時間弾き続けよ!」
以下は公式サイト3話あらすじの続きです
公式3話:Page1/公式3話:Page2

2話で引き逃げにあった調律師だが、病院にかつぎこまれて一命は取り留めていた。
だが何者かが病院に忍び込み、呼吸器を外して息の根を止めてしまう。

一方、今回のテストは指に重りをつけた状態で、シューマンの「狩りの歌」を弾き続けるというもの。 指の力を試す耐久テストだ。 だがその重さに耐え切れず、次々と生徒は脱落していく。

テストの張り詰めた空気に耐えられず、歌乃は一人、自分の過去を話し始める。 父親がリストラされ家に金がなくなった時、スリを憶え込まされたこと。 そして父親のために色々なものを盗みまくってきたこと。その度に父親は喜んだこと。

でもある日、万引きで捕まり父親が店主に呼ばれた時、「こんな子に育てた覚えはない」と言われ、殴られたこと…。 それ以来、父親への憎しみが消えることはなく、誰かに利用されることに耐えられなくなったと告白。

そして耐久テストは規定の6時間が経過。 葉音と主要ライバルたちは勝ち抜けたものの、誰もピアノから手を離そうとせず、 呪われたかのように弾き続ける。 皆、自分が一番最後まで弾き続けたいのだった。

知樹が「皆一斉に弾くのをやめよう」と言ったところで、光とノッティーは演奏をやめるが、それは知樹のひっかけ。
その後、聖香と知樹も弾き続けることがバカらしくなり、演奏をやめる。

残るは葉音と歌乃。 葉音は自分の生き甲斐を見出したかのように、楽しそうにピアノを弾き続ける。 そんな葉音を芯也は止めることができない。

歌乃は父親への憎しみが指に乗り移り、演奏をやめようとはしないが、弾きながら意識を失い、倒れるように演奏終了。 救急車で病院にかつぎこまれる。

勝者は葉音に決まった。 芯也は「自分の持つ才能に気づいたんだね」と祝福するが、 意外にも葉音は「芯也のために弾いた」と言う。

葉音がまだ孤児院にいた幼い頃、芯也はいつものようにたくさんのおもちゃを抱えて、自分の育った孤児院にやってきた。 そこでプレゼントをもらいそこねた葉音に、芯也は優しくおもちゃのピアノを差し出したのだった。 そのことをずっと憶えていた葉音。
「あたしの指はあの時から…恋をしてるの」と言い、芯也への想いが明らかになる。

そんな中、3話のテストを考案した人形師・フミヨが大金を前に金勘定していた。今回のテストで賄賂を受け取っていたのだ。
だがその時、後ろから何者かに首を絞められ、殺されてしまう。 その現場を華子は偶然目撃する…。

3話関連コンテンツ >> 3話名セリフ / 3話ストーリーの謎


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♪ 第2話「耳の才能? 100人のピアノバトルを生き残れ!」
以下は公式サイト2話あらすじの続き(補足)です
公式2話:Page1/公式2話:Page2/公式2話:Page3

ついに相続レースが始まろうとしていた。 だが、水無月兄弟だけではなく、他の生徒にもチャンスを与えて欲しいと東都音大の女教授・華子は提案。 それは表向きの理由で、華子は息子の知樹を相続レースに参加させたいのだった。

それを奏太郎は了承。相続レースは東都音大生を含む100人からスタートする。 最初のテストはピアニストとしての音感を試す音感テスト。 一番目の課題はピアノのヘルツ数を言い当てるというもの。これで早くも半分の生徒が脱落する。

次の課題はMDに録音された音が何かを正確に言い当てるというもの。 生徒にMDが渡され、翌日までに答えを提出しろと言う。

その後、光は譜三彦の部屋に遊びに行くが、譜三彦の借金取りに遭遇。 いつものように返済を待ってくれるよう頼む譜三彦だったが、その光景に光は中学生の頃を思い出す。 父親が借金を抱え、財産を差し押さえられたのだ。 何よりも大事にしていた光のピアノも押収され、それ以来、不良になっていったことを告白。

一方、芯也の自宅で葉音と芯也が会話していた。 「目が見えないから人の悪意を見ずに済むね」と言う芯也に対し、 葉音は「耳から悪口をたくさん聞いてきた」と反論。 そして、怒られることを避けるためにいつも作り笑いをし、本当に笑ったことなど一度もないと告白する。

その後、マンションを飛び出した葉音は、公衆電話から芯也に電話をかける。 「不満があれば何でも言って欲しい」という芯也に対し、「不満なんてない、むしろ、やさしくされると不安になる」と葉音は言う。 そのやさしさはいつまでも続かないことを知っているからだ。 それでも「置いてくれるなら何でもする」という葉音に対し、芯也は「何もしなくていい、ただ、自分のためにピアノを弾いて欲しい」と。

翌日。音感テストの正解が発表される。 答えは「砂時計」「子犬がミルクを舐める音」「100円玉が床に落ちる音」というもの。 この特殊なテストを勝ち抜けたのは、葉音と主要ライバルを含むわずか16名。 この16名で特Aクラスはスタートすることに決まったが、ノッティーは誰が一番か決めないか、と提案。

2話のテストを仕切る調律師はそれを了承し、もう1問試験を課し、生徒にMDを配る。
翌日、答えが発表され、正解したのは葉音、光、知樹の3人だけ。 知樹は事前に葉音から答えを聞きだしていた。

その答えは「ろうそくの火を消す音(風の音)」。 光は親が離婚する前の、幸せな誕生日パーティーのことが強く記憶に残っていたから答えが分かったという。 葉音は孤児なので自分の誕生日を知らないが、誕生日パーティーへの憧れから答えを導き出すことができた。

そして芯也は「今日を二人の誕生日にしよう」と言い、ケーキにろうそくを立てて葉音と祝福する。

その頃、鍵二の部屋(特別室)で調律師が多額の賄賂を受け取っていた。音感テストに不正があったのだ。
だが校門から出たところで車のヘッドライトが迫り、引き逃げにあう…。

2話関連コンテンツ >> 2話名セリフ / 2話ストーリーの謎


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♪ 第1話「盲目の少女の友達は小犬だけ…神様は愛と涙と宿命のピアノを与えた」
以下は公式サイト1話あらすじの続き(補足)です
公式1話:Page1/公式1話:Page2/公式1話:Page3

葉音は湖畔のホテルでマッサージ師として働く、盲目の孤独な少女。 同僚からは陰湿なイジメを受ける日々だが、唯一の心の支えはペットショップの子犬だった。

その子犬を買うために少しづつ貯金をしていたが、その貯金を何者かに盗まれてしまい、自分を見失う。 ホテル中を探し回ったものの見つからず、さらに施設を荒らしたとして解雇されてしまう。

傷心のまま荷物をまとめる葉音だが、いつも自分をイジメてきた同僚が犯人だと知ると、激昂。 思わず階段から突き落としてしまい、留置所に入れられてしまう。

一方、パーフェクトピッチで自分の曲をマスターし、孤児院で弾いていた謎の人物を探し回っていた芯也。 その人物が葉音だとわかると、留置所に面会に行き、 「もっと早く探し出せれば良かった。でもシンデレラの靴を探すのに手間取ってしまったんだ」と。

翌朝、釈放された葉音を芯也が出迎える。 行くあてのない葉音に対し、「よかったら僕と一緒に来ないか」と提案。 芯也は葉音にピアニストとしてのズバ抜けた才能を感じていたのだ。 そして芯也の車にはペットショップで売られていた子犬・ワルツがいた。

そして、二人とワルツは東京に向かうことに。その結果、葉音は相続争いに巻き込まれていくことになる…。

1話関連コンテンツ >> 1話名セリフ / 1話ストーリーの謎


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