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世紀末の詩 関連情報 (2003/12設置)


「世紀末の詩」関連の小ネタ・情報などを集めました。細かいところなので少しマニアックです。

No.1 「新世紀の詩」について
No.2 ジョン・レノン「LOVE」の起用について
No.3 準備稿の4行詩について
No.4 人物の名称について
No.5 ジョン・レノン「LOVE」のビデオクリップについて
No.6 9話の「青いバラ」について

■No.1 「新世紀の詩」について

「新世紀の詩」についてはこのサイトにも昔載せていたのですが、情報元のソースがどこかに行ってしまってました。 最近データの整理をしていたら出てきたので再度載せておきます。 1998年9月の「世紀末の詩」制作発表時に、続編構想として語られています。

★竹野内主演で野島ドラマ!(1998/09/16)

竹野内豊(27)主演、野島伸司氏(38)脚本の今秋話題の日本テレビ連続ドラマ「世紀末の詩」(10月14日スタート、水曜午後10時)の制作発表が14日、東京・二番町の同局で行われた。竹野内は結婚式の教会で花嫁に逃げられ、自殺を図ろうとした男を演じる。大学の学長選挙で落選し同じく自殺しようとした大学教授(山崎努)と知り合い、物語が展開していく。 自殺、レイプなど毎回話題を呼ぶ野島氏は「今回は抗議はこないと思う」と笑わせ、「この世界に愛はないんじゃないかという思いから、今回のドラマを書いた」と話した。 主題歌は、故ジョン・レノンのバラード「LOVE」。野島氏は「21世紀には、“新世紀の詩”というドラマを書きたい。主題歌はジョン・レノンの“イマジン”です」と、同ドラマの続編制作構想も明かした。

テキストだけコピーしておいたので何新聞の記事か分かりません…。おそらく日刊・報知・スポニチあたりだと思いますが。
というわけで、当時すでに続編の構想が野島氏にあったという話ですが、実現するかどうかはわかりません。 「世紀末の詩」は当時のドラマとしては低視聴率の部類でしたし、93年版の放送終了後に企画された「高校教師2」('03年版とは別)など、実現しなかった企画がいくつかあるみたいなので、確立は50%以下じゃないかと私は思っています。でもぜひ実現して欲しいところですが…。


■No.2 ジョン・レノン「LOVE」の主題歌起用について

これは以前「挿入歌情報」のコーナーに載せていたものですが、こちらに移しておきます。

当時の雑誌記事より抜粋

『「ジョンレノンの愛の歌「ラブ」をあなたに聞いてもらう機会が出来て、嬉しく思っています。夢をもって、たのしく聞いて下さい。ニューヨークにて、オノ・ヨーコ」。アメリカから届けられた亡きジョンの妻、オノ・ヨーコさんからのメッセージだ。'70年に発売されたあまりにも有名なこの曲だが、ドラマ主題歌になるのは初めてのことで、交渉にはかなりの時間がかかった。野島氏もラストシーンをイメージしながらいろんな曲を聴いたらしいが「LOVE」以外は考えられなかったという。』

『また、主題歌にジョン・レノンの「LOVE」を使うことについては、「世界の終りの瞬間に流れる歌があるとしたらこの曲だろう、ということでオノ・ヨーコさんにお願いし、全面的に協力を得て実現しました」(野島氏)と経緯を説明した。』

世界の終りの瞬間に流れる歌…という発想がスゴイですね(笑)。でもまさに、すべてを失った虚脱感を表すと同時に癒してくれるような曲です。なおジョン・レノン「LOVE」は「世紀末の詩・サウンドトラック」などに収録されています。


■No.3 準備稿の4行詩

これは1998年当時の「月刊ザ・テレビジョン」(12月号?)に掲載されていた4行詩です。
雑誌の発売時点で放送が終わっていた1〜6話までの4行詩を振り返るという内容で計6話分の4行詩が並べられていたのですが、1話と5話の4行詩がオンエアのものと違いました。

1話 この世の果てで愛を唄う少女

ハローベイビー
青い時計は僕のハート
悲しみは淋しさを告げ
虚しさはそこに愛を刻むよ


(↓オンエア&ノベライズ本)
ハローベイビー
僕はきっと愛を知らない
君もそうならついておいで
この果てしない物語の彼方へ

5話 車椅子の恋

ハローベイビー
僕はいつも不安だったね
偽物の愛をつかまされて
おかしいくらい一人ぼっちさ


(↓オンエア&ノベライズ本)
ハローベイビー
泣かないで
偽物の愛をつかまされたら
僕がホントのにかえてあげるよ

これはつまり準備稿の段階での4行詩で、その後オンエアまでの間に変更が加えられたのだと思います。(前に1話の準備稿を見る機会がありましたが上記の通り「青い時計は…」でした)
1話はパっと見でわかりにくいのでシンプルなものに、5話は悲観的な詩から少しポジティブな詩に代わっていますね。


■No.4 人物の名称について

「世紀末の詩」の登場人物と舞台には聖書にちなんだ名称がつけられていますが、それを整理してみます。

ノア(野亜) … ノアといえば「ノアの箱舟」と「大洪水」ですが、それについては「旧約聖書」の「創世記」に記されています。
「旧約聖書」の「創世記」6〜9章によれば、(洪水の)氾濫は地球全土におよび、ノアが神の命令でつくった箱舟にのっていたものだけが、生きのびた。 箱舟にはノアのほかに妻、3人の息子とその妻たち、およびあらゆる種類の動物がつがいでのっていた。 「創世記」の記述には、神をヤハウィストとよぶ部分と、エロヒストとよぶ部分があるが、人間の悪行が神の怒りをまねいて洪水になったという点では同じ。
(C) 1993-2003 Microsoft Corporation. All rights reserved.

モーセ(百瀬) … モーセは敵軍からの逃亡時に紅海の水を干上がらせた話と、十戒で有名。モーセについては「旧約聖書」の「出エジプト記」などに記されています。
成人したモーセは、同胞の命をうばったエジプト人を殺害してしまい、エジプトから逃亡する。 その後は羊飼いとしてすごしていたが、80歳のとき、炎の中にヘブライの神ヤハウェがあらわれた。 神はモーセに、エジプトへもどって奴隷となっている同胞をすくいだし、約束の地カナンへみちびくよう命じた。 そして、目的を達成できるように、モーセに奇跡をおこす力をあたえた。
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カナン(河南) … 野亜と百瀬が共同生活を送る舞台が「河南(町)」。旧約聖書でカナンは、モーセが目指した約束の地。
カナン(Canaan) … 旧約聖書にでてくる古代の地名で、ヨルダン川西側の地域をさす。のちにパレスティナといわれる。イスラエルが侵入する以前はカナン人の居住地だったが、旧約聖書によれば、神はアブラハムとその子孫にこの地をあたえることを約束した(「創世記」12章)。そのため約束の地といわれ、イスラエルの民は乳と蜜のながれる地としてあこがれた(「出エジプト記」3章8節)。
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―まとめ―
共に旧約聖書に記されているノアとモーセですが、二人が交わる場面はありません。無理やり類似点を探すとすると、黄色い潜水艦をノアの箱舟と解釈すれば、同じく潜水艦(箱舟)に乗りこむことになるのが野亜。モーセについては老人になってから約束の地(カナン)を目指したところや、厳しい戒律(=厳しい愛の定義)を説いた点に類似が見られますが、ここらへんはあまり関係ないですね…。


■No.5 ジョン・レノン「LOVE」のビデオクリップについて

これは「世紀末の詩」の物語とは何も関係ありませんが、「世紀末の詩」の主題歌であるジョン・レノンの「LOVE」には、発売当時に作られた(?)ビデオクリップが存在します。
毎回のセピア色のエンディングと、そこに儚く流れる「LOVE」がたまらなく好き!なので、本来のビデオクリップはどうなのかなぁ、ということで収録されているDVDを見てみました。

レノン・レジェンド ~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ジョン・レノン
DVD「レノン・レジェンド 〜ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ジョン・レノン」
東芝EMI \4300
[2003/10/29発売]

内容はジョンとヨーコの愛の日常風景といった感じです。
――――――――――――
ジョンとヨーコの横顔アップ

公園を散歩する二人

キスする二人

ベッドの上で裸でたわむれる二人

二人が海辺で、砂浜にそれぞれの名前を書く

それが波が押し寄せて消えていくが

LOVESの文字だけが残る

このような内容でした。3分弱なので短いです。
愛する二人の日常の切り取ったような作りで、映像自体に特に深い意味は感じられませんでした。 ただただ、二人は深く愛しあっていたんだなぁと。
でもやっぱり、私は「世紀末の詩」のエンディングをバックにこの曲を聞くのが一番しっくりきますね。それぐらい刷り込まれています。


■No.6 9話の「青いバラ」について

9話で謎の男が語っていた「青いバラ」について考えてみました。
こちら→ 青いバラの花言葉は?



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