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TV雑誌記事より抜粋。すべて「世紀末の詩」制作発表時の同一の発言だと思いますが、各TV雑誌により掲載の仕方が少し違うようです。(記事執筆者が表現を変えて書いている可能性もあり)
ラブストーリー、ホームドラマ、サスペンスといった「ワク」を超えた作品にしたい。
TBSでは抗議をもらいながら実際の社会問題を、フジではエンターテイメントをやってきたわけだけど、日テレでは何をやろうかと考えた時、何か若い作家と競合しないドラマを書けないかと思って…。
旬の役者さんで恋愛ドラマというのは、もう若い人にまかせます。
ラストに向けては脚本家としてというよりは、詩人として書いていこうと思っているんです。 もちろんそれは、野亜亘という世紀末の詩人が「愛とはこういうものなんだよ!」と見せる形で終わるはずです(笑)。
この脚本を書こうと思ったきっかけは、そもそも僕自身が本来の愛の形を探したかったからです。
だから毎回「この世に愛なんて存在しないよ」というアプローチをしていって、1回づつ「これは愛じゃない」と塗りつぶしていく。
で、塗りつぶせなかったものが本物の愛なんだよと教えたいんです。
「人間の本質の中には愛はないんだ」という気持ちが僕のベースとしてあります。
僕たちが普段、"愛"と呼んだり思ったりしてるもの、それは本当に愛なのか?
ただ思い込んでいるだけじゃないのか?
と問いかけたくてこの脚本を書いています。 |