仔犬のワルツ・鍵二に関する謎



鍵二に関する謎を集めてみました。

謎に対する答えは個人的な解釈・推測になります。


鍵二はなぜ18年間、譜三彦だと偽って生きてきたの?

18年前、バイク事故に見せかけられて鍵二は殺されました(実際に死んだのは譜三彦)。
その事故で生き残った鍵二は、なぜ譜三彦だと偽って生きてきたのか?

事故の前、鍵二は自分の殺害計画を察知していたはずです(舞子への手紙に「僕は殺される」とあるので)。
よって、鍵二が生きていたことが分かれば、また狙われかねない。
なので譜三彦になりすまして生きてきたと考えられます。そして、世界平和のテープを作るチャンスを待っていたと。


鍵二譜三彦律子は三角関係?

律子鍵二に恋
鍵二 … ダンサーに恋
譜三彦 … 天才を作るため律子に近づく

恋の相関図
恋の相関図

[最終話]
(芯也) あなたはやはり…鍵二さん
(鍵二) 葉音を…頼んだよ
お願いです、あなたも
愛した女のところに行くよ
律子さん?
(首を振って)可哀想な妹…その気持ちは分かってはいたが
まさか…
譜三彦もまた苦しんでいた
水無月家の血を濃くすれば、天才が生まれるだろうかと…
そこに悲劇の子供が…
聞きませんでしたか。悲劇ではない、希望の…
あぁ、そうだったな

上のセリフからはわかるのは、鍵二律子の気持ちを知っていながらも、受け入れることができなかった。

譜三彦には、水無月家の血を濃くすれば天才が生まれるかもしれない、という野望があった。
鍵二譜三彦は時々入れ替わっていて、親や兄弟をも騙すことができたので、
苦しみながらも鍵二になりすまし、教会で律子と結ばれた。

律子鍵二と結ばれたと18年間思っていたが、実際は譜三彦だった。
自分のお腹の中にいる子は亡き鍵二の子だと思い、葉音を生んで育てた。

律子にとってみれば騙されていたわけで、酷い話かも…^^;


3話:鍵二の左腕に傷がないのはなんで?

3話の序盤で、譜三彦と芯也がスカッシュをするシーンがありました。
そのシーンをよく見てみると、鍵二の左腕には傷がない。
一方、8話では宮西に18年前の事故の傷跡を見せ、もうピアノは弾けないと言っていた。
それでも最終話では華麗に弾きこなしていたことを考えると、宮西に見せた傷跡は作り物なんでしょうね。


6話:病院で「グロリア」を聴いた千世が発狂した理由は?

推測です。
グロリアの作曲者は芯也ではなく鍵二でした。
鍵二を失ったことで壊れた千世だけど、その鍵二の曲を聞いたことで、心の封印が解けそうになった。
18年前の記憶が覚醒するような感覚が、あの発狂だったのでは。
(千世はグロリアを聞いたことがないはずだけど、母親なのでそこに「鍵二」を感じた?)
だから今井(精神科医)が言っていた「この曲で記憶が戻るかもしれない」という推測は当たっていたと思う。


8話:トンネルの霊はなぜ自分のことを鍵二だと言ったの?

結局、鍵二は生きていたので、あのトンネルの霊は何だったんだ?ということになるけど、あれは譜三彦の霊だったんでしょうね。
それなら「私の名前は水無月鍵二…」というのはおかしいけど、時々入れ替わっていたので勘違い(笑)したか、
鍵二として殺され鍵二として冷凍保存されたので、鍵二だと名乗ったとか?
ちなみに「ここは暗くて寒い…」というセリフはある意味で当たっていました(暗所で冷凍保存されていたので)。


8話:トンネルでの試験終了後に発光したのは何?

鍵二は生きていたので、あれは譜三彦の魂のはず。葉音に慰められたことで、昇華されて光ったのでは。
心が純粋な者にしか見えないので、華子と奏太郎には見えなかった。
宮西には見えたのは、大人でありながら純粋な心を持っていたからだと思います。


鍵二は芯也が新犯人だと気づいていた?

少なくとも鍵二が知っていたのは、「グロリア」の作曲者は自分だということ。
よって、芯也が「自分の作曲」だと嘘をついていることを、鍵二だけは知っていた。
7話で、舞子殺害の件で小暮から事情聴取を受けた時、兄弟は一斉に「養子の芯也が怪しい」と言っていたが、
鍵二だけは芯也をかばっていた。

今から考えると、鍵二は芯也が犯人であることを知っていたかも。
でも鍵二の目的は「神と悪魔による世界平和のテープ作り」なので、見過ごしていた。
試験を警察に邪魔されるとその目的も達成できない恐れがあるので、芯也を守っていたと。

最後に弾いた「グロリア」は悪魔である芯也を改心させるため、と考えることもできます。


鍵二はノッティーが自分の息子だと気づいていた?

ノッティーの設定年齢は19歳。
鍵二は36歳で、殺されかけたのは18年前の18歳の時。
鍵二はノッティー誕生の喜びの意味で「グロリア」を作った(?)わけだし、1歳までのノッティーは知っていた(会っていた)はずだけど、事故の後でダンサーと密会していたのは考えにくいので、 それ以降のノッティーは知らないはず。

全11話の中で、鍵二がノッティーに対して意識的になっているシーンやセリフはなかったと思います。
最期にいたっても、「葉音を頼んだよ」と言って、ノッティーのことは気にかけていない様子でした。

これは個人的な推測ですが、おそらく鍵二は知らなかったと思います。
ノッティーではなく「葉音を頼んだよ」と芯也に言ったのは、葉音は譜三彦と律子の子であることを知っているので、
兄弟の子として「頼んだよ」と言ったのでしょう。

そうではなく、自分の息子だと知っていたと考えることもできます。

根拠は名前。 ノッティーの苗字は「能登」です(華子が何度か言っていた)。
ノッティーママは鍵二と引き裂かれた後に結婚してないだろうし、「能登」はノッティーママの苗字のはず。
よって、「自分が愛した女」と同じ苗字の、年頃の男性でピアノの才能がある…という点から推測できたかもしれません。


ノッティーママはなぜ自殺したの?

鍵二とダンサー(ノッティーママ)は愛し合っていたものの、奏太郎によって引き裂かれた。
そして鍵二が事故死したことを知り、絶望して自分も鍵二の元へ、ということでしょうね。





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