各話のあらすじは
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ここでは印象的なセリフを抜粋しています。
第4話「明かされた過去〜3万人の子供たちへ」名セリフ (2/5up)
美桜のナレーション
(美桜) あんまりツイてたって思い出はないの
でもいいの
何かいいことがあると、反動で悪いことが起こるかもしれないし
そんなこと思うのって、小心者なのかな
クジ運? ないない、全然ないの
だから、ハズれてもやっぱりって思うけど
引かなきゃ良かったとも思うかも
ほら、引かなければ当たってたかもしれないって
ひそかに思えるでしょう
自分に幸運が舞い降りることにどこか臆病で、慣れてない美桜だが、
英治と過ごす時間に幸せを感じていた。
(英治) つまり父親っていうかその男の人は
お母さんの恋人ってことなんだね
虐待されてるんだよね
自分が悪い子だからいけないのかもって
そんなふうに思っちゃったりもしちゃうんだよね
それで我慢しちゃうっていうか
行くとこもないしってね
家に帰らないで何回か補導されたりしたかな
でも、家に戻されるともっと酷いことになるんだよね
お母さんもその日によって機嫌が違うから、ビクビクしちゃうよね
君みたいな子のこと、名もなき戦士って言うんだよ
必死に毎日闘ってるのに、知らないんだよね、誰も
3万人ぐらいだったかな、君みたいな子
実はいっぱいいるんだよ、全国にほんとたくさん
実は俺も小さい時そうだったんだ
俺も名もなき戦士さ
転校生の省吾がネグレクト(養育放棄)の被害に遭っていることに気づいた英治。
省吾を救うためには、省吾からの自発的なSOSが必要…。
(英治) 引き離す方法はあります
裁判で有罪を確定させるまで、親に会わせない、親に見つけさせないで保護してくれる、秘密の施設があります
(優貴) それならすぐそこに
(英治) それでも親のそばにいたい子どももいるんです
(優貴) ですが、省吾君のケースは
(英治) ひどい親です
それでも省吾が自分から助けを求めなければ、連れ戻されて終わりになる可能性が高い
つらい言い方ですけど、子どもが親を売るんです
それができればあの子は助かります
英治を憎悪する院長だが、美桜には英治はとても悪い人には見えない。
(美桜) ねえ、ずっとそうだった?
お花屋さんは、ずっとそんなにやさしくていい人だった?
(英治) なに言ってるんですか、俺は別に…
やさしいよ、ほんとに
買いかぶりすぎですよ、俺は…
子供の頃からずっといい子だったの?
そんなことないです
たぶん、ご両親の育て方がよかったのね
のびのび、すくすく
俺はやさしい人間でもいい人でもないです
もう謙遜しちゃって、照れなくてもいいのに
自分の中に冷たくて残酷な部分があるんです
お花屋さんの心の中に?
それをいつも感じていて
それをいつかは消し去りたいって
そんなふうには思ってますけど
うん…でも、そんなふうに自分と向き合ってて偉いと思う
普通はね、自分の嫌なとこズルいとこには目を逸らして
生きる人がほとんどだと思うから
省吾からのSOSを受けて親の元から救出し、施設に送り届けた英治たち。
(英治) どうしても…どうしても、寂しくなったり悩んだりした時は
中学生や高校生になってからでもいいんだ
そんな時は、駅前にある小さな花屋を訪ねるといい
君がなにも言わなくても、一輪の薔薇の花を持ってくれば
全部わかってくれるんだ
(英治) 成長して大人になった時の方が心配なんです
いろいろと世の中のことがわかってきた時に
自分が理不尽にひどい目にあっていたなって、思うはずなんです
その時に、どうしようもない怒りが心の中に芽生える場合があるんです
心にトゲが生えてしまうんですね
(優貴) それを、抜いていく作業をしないといけないんですね
(マスター) 恋でもすりゃあいいんじゃねえのか?
人を好きになりゃいいんだよ
(優貴) そうですね、人を愛する気持ちを
(英治) 恋をすることはできると思います
でも、愛することは難しいでしょう
だって、それはほんとは親から教わることでしょう
(マスター) 愛されればいいな
(優貴) それも、深い愛で
親が子どもにそうするように、守って
誰が何て言っても、信じてあげて
汐見さんも奥さんにそうされたんですね
(マスター) なんか、いい話だな
お前のトゲはよ、命がけで雫を生んだ、嫁さんが抜いてくれたんだ
一方、英治の隠された事実が明らかになる…。
(院長) 君が見たビデオは、娘が友人に撮影してもらって
あの男に送ったビデオレターだ
やつに対する想いで溢れていた
この日記の中もそうだ
まるで、片思いの少女のように
(美桜) 片思い?
(院長) 娘は捨てられたんだよ
妊娠したと告げたからだろう
(美桜) まさか
(院長) 日記には、それから一度も会いに来てはいない
連絡すらなかったことが書かれている
死ぬまで、ただの一度もだ
私が許せないのは、君の言う不幸な結果ということだけではない
娘を愛していなかったという事実に対してだ
心を踏みにじり、残酷に捨て去ったという、人間性に対してだ!
君は、優しくて素敵だと言ったね
それは、罪悪感から子どもを育て
自分が生まれ変わろうとしてるだけじゃないのかね
(美桜) 彼に限ってそんな…信じられません
(院長) 改心すれば、過去の罪は許されるものなのだろうか
私は、決して許しはしない
あの男の、心の砕ける音を聞くまでは
彼女のビデオレター
(彼女) 会えない時間が愛を育てる
育ちすぎだっつの
わかるよ、きっと忙しいの
わかるけどなぁ…どんなもんだろう
普通なら、寂しくて泣いちゃうところなんだろうけど
私は、君を信じてるから平気なのだ
だいいち、この子がいるもん
女は弱し、だけど母は強し!
なーんて、フフ
福引の当たり玉をお守りとして持っていた美桜。
(美桜) 記念にね、お守りにしてるの
一等大当たり、幸運の赤い玉
(英治) あの…すいません、これ実は…
知ってる
マッサージのね、お客さんに見せたら笑われちゃったから
すいません…
世界中の人に笑われちゃうところね
でもいいの、関係ないの
誰に何を言われても関係ない、笑われてもいい
これは、一等の赤い玉よ
あなたがそう言ったんだもの
私はあなたの方を信じる
あなたを信じてる…
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