薔薇のない花屋 第3話「終電までに探して」名セリフ・あらすじ
STORY.
各話のあらすじは
フジ公式サイト>物語に掲載されています。
ここでは印象的なセリフを抜粋しています。
第3話「終電までに探して」名セリフ (1/29up)
彼女のビデオレター
(彼女) フェアリーテイル
おとぎ話の中で一番好きなのはね
私は美女と野獣なの
シンデレラとか白雪姫、いろいろあるけど
私はやっぱり、美女と野獣のベルに感情移入しちゃうんだ
だって他の王子様はみんな
なんだか、女の子の外見だけに惹かれちゃってるでしょう
いわゆる一目惚れ
でも、魔法をかけられた野獣は…愛を知らない
薔薇の花びらが、枯れて落ちる前に
ベルが愛することを教えなくちゃいけないの
じゃないと一生魔法はとけない
だから君が、今は愛を知らなくても
いつかきっと、私がベルのように教えてあげたい
薔薇の花びらが、枯れ落ちてしまう前に…
それが私と君のフェアリーテイル、おとぎ話
入院中の父と美桜の会話。本来の美桜は、真面目ではなく奔放な性格…。
(美桜) 生真面目な性格は昔からそうよ
別人にでもならない限り、変わらない
(父) 今が別人なんじゃねえの?
え?
小さい時のおまえは、ほんとにわがままで大変だったんだ
泣いたら手がつけられないし
欲しいものはどんなことがあっても、絶対欲しいって
遊園地や海水浴、どこか連れて行くと、わざと迷子になるんだ
一生懸命探させようとしてな
親の愛情試してるっていうか、俺は必死で探したよ
見つけないと、しばらく口も利かないぐらいすねるから
だけど、無邪気でかわいかった
よく笑って、よく怒って、泣いて
わがままだけど、ほんとにかわいらしかった
もしそうだとしても、大人になれば仕方ないわ
バカじゃないんだから、周りの空気読んで
我慢なんか向いてないのさ、人に合わせるのも
だから反動でイライラしちまう
そんなこと…
時々、息苦しくなるだろう、読んでばかりなんて
空気なんてほら、吸うもんだ
(美桜) 嫌なものは嫌、好きなものは好きです
(雫) 雫もそうだよ、いつもそうしてるの
(美桜) だけどね、大人になると、しっかりしなきゃって
いつの間にか我慢とかたくさん覚えちゃうの
(菱田) 嫌々お勉強しちゃうのね、周りの空気読んだりして
(美桜) はい、空気読んで
たぶん…傷ついたからですよね
(雫) 雫は変わらないよ
父ちゃんがそばにいるから
何したって何言ったって、父ちゃんは雫を傷つけたりしないから
(菱田) そうね、絶対に傷つけられない
そういう人のそばなら、安心してほんとの自分でいられるのにね
一人身の英治を心配したマスターは…
(マスター) 美桜って子が本命か?
(英治) 彼女は目が不自由だから、それで心配で…
それだけか?
…俺、もう恋愛なんて忘れました
ここの店のことと、雫育てるので精一杯で
寂しいこと言うなよ
寂しくなんかないですよ、普通に幸せっていうか…
うっせえよ、バカやろうおまえ
忘れたなら思い出せばいいじゃねえかよ
英治…もう十分だよ
誰も文句言わねえよ
亡くなった雫のお母ちゃんだってさ
だから、他の女好きになれよ
(小野) 亡くなった彼女を想い続けて、10年も誰とも
そういう男性ってすごいなって
もう目の前にいないのに、いてあげられないのに
それでもずっと一人で
もし自分が彼女の立場だったら、本当に幸せだろうなって
だってね、女は誰でも、最後の女になりたいんですよ
好きだって気持ちは、女性全般を代表したんです
終電までに私を見つけて、とわがままを言った美桜。
英治は終電間際の駅のホームで美桜を見つける。
(美桜) おとぎ話では、王子様はお姫様に必ず出会うでしょう
あれなぜかわかる?
(英治) いや…
待ってるからよ、必ず出会える場所で
そんなこというと夢がないって感じだけど
じゃあ反則なんですね
そうよ、女はズル賢いの
シンデレラも、靴をわざと片方残した
それならいつかまたやりましょうよ
今度は反則なしで
それじゃあいつまでたっても見つけてもらえないもん
そんなことありません
ほんとにもう少しだったんです
(英治はマーガレットの花びらを美桜の手にのせる)
俺は残念ながら王子様じゃないけど…
あと少しで、あなたを見つけてたんです
[ 一覧にもどる ]