薔薇のない花屋

「薔薇のない花屋」ストーリーの謎 #11

MYSTERY.
最終話の謎や伏線の整理です

■ラストシーンで花屋にやってきたのは誰?

4話で省吾を施設に送り届けた時の英治のセリフ

(4話・英治) どうしても…どうしても、寂しくなったり悩んだりした時は
中学生や高校生になってからでもいいんだ
そんな時は、駅前にある小さな花屋を訪ねるといい
君がなにも言わなくても、一輪の薔薇の花を持ってくれば
全部わかってくれるんだ


とあるので、このセリフが伏線になっていて、「名もなき戦士」の一人、省吾です。

省吾=幼い時の英治だと捉えると、不幸な境遇の幼い時の自分に、それでも人生は素晴らしいのだと伝えたかったというのもあるかもしれません。


--今までの謎の整理--

■院長のミッションとは?

娘を捨てて見殺しにした(と思っていた)英治から、すべてを奪って破滅させる。

■院長はなぜ美桜を選んだ?

美桜の父が難しい病状で入院中のため、その手術をエサに操れたから。

■院長はなぜ美桜に盲目のフリをさせた?

美桜と英治が親しくなって(恋に落ちて)から、英治に美桜の網膜の手術費用を出させるため。
それは金目的ではなく、英治が花屋の権利を手放して職をなくした段階で、雫の親権裁判を起こすため。

■名もなき戦士とは?

・幼少期にネグレクト(養育放棄)の被害を受けて、親から愛情を受けなかった。 英治、神山、省吾に共通。
・必死に毎日闘っているのに、世間的に知られていない存在。

■英治が花屋にバラを置かなかった理由は?

■解釈1:バラ=英治
・名もなき戦士である自分と同じように、バラにはトゲがあるから、それを売り物にはできない
・バラは愛の象徴であるけど、自分には愛がない(誰かを愛することを恐れている)から

■解釈2:バラの花言葉=忘れてしまおう
ルリの死をずっと悔んで生きてきた英治。
その罪を忘れないために、「忘れてしまおう」が花言葉のバラは置けなかった。


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