Home > Database > 作品一覧 > 詩集 > POEM07
POEM07:無題
僕はロボットになって
ご主人様のいいなりです
ときたまポカをやらかして
何度もムチで叩かれます
だけどチットモ痛くないので
やっぱりポカは直りません
それでも夜中にご主人様が
古いレコード聞いてる時は
なんでかチクッと痛みます
そいつは心ってもんだよと
ドブネズミ君が言いました
体はチットモ痛くないのに
心ってヤツは痛いらしい
「野島伸司詩集III」 p.57より引用
ふみ
かわいらしい詩です(^^)
体と心が対比されてますが、本当の痛みは心の奥底にチクッとくるんですね。
そういえば子供の頃は、このロボットみたいに心の痛みがよく分からなかったかなぁ…
また逆に、人の痛みを感じられる心って大切だと思いました。
kiku
叩かれた傷は、やがて痛みが消える。
血が噴き出てもその傷はかさぶたになって消えていく。
本当に痛いのは、そのとき受けた心の傷。
心に受けた傷は、なかなか癒されないし治らない。
血のかよっていないロボットにでも心の痛みが分かってきているのに、
人間は相変わらず、人を傷つけてしまう。傷つけあってしまう。
痛いことは充分承知していながら…
コロ
初めて読んだとき、なんだかよくわからない詩だった。
もう一度読み返してみたけど、やっぱりわからなかった。
ご主人様が古いレコードを聞いているとなんで心が痛むんだろう?
どうもピンと来ない詩だ。
僕自身がどこか抜けちゃってるのかなあ。
ここに登場するロボットより、いわゆる「ロボット」っぽいのかも。
ネジの抜けたロボットか?(笑)
▽2000年5月5日討論:参加者3名( ふみ、 kiku、 コロ)
ふみ> うーん、考察しにくい詩じゃないですか?
コロ> というか、わからない詩だ。
コロ> 感想は3人とも全然違う角度から見てるよね。
ふみ> そうですね>3人とも違う
kiku> 私は発展させた感じ。
コロ> 発展ってなに?
kiku> 詩から感じたことを自分に返すというか>発展
コロ> ああ、なるほどね>kiku
ふみ> 詩の雰囲気、かわいいですよね。
コロ> この詩のどこがかわいいのか、さっぱりわからん(@@;
ふみ> えぇー(^^;
ふみ> 古いレコード聞いて心が痛むとことかが>かわいい
コロ> あ、そこが一番わからなかったトコロ!!>レコード
ふみ> なんでレコード聞いて心が痛むかって?>コロ
コロ> そう>ふみ
kiku> 古いレコードは何を表しているんだろうね。
コロ> 俺なら古いレコードならストーンズのレコードを思い出すけど(笑)
ふみ> 郷愁とか(謎)
コロ> 古い思い出かなあ>レコード
kiku> ご主人さまも思いながら聞いているような気はするよね。それがロボットに伝わるとか。
コロ> 何を思うの?>kiku
kiku> 曲とともにあるご主人様の過去の思い出。
コロ> 途中はよくわからないのだけど、心と体の痛みの違いを書いているんだよね。
コロ> それだけはわかった(^^;
kiku> そうだね。ロボットの心を使った。
kiku> 心は痛むということ。
コロ> え〜、ロボット=僕だから野島さんのことじゃないの?
ふみ> あぁ、そうなのかも>コロ
コロ> だから自分もロボットになったつもりで読んでみたけど、さっぱり理解できなかった(笑)
kiku> そうでもあるけど、結局言ってることは同じでしょう?
コロ> 同じって、なにが同じ?
ふみ> ロボットになったら体の痛みはなくなるけど、心の痛みは残ると…
コロ> おお、なるほど!>ふみ
kiku> 体はチットモ痛くないのに、心は痛むことを知る。
ふみ> じゃあなんでレコードを聞いたら心が痛むんでしょうね。
コロ> 俺、ロボットなんてどうでもよくて、古いレコードのことばっかり考えちゃった。
ふみ> いや、重要なポイントだと思う(笑)>古いレコード
kiku> さっきのに戻るけど、ご主人様の様子が昼間と違うんじゃないかな?
ふみ> あぁ、古いレコードの音色よりも、それを聞いてるご主人様の姿に心が痛んでるんですね?
kiku> 私はそんな気がしたな。みんなは?
ふみ> 今、そんな気がしました(謎)
コロ> 心がチクっとするんだから、古いレコードはあんまり聞いてほしくないんじゃないかな。
ふみ> みんなもちょっとしたことで心が痛んだりしたことありますよね?
コロ> 日が経つと、痛みに鈍感になるね(笑)
ふみ> そうですね
コロ> 慣れるというか、あきらめるというか…
kiku> でも、痛い時はかなり続くけどね。
コロ> 野島さんも言ってるけど、自分が鈍感になると他人の痛みもわからなくなるね(^^;
kiku> 確かにそれはある>鈍感になると
コロ> 果たして、それがいいんだか、悪いんだか…???
ふみ> このロボットは、心の痛みに関しては鈍感じゃなかったってことだよね?
コロ> 鈍感ではないけど鋭くもないでしょう(笑)>ロボット
ふみ> じゃあそろそろまとめましょうか…。
コロ> どうやら私は痛みに鈍感な人間らしい…(^^;>感想
ふみ> やっぱり心が大事!って思いました…
kiku> 人の痛みに気付けるようでいたいです。
コロ> でも痛い痛いって言ったって誰かが直してくれるわけでもないでしょ?ちょっと反論
kiku> 治すとかよりも、敢えて傷つけないようにしない、てことじゃないかな?
kiku> 痛みがわからないと、傷つけてしまうことってあるでしょう?
コロ> 俺は痛みとか傷とか、そういうことあんまり考えないで人と接していきたいけどなあ
kiku> そうできればいいよね!
ふみ> 傷つけ合うぐらいの関係がいいってこと?>コロ
コロ> 傷つけないなんて人と接する限り無理だと思うし
ふみ> そうですね。特に恋人同士とかは。
コロ> 基本的にそういう、負の部分は考えたくない。
コロ> 楽しく気持ちよく接することが一番だと思うけど。
kiku> そうだよ。だから敢えて、と入れたのだけど。
ふみ> でも傷つけてしまったとかは結果で、基本的に相手を思いやることは大事じゃない?
コロ> 思いやることと傷つけないようにすることは全く別のコトだと思う。屁理屈に聞こえちゃうかもしれないけど(^^;
kiku> う〜ん。
ふみ> そうだと思います。相手を思いやって傷つけることもあるだろうし。
kiku> 心は難しいです。
コロ> だから傷つけることは悪いことじゃないって言いたい。
ふみ> そうですね。
Home > Database > 作品一覧 > 詩集 > POEM07
|