Home > Database > データで振り返る野島ドラマ
.........P l a y B a c k 1 9 9 X.............................................................................................................................................................................. [2004/5設置] 1988年にデビューした脚本家・野島伸司氏ですが、1990年代はまさに時代のヒットメーカーとして高視聴率ドラマを連発しました。 その中には「高校教師」や「家なき子」など、社会現象を巻き起こしたドラマもいくつかあります。 90年代はいかに野島ドラマが驚異的だったか、ということをここにまとめておきます。 ただ、各視聴者にとってどれだけ心に響いたかというのは、視聴率で測れるものではありません。 このコーナーはデータとして参考にしてください。 ■ [データ1] 1990年代の民放連続ドラマ:最高視聴率BEST20
傾向―― ・NHKを除く1990年代(1990〜1999年)の民放連ドラの「最高視聴率」での上位20作品です(平均視聴率での順位ではありません) ・上位20作品すべてが最高視聴率30%を超えています。90年代はドラマが強い時代でした。 ・局別では「月9」ブランドを生んだフジが圧倒的に強く、13作品を占めています。 野島ドラマ―― ・野島ドラマが上位3作を独占! 10年間という一時代に渡って独占しているわけで、これは驚異的です。 ・さらに20作中7作が野島ドラマで、これもすごいです。脚本家別の占有率は、北川悦吏子の3作を大きく引き離して1位(7作)。 ・またNTVでランクインしているのは野島ドラマだけです。90年代はドラマが得意分野ではなかったNTVでの唯一のランクインということは、それだけ野島氏の影響力が凄かったと言えるのでは。 ■ [データ2] 1990年代の民放連続ドラマ:初回→最終回の視聴率伸び率BEST10
野島ドラマ―― 1990年代ドラマの初回→最終回で、どれだけ視聴率が増加したかというデータですが、 ここでも野島ドラマが強く、5作ランクインしています。 しかし上記の野島5作品は、初回の数字もかなりいいんですね。さらに最終回の視聴率が突き抜けて高い(30%超)ということです。 それだけ最終回に向けての展開が、見てなかった視聴者までも巻き込むほどに強く惹きつけるものだった、というのが野島ドラマの一つの特徴だったのでは。 また、6位の「人間・失格」は1話の視聴率は14.7%ですが、2話はイジメシーンの影響で9.8%まで落ち込んでいます。そこから考えると最終回までに19.1%増加しているので、これも驚異的です。 まとめ感想―― これらのデータを見ても、90年代の野島ドラマはとにかくすごかった、と言えますね。 90年代の脚本家の中では間違いなくNo.1の結果を残しました。 しかし個人的には、90年代の野島作品で特に好きなのは上記のランク外である「世紀末の詩」(1998)、「リップスティック」(1999)、「未成年」(1995)あたりなので、視聴率と内容の良し悪しはやはり別なのですが。 だから視聴者にとって視聴率というのは関係ないんですね。しかしたとえ良作であっても、視聴率がすごく低ければ創作活動もできなくなるでしょうから、難しいところなのですが。 今後も野島さんには、視聴率という商業的な基準を超えた素晴らしい作品を多く書いて欲しいですね。 ・関連コンテンツ 野島作品一覧/データ … 野島ドラマ視聴率一覧 |