優しい時間
「優しい時間」番組情報・関連ニュースなどの紹介

「いつみても波瀾万丈」に倉本聰氏出演

2005.03.11 Friday

日本テレビ系列・日曜朝の自伝番組「いつみても波瀾万丈」に、倉本聰氏が出演されるみたいです! 3月6日(日) 朝9:55~10:55放送。

今日(3/2)発売のTV雑誌では、「倉本聰伝」や「富良野への想い」などと紹介されていました。
倉本氏の人生が振り返られるような内容になりそうですね。
倉本ファン及び富良野に興味がある方は必見です。


――3/12追記――

見てない方のために簡単に番組の内容を紹介します。

■1000本以上の作品

倉本氏の初作品は昭和31年、21歳の時に書いたラジオドラマ。
それから始まって、今に至るまでに倉本氏が手がけた作品は実に1000本以上!
(連ドラの全12回などはその回数をカウント)

■宮沢賢治

倉本氏は小学校に入る前から宮沢賢治の作品を繰り返し音読させられた。
それは、声に出して読むことで文章の韻律(リズム感)を憶えろという父の教えに従ったもの。

■演劇との出会い

中学・高校では演劇部に入部し、演劇や映画の魅力にとりつかれる。
映画のシナリオを読むだけでは飽き足らず、自らも執筆を開始。
ラジオドラマを自主制作したりする。

■大学生活

17歳の時に父が死去。2浪した後に東京大学文学部に入学。
入学後は次々とシナリオを書き、大学祭などで上演した。
大学2年の時に憧れだった「劇団四季」の入団試験に挑戦。
筆記テストなどは問題なかったものの、パントマイムの課題ができずに落選。
仕方なく新進の劇団「仲間」に入団し、以来、大学には通わず劇団に入り浸る生活が始まる。
そして大学3年の時に青森放送からラジオドラマ「鹿火」のシナリオを依頼される。
これが脚本家・倉本聰の記念すべき第一作目。

■就職

大学在学中からすでにプロとしてシナリオを書いていたが、父なき家族の生活を支えるためニッポン放送に入社。
だがその後、毎日放送から連続ラジオドラマの依頼が舞い込む。
内職を禁止していたニッポン放送に隠れて仕事をするため、「倉本聰」というペンネームをつける。

当初はラジオドラマの仕事が多かったが、時代の変化に合わせて徐々にテレビドラマの仕事が増えていく。27歳の時に結婚。

■退社&人気シナリオライターに

28歳の時にニッポン放送を退社。
これからはシナリオ1本で勝負をという決意の旅立ちだった。
そして「現代っ子」や「君は海を見たか」などのヒット作を次々と生み出していく。

しかし1973年、大河ドラマ「勝海舟」を執筆中にNHKとトラブルになり、北海道・札幌に転居。
飲み屋で知り合った人たちとの利害関係のない付き合いに救われる。
札幌に転居してからも「前略おふくろ様」「幻の町」などのヒット作を生み出していく。

■富良野への移住

札幌で数年過ごした後、北海道中央部の富良野へと移住。
森の中に小屋を建て、自然と共に生きる暮らしが始まる。
しかしその冬、マイナス28度の極寒の世界を体験し、強烈な鬱に襲われて一時は自殺も考えたという。

■北の国から

北海道を舞台にしたドラマを描いて欲しい、という依頼をフジテレビから受ける。
1年以上の北海道ロケを敢行し「北の国から」の放送が始まる。
反響は大きくその後もスペシャル番組としてシリーズ化され、国民的な人気ドラマに。

純と蛍の成長に合わせて描いていくため、倉本氏は吉岡秀隆・中嶋朋子の私生活をリサーチ。
「北の国から'89帰郷」で純が電信柱を殴りつけて手を潰したシーンは、吉岡秀隆の実体験に基づくものだった。

■富良野塾

49歳の時に私財を投じて脚本家と俳優を養成する「富良野塾」を設立。
入塾料・授業料はなく、塾生は農家で働き生計を立てながら2年間を過ごす。

■「北の国から」はまだ続いている

「北の国から」の物語はまだ続いているという。

倉本氏『僕の中では黒板一家は生きて富良野で生活している。 今、五郎は麓郷にひとりで住んでいて、結婚した純と結は富良野市内で生活している。 五郎は二人との生活を取り戻そうと、拾ってきた資材で純と結の家を作る』

純と結の家(関連記事)は2004年12月にオープンし、見学できるようなっています)

「拾ってきた町」を誕生させるため、他の家も今後建設予定とのこと。
黒板家の人々は今も富良野で生活している…。

- - - - - - - - - -

こんな内容です。
他局ながら「北の国から」の話題が充実していたりと、とても楽しめました^^
今後「北の国から」の続編が何らかの形で見れるといいですね。
なお倉本氏の人生についてはこちらの自伝エッセイにも詳しく書かれています。

愚者の旅
「愚者の旅―わがドラマ放浪」 倉本聰 著 (→Amazon.co.jp)


投稿者 FUMI : 2005/03/11(Fri) |