万能の力を持ったもの

パパラギの世界では、人間の重さをはかるのは
気高さや勇気や心の輝きではなく
一日にどのくらいお金を作るか
どのくらいお金を箱にしまっているかなのだ

お金にとりつかれるのは病気のようなもの
腐ってふくれあがる果物と同じだ
「私がこの世にきたときは、丸い金属も強い紙も持ってこなかったのだから、この世から出てゆくときも、なにもなくていい」
と考えられないのだろうか
(絵本 パパラギ―はじめて文明を見た南の島の酋長ツイアビが話したこと)

( ´~`)ノハーイ
現代社会のお金――紙幣とは
物質的にはただの紙切れに過ぎないけど
私たちはその紙切れに対して
紙切れ以上の特別な価値を感じます
(*゜~゜)o□
なぜならその紙切れで
食料や物や生活手段やサービスなどと
交換できるからです
(*゜~゜)o○
つまりお金というものは
価値を具体化したものに他なりません
(゜~゜)
人間が最初に手にした価値は
食料なのだけど
食料は腐るし
交換時に相手の需要と合わないこともあるので
その問題点を解決する
金や銀などの貴金属が普遍的な価値を持ち
ただ金や銀を持っているだけで
さまざまな物との交換が可能になります
(o゜ロ゜)o
お金の誕生です
(o´~`)ノハーイ
その後はより持ち運びやすく交換が容易な
紙幣が価値を有して
現代に至ります
(゜~゜)
そしてまとまった紙切れの束が
たくさんあれば
何でも手に入るということは
紙切れは万能の力を持ち
神になったのです
(ノ゜~゜)ノジャーン
原始の価値(食料)は
ただ生きるための手段でしかなかったのに
人々はただ生きるだけでは飽き足らず
価値を追い求めて増幅し続けた結果
いつしか万能の力を得てしまったのです
(゜~゜)
お金が万能の力を有している以上
人々の目的は
お金を多く持つことになるのは当然といえます
(゜~゜)
なので競争が起きて
貧富の差が生まれます
(´ロ`)
一方で人間の価値は
お金の価値よりも低くなってしまったみたいです
(゜~゜)
なので紙切れ(万能の力を持つ価値)のために
自分を犠牲にしたり
自由意志を奪われたり
ボロボロになるまで働くといった
よくわからない事態が起きるのです
(ノд-。)クスン
そんな貨幣至上主義社会から
人間の尊厳を取り戻すためには
たった一度の人生を
紙切れなんかのために
犠牲にしたり諦めたりしてはならないのです
(゜~゜)ノぁぃ
そのためには
お金のために我慢してやりたくないことをする
ということを
まずやめるべきだと思います
(´~`)ノハーイ


参考図書
まんがで読破 資本論
まんがで読破 続・資本論

ふみっこブログ  ふみっこの冬休み  内向人間の外向哲学  内向人間の内向哲学  内向型と外向型  社会の価値  社会人間への矯正  使われる人間の誕生  万能の力を持ったもの  理想社会の現実  農耕が造った社会  悲劇の誕生  死にいたる病  バタフライ・キス  逆説のニヒリズム  倫理とは何か  人間とは何か  ラ・ロシュフコー箴言集  殺直前日記  二十歳の原点  暗い作品研究所  ガラクタの世界  にせものの世界  パパラギ(文明人)の世界  不平等な世界  他者と共存する世界  絶対的な世界  自由価値の世界  価値のない世界  自由意志の世界  弱肉強食の世界  日本人の価値  もうひとつの世界  人はなりたい自分になる理論  勉強の合理性  人間は非合理的な生きもの  空想哲学から成功哲学へ  考えることをやめる   やりたくないことをやめる  愛はなぜ終わるのか  人を愛する理由  明るい――暗い  客観的事実――主観的価値  環境決定論  正義と悪  理不尽な世の中  人生の一回性  人が死ぬ理由   希望の正体  思い込む宗教――疑う哲学  神の死と虚無主義  どうでもいいんだよ  思考  独我論  みんな夢でありました  人生は夢のようなもの  我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか  みつばちの話  世界がもし100年の物語だったら  宇宙の終わり  ただの偶然  聞かない方が一番ためになること  このサイトについて   ふみっこプロフィール   メールフォーム