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過去ログNo1
残酷な現実  Name:修羅
もしもの話ですが
朔と亜紀がウルルへ向けて旅立ったあの日
実は亜紀の為の骨髄液が届けられていたとしたら
どうでしょう。

そのような前提の元に、こんな展開を考えてみました。
骨髄液を要請したものの
亜紀の主治医は、骨髄液が到着してから改めて
検査し、間違いなく亜紀に適合すると分かって
から、亜紀と周りの人々に伝えるつもりでした。

二人が旅立たなければ、届けられた骨髄液が亜紀に
間違いなく適合すると分かれば
手術は間に合い、亜紀は助かったことでしょう。
でも二人は旅立ち、亜紀は戻ってきたときは
すでに手術に耐えられる状態ではありませんでした。

亜紀の死後、主治医はこの事を
朔や、亜紀の周りの人々に告げませんでした。
そんなことを彼らに知らせれば、当然朔に伝わり
彼は自分を激しく責めるでしよう。
命を絶つ可能性だってあります。

主治医には、そんな事はとても出来ませんでした。

こうして17年の間は、このあまりに残酷な現実は
隠し続けられて来ました。

しかし、大人になった朔が
亜紀の骨をまくために故郷にもどり
亜紀のいた病院を訪ねた時
ふとしたことから
彼にこの事が知れてしまいます。

いかがでしょう、こんな展開は
無理がありますでしょうか。
...2005/01/24(Mon) 16:40 ID:XdBeMjss    

             Re: 残酷な現実  Name:律子
修羅さんへ
骨髄移植の事全然ご存知じゃないんですね。
骨髄液は薬じゃないんですよ、患者の白血球のデータであるHLAを一致する人(それも他人では確か一万人以下の確立)をあらかじめ探して、ドナーとなる人からもらう事を決めるだけでも時間がかかるのに(それだけで亜紀や家族が知らない訳はない)、実際に移植する為には患者の悪い細胞と一緒に大量の抗がん剤と放射線照射で一度骨髄の細胞を破壊する前処置と呼ばれる治療を患者に施して(これが約10日、放射線を照射する設備と無菌室と呼ばれる治療環境も必要)初めて移植できる訳ですし、その後も拒否反応や数々の合併症に対する綿密な治療プランと対応できる医療スタッフが必要です。その為に亜紀や家族は事前にこの事を知らされないと何も始まりません。骨髄液の提供者が身内であればなおさらです。
また骨髄液はドナーの身体から取り出された後長くは持ちません。だから前処置で患者の骨髄を完全に破壊して移植できるタイミングに合わせてドナーから提供してもらい移植を行うんです。
修羅さんの考えられたような状況は最初から起きる事はありえません。こんな事を考えられるなんて何か少し残念に思えてます。
...2005/01/25(Tue) 16:08 ID:FgJc6hXs    

             Re: 残酷な現実  Name:夕妃
朔と亜紀の全力で生きようと頑張った日々が、そんな話で終わらされたらたまらないです。

そんなことされたら、17年後の朔はどうやって立ち直るんですか?
朔のことだから、「治療法があったのに連れ出した」って自分が亜紀を殺したとしか考えられないでしょう。
たとえ、生前の亜紀のどんな言葉があったとしても。
純な物語を、捻くれたように終わらされたら俺も残念です。

もしも、ということでもそんな考え方しないでください。お願いします。
すいません。
...2005/01/25(Tue) 18:04 ID:zcFllj/I    

             Re: 残酷な現実  Name:にわかマニア
 このサイトに投稿される方であるなら,当然,cliceさんのストーリーもごらんになっておられるものだと思っていました。亜紀のあの病気に限っての問題点の指摘については「律子」さんが提示しておられる通りですので,あえて繰り返しません。
 一般論として言うならば,移植手術でなくても,単なる新薬の開発であっても,それが実用化されるまでには,動物実験から始まって,治験を繰り返し,その試行錯誤の成果の上に「救世主」が登場するのです。別の言い方をすれば,「仮説」段階のうちから何らかの報道がされるでしょうから,普段は新聞の科学欄を見ない人でも,身内にそういう対象者がいれば,藁をもすがる思いで読むでしょう。つまり,患者と家族,友人たちが「何も知らない」ということは有り得ないのです。
 サクが亜紀を連れ出したのは,その評価はともかく,「最後の願い」を聞いてやるためですから,たとえ針の穴に象を通すような可能性であったとしても,一縷の望みがあったとすれば,そこに「最後の希望」を託すのではないでしょうか。
 
...2005/01/25(Tue) 23:48 ID:UisE26Tk    

             Re: 残酷な現実  Name:mterada
こんにちは。

僕は、こうした「もしも…なら」と考えるのは面白いと思うので、修羅さんの設問もアリかな、と思います。(具体的な状況--骨髄移植とか--はとりあえずおいとくとして。)

まず、朔太郎(と亜紀)はそうした可能性(たとえば特効薬)も踏まえた上で決断をしたのだろうと思います。ドラマで(緒形)朔太郎が告白しているとおり、亜紀はあと一年くらいは生きたかもしれません。それなら特効薬ができる、というのも十分ありえた話でしょう。

でも、17年経ってその可能性が現実として現れたとしたら、やはり苦しいでしょうね。ただ、それはふたりが選択した結論の枠内のことのように思います。

朔太郎をなぐさめることがあるとすれば、その現実を亜紀は知ることなく旅立った、という点でしょうか。いずれ再会した亜紀に対して、じつはこうだったんだよ、と屈託なく話すシーンを空想して、僕は心をやすらげるのです。
...2005/01/26(Wed) 22:08 ID:DiJ2X3ck    

             Re: 残酷な現実  Name:
そのような仮定がなかったとしても、実際は、サクにとって残酷な現実が17年続いたのだと思います。
ドラマには、「亜紀をボロボロにしたのは自分」という台詞がありました。この作品で決して焦点を当てられる要素ではありませんが、この言葉に「長すぎる」17年の陰の理由が示されています。
実際自分がサクだったらどうか。恋人の願いのためとはいえ、親、家族、友人、先生を裏切って,二度とないであろう生涯最大の冒険を、絶望的な逃避行のような旅のためにかけたのです。そして、予想していたとおりの結末を、恐れていた以上の衝撃をもって受け止めなければならなかった。まして、医学の道に進んだのですから、この病気について得られた知識から、サクはこの後もどれほど自責の念にとらわれたことでしょうか。
私だったら、とても耐えることはできないでしょう。後悔は17年間どころではないと思います。一生涯、結婚など考えられないでしょう。
このことが、このドラマが提起したリアルさだと思います。そしてその一方で、この点を主題に持ってくるわけにはいかなかった所以でもあるのでしょうね。
...2005/01/27(Thu) 00:50 ID:kLsbPYgY    

             Re: 残酷な現実  Name:修羅
お返事ありがとうございます。
申し訳ありません、骨髄移植のプロセス
については、実は知っていたんです。
亜紀の主治医が、ふと不安になって
独断で通常のプロセスを曲げたと言う
ところまで書き込めばよかったですね。

私としては、大人の朔に強引にでも
現在に目を向けさせると言うテーマの
元に考えた話だったのですが
〔このことを引きずっている限り
生きていけませんからね〕
やはり残酷すぎましたね。
...2005/01/31(Mon) 21:33 ID:hUQ4zjlQ    

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