| | 第5話から第6話への橋渡しとして登場するのが,「今サク」による夢島再訪とタイムポストに残された亜紀のメッセージの発見です。このシーンと各話の冒頭と最後に登場する「今サク」のナレーションの第5話から第6話にかけての部分をつないでいくと,問題の構造が浮かび上がってきます。 まさかと思っていたテープを発見したことで,「捨てようとした(封印してきた)声」を聞いたサクの心は再び迷宮の奥深くに引きずりこまれてしまいます。そして,「亜紀とともに灰になったのは自分の心」だったことに気付きます。
そこから先の解釈は,このサイトからもリンクで飛べますが,「朔太郎とアキのいる世界」のドラマ解説の「第5話」と「第6話」編が参考になります。
ただ,そこでは物語のラストまで踏み込んだ書き方はしていませんが,ここのスレのいくつかに「ウルルで一緒に死ぬつもりだったのではないか」という書き込みがあったこととの関連で,ちょっと気になるナレーションがありました。それは,「テープ起こし」をしながら書いている訳ではないので正確な表現ではありませんが,第6話冒頭で「17年前に判っていた結論から逃げ続けてきた」という趣旨のことを言っているということです。 第6話冒頭のナレーションが「入水」の伏線なのは明らかですが,既にウルルに行く時点で,同時かある程度の時間差をもってかはともかく,自分も死ぬつもりだったのではないかとも解釈できる表現が含まれています。もちろん,これは,あくまでも「解釈によっては」ということですが,皆さんはどうお考えですか。
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