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過去ログNo1
ひっかかった朔  Name:さくだろう
サクはアキに「私、白血病なんだって」って言われてだまされましたよね。ああいう場合、みなさんはだまし続ける自信がありますか?
また、だまし続けたいですか、(恋人である立場だけの自分が)言うべきですか?

僕はだませない(サクと同じで顔に出てしまう)と思うし、でも言うべきでは無いと思います。
相手が知らないと思えば作り笑いもできますが、知ってるのにアキみたいに強がって笑われたりしたら、こみ上げるものは押さえきれなくなりそうです。
そうなると、サクの様に会いに行けなくなりますね。
サクは強い人間だったんでしょうか?
そんなことをふと考えました。
...2004/10/18(Mon) 00:45 ID:BpCGMGZo    

             Re: ひっかかった朔  Name:にわかマニア
 このテーマで投稿しようかどうしようか迷っているうちに,さくだろうさんの投稿を拝見しました。
 亜紀も人を選ぶというか,ガムのおもちゃごときでコロッと騙されるお人好しのサクですから,亜紀の迫真の演技を以てすれば,サクはすぐにひっかかるだろうという計算だったのでしょうね。

 その前後に医学書を読むシーンがありましたね。同じ病気の患者から見せてもらったもので,ご丁寧にも「再生不良性貧血」の項目に大きな×印を付けたのを。
 今は,ご家庭に医学書が普及し,インターネットで検索できる時代です。それに,ちょっと大きな本屋に行けば,医師が薬を処方する際の手引書(適応症,用法,副作用,禁忌のほか薬品ごとの識別コードまで掲載)も手に入ります。これを読めば,薬に刻印された番号から逆に病名を解読することもできますから,そういう意味で言えば,騙し通すのは,なかなか難しくなってきましたね。

 そこで,本題に入りますが,直る可能性があって,むしろ治療に取り組む動機付けとして必要であるならば,そういうポジティブな文脈の中で告知すると思います。もちろん,その後のメンタルな部分も含めてのケアも引き受けるという意味も込めてですが。
 一方,それが単に絶望の渕に突き落とすだけであれば,隠し通すと思います。たとえ,見え透いた嘘であっても,相手もまた,嘘と判っていても嘘のまま通して欲しいと願っているかもしれません。

 では,亜紀のような手口でこられた場合はどうするか。私だったら,自分やご両親も聞いていない。これが初耳という態度で通すと思います。あのシーンでいえば,

患者:「先生に聞いたの。私○○病なんでしょ」
見舞客:「それは初耳だ。本当に先生がそう言ったの」
患者:「ゆうべ教えてもらっちゃった」
見舞客:「信じられないなあ。僕も,君のご両親も何一つ聞かされてないんだけどなあ」
患者:「隠してないで,本当のこと言ったら」
見舞客:「本当に知らないし,信じられないよ。何かの間違いかもしれないから,もう一度,一緒に先生のところに行こう」
患者:「だって,本当に聞いたんだもん」
見舞客:「信じられないけどなあ。でも,もし万万万が一そうだったとしても,ご両親にも話さないで,いきなり本人に伝えるってことは,きちんとした治療法があって,本人の直ってみせるって意思がどうしても必要だったからなんじゃないかな。とにかく,ものごとは,いい方に解釈して,先生の言いつけを守って,早く病気なんかノックアウトしちゃおうよ」

 てな感じで・・・
...2004/10/18(Mon) 01:38 ID:4pQ2N8WU    

             Re: ひっかかった朔  Name:元陸上少年
 私も以前は、告知には反対でした。しかし、今は何らかな形で症状は伝えてあげるべきでしょう。自分も亜紀さんと同じように事実を知ったとき、自暴自棄になりました。それを受け止め、残りの人生を有意義にすごさせるようにしました。言葉にすると簡単ですが、実際は大変でしたね。今となっては不謹慎ですが、心中なんか考えたりしました。そんな後ろ向の自分を救ってくれたのが皮肉にも彼女だったのです。
 十人十色で難しいんですが、うちは病名を知って、その後のことをきっちりとできたし、彼女も悟りの境地で一生懸命生きてくれました。
...2004/10/18(Mon) 09:42 ID:XMCp/f0M    

             Re: ひっかかった朔  Name:たかし
難しい問題ですね。正解のない問題だと思います。

アキにはそれで良かった(その後の展開から)と
思われますが、
サクには重荷だったのでは?

7話のサクのセリフ『時が戻っていく。 アキをボロボロにしたのは自分だと、責め続けたあの頃へ・・』からサクが17年もの間アキの死を引きずり続けた原因の1つとなってると思います。
...2004/10/18(Mon) 11:42 ID:r6cusqak    

             Re: ひっかかった朔  Name:さくだろう
僕は考えが浅はかだったと実感させられます。
にわかマニアさんがスレッドの主だった方がよかったかな(^^;)

治療に取り組む動機付けとなるか
絶望の渕に突き落とすだけとなるかの判断は、非常に難しいでしょう。いくら好きであったとしても、どんなにその人のことを知っていたとしても、病気は人の心をどう変えるかは想像の範囲を超えると思います。

元陸上少年さんは事実、こういう世界を体験され・・なんというか・・よい方向といっていいのか・・・・すばらしい彼女さんと生きたわけですが、このような結果はいったいどれぐらいの率なのでしょう?

体験したわけではないので、勝手なことばかり言ってますが、
たかしさんのレスにもある、サクが自分を責め続けるようなことに僕もなりそうです。
だから、サクを重ねてこれを見てはまってしまったのでしょうね。
...2004/10/19(Tue) 00:58 ID:QEPZvt7E    

             Re: ひっかかった朔  Name:milk

 「先生に聞いたの。私○○病なんでしょ」
っていわれた場合の行動が怖いくらいにわかマニアさんに似てると思う^^;会話の流れも絶対同じになる。怖い〜。最後軽くユニークさのある言葉でスカッとした印象与えるであろう所まで似てる・・・頭の中覗かれてる?(笑)

告知は難しい選択ですよね。中学のとき祖父がガンで亡くなったとき潰瘍という名目で嘘をつきました。初めのうちはそれは病気と闘う意志になって「早く退院するぞ」とプラスに作用したけど病気というのは長い戦いです。病院側の気分転換のために・・・という配慮で入退院
を繰り返して一向に完治が見えない状態。そして日に日に変わっていく自分の姿に当人は告知をしなくても気付いてしまう。その時自分がどれだけ残酷な人間だったのかと思い知らされました。その時は不安を与えるような顔を見せてはいけないとどんなに強く思っても眼をみてはなすことは一言二言以上は無理でしたね。


あの時「なんて残酷な死なんだ・・・」と叫びたい気持ちと同時にそれを自分に受け入れ制御する為の気持ちが強くぶつかってました。心の中でそう叫びたい気持ちは単なる傲慢さにも思えて葛藤してました。声を大にして「残酷だ」と叫びたくても、死に残酷な死と幸せな死があるわけじゃない、しかも日本人の死亡順位の一位がガンなら尚更「残酷だ」なんて叫べない、これは世の中から見たら極普通のありふれた死なんだから・・・だからまるでこの死だけが残酷だなんて思う事は自分の傲慢さだから、これは「当たりまえのことなんだ!」そう自分に言い聞かせるのはきつかったですね。わかっていても。若かりし心の葛藤です。。


 おっと話がずれました・・・告知は奥が深いです長い眼でみてどうする方がお互いにとっていいのか・・・当人にしか選べないですよねきっと。

 いくら人足が少し引いたからってこんなに長話ししてすいませんでした。でも気持ちがスッとしたのはなぜだろう・・・(笑)
 
...2004/10/20(Wed) 20:13 ID:OfdtThUw    

             Re: ひっかかった朔  Name:はちはちまる
ドラマの場合「ひっかかること」を前提にしていたためサクをだまされやすいという設定にしていたのでしょう。
会社の先輩が入院していたとき私も「白血病なんでしょ、聞いてない?」と聞かれましたが「白血病は夏目雅子さんみたいなきれいな人がなるものでしょ。先輩ならありえませんよ」と誤魔化して答えました。
そのすぐ後に治療を進めるにあたって医師から告知されたようで次に見舞いに行ったときは「何で騙すの!」ときつくあたられました。
亜紀の時代と違い治る可能性が高くなっている今は治療の方針を説明し患者に協力してもらう上でも告知する方が多いのではないでしょうか。
...2004/10/20(Wed) 22:24 ID:c3HKHG7s <URL>   

             Re: ひっかかった朔  Name:にわかマニア
 第1話は人物紹介の巻でもあるからと軽く見過ごしていたのが「ガムのおもちゃ」のシーンでした。
 祖父の昔の恋・・・@臨終に立ち会えない
          A遺灰を撒く
          B現実に一緒になった人と
           どちらがという問い
 いつも鍵を失くす・・・肝心な点が抜けている
            婚姻年齢すら失念
 その他,アジサイの色,電話の音をはじめ,至るところに「エピソードA」は数話先の「エピソードB」の伏線という構図が用意されていたのに,ここだけ対応する先が「はちはちまる」さんに指摘されるまで気がつきませんでした。やはり,亜紀の茶目っ気を見せる人物紹介以上の意味が込められていたのですね。

 それにしても,告知ってのは重いテーマですね。
 設問の場面にしても,その後に夜一人になった時の「何で」って痛切な叫びの場面が控えていますし,「死に方に夢を持つのは」と言うウルル行きの決断の場面にしても,一人になった時に「私,死ぬのか」と呟いています。それだけ,心の動揺は想像を絶するものがあります。告知をするということは,こうした心の揺れも含めて,その人をしっかり受け止め,一緒に泣いたり苦しんだりするだけの覚悟がないと難しいなと思いました。
...2004/10/20(Wed) 23:07 ID:F6vw4xCw    

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