Name:花梨
| | みなさんは、小説・映画・ドラマのうちどれがすきですか??
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...2004/10/10(Sun) 00:15 ID:AtuP1Pv2
Re: 質問 Name:朔五郎
| | どれも好きなので、自分なりに感想を
1、小説 深い、難解だ。1週間の旅行中に5回位読み返しましたが結局分かりませんでした。毎回違う印象を受けるところが魅力ではないかと。 ただ、萩原朔太郎の詩集「月に吠える」の中に「蛙の死」という詩があります。
蛙が殺された、 子供がまるくなつて手をあげた、 みんないつしよに、 かはゆらしい、 血だらけの手をあげた、 月が出た、 丘の上に人が立つてゐる。 帽子の下に顏がある。
結構不気味な詩なのですが、最後の3行は、そこに人はいるのだが顔は見えない、誰だか特定できない、ということで、これは小説のなかで「地蔵の顔には、目も唇も残っていなかった」だとか、ラストの「中学校の校庭で、現在の彼女の姿とアキの記憶が重なっていく場面」などに通じるものがあるなあ、と「勝手に」納得しております。
2、映画 かっこイイ、というのが一番。長澤アキも大沢サクも主題歌も。最後のメッセージなど、悲しいけども、それを超えた、ある種の爽快感すら感じるほど。大好きです。
3.ドラマ 一番丁寧につくってあり、わかりやすく、見所もたっぷり。ただ、緒方サクはちょっとアレかなと(苦笑) ペアとして見た場合は山田×綾瀬が一番しっくりしていると思います。それから、スケ、ボウズ、智世などの脇役陣が充実しているのが一番の魅力。映画と甲乙つけがたい。
そして、侮れないのがコミックです。唯一、アキの最期に立ち会っているように見えます。
というわけで、結局、どれも魅力的、というのが私の結論です(苦笑)
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...2004/10/10(Sun) 01:22 ID:4iybE5qQ
Re: 質問 Name:にわかマニア
| | いずれも,それぞれの「よさ」があるのですが,構成の緻密さという点では,ドラマが一番ですかね。 原作の場合,既に骨髄移植が開発されていた後という年代の設定をしておきながら,ドナー探しに東奔西走した形跡が全く見られないところに違和感を感じています。 いずれにしても,ここに書き込む人は,問題を提起する側も答える側も,どういう切り口にせよ,結論が正反対の場合でも,いずれもビデオを繰り返し確認した上で投稿していらっしゃいます。その意味では,本番を1回見ただけでは,気付かずに見逃してしまうような伏線が至るところに張り巡らされているこのドラマは,ビデオ時代のテレビドラマと言えるのではないでしょうか。
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...2004/10/10(Sun) 02:35 ID:2KgPBHqg
Re: 質問 Name:あきすき
| | 花梨さん、ごめんなさいよ。 ちょっとにわかマニアさんに確認しときたいんだけどさあ。俺はこないだある人に対して失礼な発言した手前、聞いときたいんでね。「結論が正反対の場合でも」っつーのは解釈の正式な結論ってことじゃなく互いの意見の結論ってことでOKでしょ?。正式な結論は製作者サイドしか知らないからさ、俺としては気になったわけだ。 ただの結論って正解って聞こえるじゃん。頭悪い俺のくだらない質問、勘弁してくれ。
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...2004/10/10(Sun) 05:17 ID:9B.0Esbs
Re: 質問 Name:にわかマニア
| | あきすきさんのおっしゃるとおりです。 「このことについて○○だと思いますか」という問いに対し,YESと答えた人もNOと答えた人もということです。 もっと言えば,制作サイドの結論だって,数ある解釈や可能性の中の一つに過ぎないのかもしれません。
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...2004/10/10(Sun) 06:43 ID:2KgPBHqg
Re: 質問 Name:髪長姫
| | 花梨さん>
原作は、まだ読んでないのですが、 映画よりドラマが好きです。 やはり、綾瀬はるかちゃんがいいです。 それと、景色、風景。 あとBGMとか主題歌がいいです。 緒方直人さんには本当、申し訳ないのですが、 正直な希望を言えば、 藤木直人さんで、もう1回リメイクしたのを見てみたいです。ドラマ版を映画にリメイクして欲しいです。 (緒方さん悪くないと思いますよ。緒方さんのシーンで何回か、少なくとも1回以上泣けましたから。でも、やはり山田くんとあまり似てないので…。緒方さん、ごめんなさい。) 34歳にもなるのに、うじうじしてると感じさせる朔ではなく、守ってあげたいと感じさせる朔になっていて欲しいと…。言うなれば色気ですかね。色気が足りないのかな?(余談ですが、歌舞伎役者は色気がないとダメらしいです。) で、やはり、そのときは、申し訳ないのですが、桜井幸子さんとその息子さん役の子役の子にはご遠慮願って、 仲間ゆきえさんあたりで、独身の女医さんとか看護婦さん役の恋人で…。 (それぞれのファンの方、ごめんなさい。)
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...2004/10/11(Mon) 19:45 ID:FeK.1nrM
Re: 質問 Name:はる
| | 原作ってたしか空港でのシーンでアキって鼻と口から 大量に出血しちゃいますよね。 わたしにはあの描写がとても衝撃的でした。 白血病に冒されてしまったアキと、全身全霊をかけて愛し守ろうとしたサクの悲劇性をとても象徴するものだったような気がするんです。 映画は観てないのでわからないけど、ドラマではそのような描写がなくちょっと残念でした。 意外にもコミックではその描写があり、やはり2人をおそった運命の残酷さがよくでていたと思います。
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...2004/10/11(Mon) 20:28 ID:zLiXDAHw
Re: 質問 Name:くれい
| | どれも甲乙付けがたいですが、あえて選ぶなら 映画ですかね。 ドラマも映画を結構参考にしてますし、 小説に殆ど出てこなかった現在の朔をメインにして オリジナルで作ったわけですから。 2時間足らずでは良く出来た内容だと思います。 世にせかちゅ−の名を知らしめたのは 森山君の「助けてください!!」だと思ってますし。 この映画のヒットはこの主題歌なしではありえなかったかもしれないとまで言われている 平井堅さんの「瞳をとじて」。 映画のエンディングでこの歌が流れ始めて、涙を流した人がどれだけいたでしょうか? もちろん「かたちあるもの」も今年の名曲トップ10に入るくらい、いい歌ですよ。 まあ映画の物語が進行していくにつれて、長澤まさみさんがたくましくなっていっているように見えたのは錯覚ということで(笑)
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...2004/10/11(Mon) 21:21 ID:GjvuVL8I
主題歌は映画に軍配を Name:にわかマニア
| | 構成・演出はドラマ派でも,主題歌は「瞳をとじて」の方が胸に迫るものがあります(これは高校生の子供も同意見)。 平井堅さんの歌唱力ってものすごいですね。作曲技法的にも山の盛り上げ方が巧みですし。 「かたちあるもの」の方は,歌詞のメッセージ性では「瞳をとじて」と甲乙つけ難いのですが,歌手の発声方法のせいか,よく聞き取りにくいし,弱起の小節を多用し過ぎたと言うのか,符割りと歌詞がピッタリきていないところがあったり,「瞳をとじて」と比べて旋律的に平板な感じがしています。
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...2004/10/11(Mon) 22:09 ID:zLiXDAHw
Re: 質問 Name:世界の中心尋ねて・・・
| | 初めまして♪ 私は1位ドラマ 2位原作 3位映画 です。 山田孝之さんがいいです。 でも綾瀬さんもいいです。 綾瀬さんといえば。 【雨鱒の川】に出演しますよ!(知ってるかな? でも山田さんは出演番組無いですね? (あるんですか? 以上で書き込みを終わらせていただきます。
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...2004/10/11(Mon) 22:18 ID:1AhTvExQ
私はドラマの主題歌がいい! Name:otasukeman
| | わたくしは、柴崎コウさんの「かたちあるもの」がいいです。なぜならば、この歌が流れると、あのドラマの防波堤の海の風景とか学生服の男の子とか自転車の後ろに乗る亜紀とかが浮かんでくるのです。
平井さんの歌は「セカチュー」の歌というよりは、平井さんの歌って感じで、映画とは独立してて、ひとり歩きしているように思います。 この歌を思い出しても平井賢の顔しか浮かんできません。草原のある道路に赤い車の側にたつ平井賢しか浮かんでこないのです。 というわけで、映画の歌とドラマの歌、どちらがいいか、別スレ作りたいと思いますので、みなさん、投票レスよろしくお願い申し上げ奉りまするぞよ。
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...2004/10/12(Tue) 10:19 ID:3jaHK4Hc
Re: 質問 Name:くまちゃん
| | 私は、映画が好きです。くれいさんと同じ意見で2時間足らずでの短い時間の中でよく表現できているなと思います。でも、1回見ただけでは、ビジュアルストーリーブックのインタビューで大沢さんが言っていましたが、大沢サクと律子の関係が理解しにくいとは思いました。映画は高校時代の2人が主役って感じでとてもきらきら輝いていました。あと、私は1986年の頃は、中学生だったのですが、ウオークマンとか原付とかラジオの使い方が映画の方がその時代にマッチしているというか懐かしさを感じます。店の雰囲気とかも。あと、山田サクくん、はるかちゃんは、現在にいるカップルって感じで2人ともかわいすぎるし、かっこよすぎる。これは、誉めているのであって、森山サクくんのかっこよさとか雰囲気はあの頃かっこよい男の子なかでいそうな感じで身近に感じました。レトロ感とか風合いが映画の方に感じます。佐野元春の曲とか当時を思い出し、すごくいいです。これは、その当時に思春期だった人と、現在の若い世代とは感じ方が違うと思いますが・・・。映画の衝動性というテーマには、森山サクくんの表現に魅力を感じました。あんなふうな不器用だけどまっすぐな愛情表現に憧れます。
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...2004/10/13(Wed) 12:06 ID:bDUZYLZs
採点すると・・・ Name:にわかマニア
| | 原作,映画,ドラマについて採点してみました。
【原作】 @ 亜紀の入院が骨髄バンク発足後の1992年という設定であるにもかかわらず,ドナー探しに東奔西走した形跡が全く見られないという致命的なミスを犯しているため,△20点 A 最終章での「新しい彼女」の登場が唐突な上,亜紀の灰を撒くまでの心理的葛藤の描き方が説明不足であるため,△10点 B 活字離れの進む若い世代を読書に誘った功績により,プラス10点
【映画】 @ 亜紀がサクに声をかけた動機が説明不足(気まぐれとしか見えない)のため,△10点 A 空港での足止めや律子の交通事故の原因として台風を描きながら,年代が1個の台風も日本列島に上陸しなかった1986年という矛盾した設定のため,△10点 B 律子の設定について,2人が「テープの運び人と届先」の関係だったことが新居への引越の日に急に四国に飛ぶまでお互いに気付かなかったというのは不自然であるし,「指先の花」の設定だと,サクは亜紀の喪失感を紛らわすために不順異性交遊に走ったことになるため,いずれにしても△20点 C 喪失感からの復活という内面の葛藤を描いた一人称小説という映像化の難しい原作を初めて映像化した功により,プラス10点 D テープによる交換日記や,サクと亜紀の結婚写真にアイデア賞として,プラス10点 E 平井堅の熱唱に,プラス10点
【ドラマ】 @ 今サクと小林母子の出会いについての説明不足により,△10点 A 小林母子の事故と,その際に亜紀の灰の入った瓶を落とすという設定の唐突さにより,△10点 B ファーストキスと口内炎,陸上大会と立ちくらみなど,最終回の「Xデー」から逆算して「症状」を各話に割り振り,それに合わせてエピソードを埋め込んでいくという構成の巧みさ・緻密さに,プラス10点 C ボコボコにこき下ろすという裏返しの愛情表現に続けて「あとは好き」という病室でのプロポーズ・シーンにアイデア賞として,プラス5点
以上の結果,総合判定は 第1位 ドラマ 95点 第2位 映 画 90点 第3位 原 作 80点
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...2004/10/14(Thu) 03:54 ID:QCGg4OuM
Re: 質問 Name:ハヤト
...2004/10/14(Thu) 15:04 ID:H9fLDDhM
Re: 質問 Name:ハル
| | くれさんとくまちゃんさんに同感です、私も映画が一番良かったです。映画はファンタジーと言っているのだから有り得ない事が有っても不思議じゃ無いでしょう。それに2時間ちょっとの中にまとめるんだから、TVと小説と比べるのが違うような気がします。用は役者さんが好みかどうかと、その中の雰囲気などの好き嫌い、先に何を見るのかにも有るように思えます。ハヤトさんのように綾瀬「亜紀」しか考えられない。もありなのです、私も言わせて貰えば長澤「亜紀」森山「サク」しか有りえないのです。
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...2004/10/14(Thu) 16:12 ID:JRgRsDRw
Re: 質問 Name:窓
| | 僕はやっぱりトップにドラマを持ってこざるをえないですね。たまたまドラマをTVで見かけてファンになり、それから原作を読み、続いて映画に行ったという次第なので。 すべてのきっかけはドラマ、特に山田サクと綾瀬アキの夏制服(に表されている)の純白さに人目ぼれしてしまいました。 映画もよかったですよ。特に体育館のシーン、西日の中で現在と過去が交錯しながら、二人抱き合いながら、アキがサクに白血病と告げるところは実に美しく、また泣けました。 原作は、やはり映像化のための叩き台かななんて思ってましたが、「謎解き〜」を読んで見方が変わりました。別スレで高度な議論が展開されてもいますけど、かくも奥深いものとは気づきませんでした。もっとも、片山恭一さんがどこまで謎解き本を支持されているのかはわかりませんけどね(笑)。
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...2004/10/14(Thu) 17:54 ID:NKSKHGcU
Re: 質問 Name:さくだろう
| | このスレッドに気づいてませんでした。ということで。
やはり原作はこれが基本なので評価しようがありません。しかし、原作は少しキャラクターが現代人すぎるかなぁという気がしてます。だから、現実すぎる感じがします。
次に先に見たので映画についてですが、原作から離れすぎている気がしますが、結婚写真や婚姻届けのような感動を装飾するようなシーンを作り入れてくれたのは、かなりうれしいですが、やはり2時間内に押し込めてしまうとややあっけない感じがします。個人的に映画のサク&アキを演じた長澤&森山の二人が好きです。
最後にドラマについてです。 これは原作、映画のいいとこどりでサク&アキだけでなく周囲の環境もよくわかり映画よりも入り込める気がします。欠点といえば17年後のサクを描きすぎているところぐらいでしょうか。またまた、個人的に綾瀬&山田が演じたサク&アキの二人が好きです。
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...2004/10/20(Wed) 00:43 ID:99eUwk3g
Re: 質問 Name:にわかマニア
| | 原作の場合,ドラマにおける「突き飛ばし」シーンのような違和感を感じる部分の投票をすれば上位にノミネートされそうなのが「新しい彼女の唐突な登場」でしょう。 作品のテーマの一つが「喪の仕事」(「朔太郎とアキのいる風景」のサイトのドラマ解説の第8話を参照)ですが,サクがどういうプロセスを経て亜紀の遺灰を撒けるような心境に達したのか,新しい彼女(の登場)はどういう関わりを果たしたのか,少なくとも後者について原作は沈黙しています。 原作が必ずしも描ききれていない「その後のサク」に着目したのが映画ですが,時間の制約もあって,律子の設定が詰め切れていない部分がありました(詳細はこのスレでも書き込んでいますので,重複は避けます)。 「指先の花」は,その解釈を補うものとして出てきていますが,逆に矛盾の上塗りをしたような側面も否定できません。最愛の恋人(プラトニックなまま)を喪った者が,いくら心が荒んだからといって,不純異性交遊の果てに前後の熟慮なしに既成事実を先行させ,愛情の裏づけのない婚約をするでしょうか。どうして,益子昌一なる人物は,純愛をぶち壊し冒涜するような描き方をするのか,怒りすら感じます。いくら作家とはいえ,18歳未満オフリミットのおどろおどろしい脚本ばかり描いてきたような人物にこうした役目を任せたことが最大の失敗だったのではないでしょうか。 律子の描き方がもっと丁寧であれば,映画だってもっと評価されてよかったのに,その点が残念でなりません。
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...2004/10/25(Mon) 07:00 ID:1Q7HIQV.