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過去ログNo1
あれも伏線だったのですね  Name:にわかマニア
 第9話で抗癌剤が効かなくなってきた亜紀が幻聴に襲われる場面を見て,第5話の夢島の夜の場面を思い出しました。
 原作では2人で聞いた電話の音がドラマでは亜紀にしか聞えなかったことについては,夢島を異界との接点と見立てた上で,「冥界」からの便りとの解釈がなされており,実際にも,そうした設定が悲劇性を際立たせる効果を発揮していたのですが,ここにも数話先への伏線が張られていたのですね。
 口内炎を印象づける初キス,立ちくらみを印象づける陸上競技大会とともに,一見さりげないシーンでも緻密な計算が働いているという構成の巧みさに,ただただ感服するばかりです。

 ところで,話は変わりますが,ここは原作にせよ,映画やドラマにせよ,「作品」を味わって感想や批評を交流する場であって,後援会の掲示板ではありませんので,台本や設定の良否や演技そのものの巧拙を議論するならともかく,特定の俳優の特定の役作りを(その人の容姿もからめながら)興味本位的に詮索するのは,やめにしませんか。 
...2004/08/29(Sun) 14:28 ID:Q4gu5Vcw    

             Re: あれも伏線だったのですね  Name:騰徳
にわかマニアさん、おはようございます。
夢島での電話の部分、私も疑問に思っていました。良く覚えてはいないのですが、ドラマではアキだけが電話の音を聞いているのですね!?TVのほうでは、ストレートに表現しないと分かりにくいでしょうからね。以前本を読んだ時には、2人が聞いていますので、そのため理解が出来ないままにいました。

にわかマニアさんの冥界という解釈の紹介で、その部分の謎が解けて大分すっきりしました。ありがとうございます。暗闇は死(正確には生まれる前と死んだ後)の世界を表し、多くのホタルは色々な人の命を表し、アキの肩に止まったホタルはアキの命を表していると・・・そのホタルが一直線に迷い無く暗闇の多くのホタルに向かって帰っていく事で、アキの死をあらわしていると思うのですが、ホタルの動き(肩に止まる前からの)はこの世界の成り立ちも現していると思います。個人の命はそう言う無限の世界からやってきて、この物質の世界でちょっと遊んで、また無限の世界に帰って行く。

茂蔵が愛していた人の骨と自分が死んだときの骨を混ぜて散骨してくれという部分も、ホタルで表現されていますね。形無いものを形ある事でしか表現するしかないというところです。ちゃんと、説明されているのですね。

片山さんの世界観が私の勉強して理解してきた世界観と良く似ているので、2回目ですんなりと理解する事が出来ました。どうもありがとうございます。
...2004/08/30(Mon) 10:10 ID:ep1El0hY    

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