| | ドラマ、次に映画、最後につい3ヶ月ほど前に古本で 原作本を買って読みました。というのも、ドラマ、映画 を見て、「そもそもは原作はどうなっていたんだろう」 ということが気になったからです。
読んでみて、ドラマの内容がケタ違いに濃縮されている ことがわかりました。原作からここまで展開させ、 視聴者にわかるように作られたものだったのだなという ことがわかりました。
特に圧巻だったのは、最終回で、事故に遭った明希が 病室で言ったことからはじまる、終わりまでの17〜 8分でした。 (もっともここと同様の趣旨のことは、 34歳のサクが、入水自殺しようとしたあとで、 明希に、「バカ過ぎ!」って言われた後に言われる ことと共通する部分だと思いますが。)
現実問題として、人はいろいろな絶望や暗黒の闇に 陥ることがあります。サクの場合はこれが17年 も続いたということなのでしょう。でも結局のところ、 必要なのはそうしたことに対する反発力で、そのため は具体的には、明希が病室でサクに話したような話で、 その心の闇や絶望を、得心がいくようにしなければ なりません。
だけど、原作にも映画にもそうしたところはありません でした。3作品全部見て初めてわかったことです。
|