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過去ログNo1
この映画を見て悩んでませんか?  Name:バク
僕は1ヶ月半くらい前にこの映画を見ました。
映画が好きでメルマガでお勧めの作品の紹介も
してます。
過去に2000本以上の映画を見てこの作品は
僕にはナンバー1になってしまいました。
今、20回以上見てどうしても抜け出せない
状態が続き苦しんでます。

どなたか同じような感覚に陥っている人はいま
せんか? いつもは1部で短く抜粋してメルマガ
を配信しているのですが、この作品の紹介には
15部もの大作になり、まる一日架けて寝ずに
書き続けました。

異常なほど依存してしまい同じような感覚に
なってしまった人がいればこの状態から抜け出せ
るきっかけがつかめるかと思い書き込みしました。

助けてほしいのです。
...2005/10/30(Sun) 12:17 ID:i30sqLI6    

             Re: この映画を見て悩んでませんか?  Name:どんき
バクさん、たいへんなことになっていらっしゃいますね。(^^)

ただ、この掲示板にはご同様の仲間がたくさんいますよ。
ある者は映画、ある者はドラマ、またある者は原作とそれぞれ主軸は違うのでしょうが、みなセカ中毒患者であるということは変わりません。かく云う私もその一人なのでしょう。私はもう1年半近くセカチュー漬けになっており、原作は何回読み直したか知れず、今また英語版まで買い込んで読み耽っている始末です。

バクさんにはドラマをご覧になることをお勧めします。そしてぜひ原作を!。あ、原作は謎解き本とセットでお読みになるといいですよ。ドラマを見て原作を読めば、今バクさんの脳を冒しているセカ中毒はおそらく全身に回るでしょう。毒を全身に散らすことで症状は少し楽になると思われます。

なぜこんなにもわたしたちはセカチューにハマるのでしょうね。たぶんそれは……長くなるのでまたいずれ。
...2005/10/30(Sun) 18:26 ID:QPTO4WxA    

             Re: この映画を見て悩んでませんか?  Name:バク
レスありがとう。あまりに苦しいんでいろんな所に
書き込みしたけど全く相手にしてもらえず、たまたまここを見つけてだめもとで書き込みしたら初めて
返事をもらえました。

実はドラマはもう見てます。原作は聞いてだいたい
解ってます。何故こんなに依存したのか解るようで
解ってないので困ってます。

ここに実際に配信したメルマガを出せたら自分が
悩んでいる原因を解る人がいるかもと思うのですが
15部の大作なのでそれはできないかなと思われ
ます。

もし同意を何人かの方から得られるなら1部ずつ
でも上げますが。
僕の周りの人たちに聞いても答えは出てるのに
まだ悩んでいるのは自分が納得できてない、まだ
何かがあるんだろうなと言われます。

おそらく擬似体験をした感覚になってると思うの
ですが。 1986年・別れ・不治の病・白血病
四国など自分の体験と一致する事があまりに多く
映画と割り切れなくなっている。

同じ感覚で悩んでいる人ととことん話せば楽にな
るかと思っている次第です。

ここに上げるのに問題ありならメルマガのアドレス
を書いてもいいのでしょうか?

バックナンバーで見てもらえるけどもうすぐ流れ
そうです。電車男みたいに読者に助けを求めよう
としたら、あなたは良い脚本家になれる、と見当
違いのメールが着ただけでした。

でも僕のメルマガを読んで洗脳されてこの作品を
初めて見たという人もいましたが・・・
...2005/10/30(Sun) 22:04 ID:i30sqLI6    

             Re: この映画を見て悩んでませんか?  Name:どんき
 バクさんが発行なさったというメルマガは、「バク」「映画」「メルマガ」のキーワードでググったら容易にたどり着けました。

 バクさん、昨日の私のレスはいろいろと軽率なところがあったと反省しております。失礼をお詫びいたします。
 
 で、改めてレス致します。以下に述べることは、バクさんが経験してこられたこととセカチューが呼び覚ましたそれらの記憶がどのようなものかは私には知る由もありませんので、あくまで私の主観的な印象に過ぎません。また重ね重ね失礼を書き連ねることになるやもしれませんが、もとより悪意などはありませんのでなにとぞご勘弁ください。
 
 15部にわたるバクさんの映画評を拝読して、バクさんがなぜこれほどの衝撃をセカチューから受けておられるのか、朧げながらわかるような気がしています。私は原作を何回も読み直しているのですが、最近では「考える元気」(DNAに負けない心)をよく読んでいます。以下にその一節を引用します。
 
 『他者との関係は、私たちが存在することの制御不可能な部分だ。だから他者との関係において経験される死を、私たちは自然科学的な事実には委ねずに、「わからない」と感じる。他者との関係において経験される他者の死も、他者との関係において経験される自己の死も、同様に「わからない」と感じる。「わからない」という感じ方で、大切なものを損なわずにおこうとする。「わからない」という感じ方で、自然科学的な事実を超えた何かに触ろうとしている。』
 
 セカチューは他者の死をテーマにした作品です。しかしながら私はまだ自分に近しい人を喪った経験がありません。近しい人を喪った経験を持たない私が、他者の死をテーマにした作品で強い感銘を受けている。これはなぜなのか。おそらく上に引用した文で書かれている「死」とは、とりもなおさず同時に「生」を意味しているからではないか。死が「わからない」ということは、すなわち生が「わからない」ということなのではないか。そんなふうに私には思えてなりません。もしそうであるなら、近しい人を亡くした経験のない者でもこの作品群に共鳴することができるのは不思議のないことです。
 普段はテクノロジーに追いまくられるようにして生活している私たち。遺伝子操作によって生命そのものまで制御していこうとする自然科学の発達に疑いと恐れを感じつつも、身の回りを包んでいる物質的な豊かさを拒否することのできない私たち。そんな私たちでもほんとうは「わからない」領域をたくさんかかえながら日々を生きているのでしょう。そして普段はあまり意識しないでいるその「わからない」領域こそ、人が人であるために必要なとても柔らかいものなのではないでしょうか。セカチューはきっと私たちにその「わからない」という感じ方を取り戻させてくれようとしているのだろうと思います。私はバクさんが今陥っている状況はこの「わからない」感じそのものなのではないか、と直感した次第です。
...2005/11/01(Tue) 02:26 ID:V0xA7lIM    

             Re: この映画を見て悩んでませんか?  Name:バク
どんきさん、レス有難う御座います。
実は早朝に読ませて頂いたのですが中々難しくどう答えていいのか解らず仕事中にずーと考えてました。

そして繰り返し何度も読むと何となく解るのですが
わからない という感じ が私には受け入れにくい
部分でもあり、難攻してます。

こういうレスを貰ったんだけどどう理解していいのかと職場の連中に問いかけると あなたがそれだけ
依存している理由が解った、そのどんきさんとバク
は似たもの同士なんだね。何か疑問が生じるととこ
とん調べて納得いく答えをどうしても出したい性格
なんでしょ。

と言われ確かに僕はそうなんですが、どんきさんが
そうなのかは定かではないです。でも僕も似てると
最初に思いました。すいません。

昔、高校の頃に読書にはまり、相当な数の本を読み
特に興味が沸いたのが新撰組と教養哲学でした。
新撰組は純粋にただ武士になりたかった、その心理
は現代でも違う形で男の心の部分に誰しも存在して
いると思うし、教養哲学は加藤諦三さんの高校生
日記を読んでそれがきっかけでこの人の本をすべて
読むうちにいつしか自分の信念が持てるように
なりました。

そのため必ず答えを出したい、良いか悪いかどちらか一つ、みたいな性格となりました。

わからない という感じ 何となく解るのですがはっきりこうと自分自身が言葉にできない言い表せないのでまだぶすぶすと燻ってます。

この映画で自分自身の事で気づいた事があり、歳は取ってしまったのですが、何故かいつも精神年齢は19歳から止まってると言ってしまい何故19歳なんだろう?といつも思ってました。

高校では野球に明け暮れ19歳の専門学校時代が一番楽しかった。 そのためいつもその頃の事を良く思い出してました。そしてその楽しかった時代から会社に入り激動の時を1980年代に過ごした。

一番感受性の強いころだったので80年代の印象が強く焼きついているみたいです。

この映画を見た人は必ず空港のシーンで泣いたと言います。 でもそれは普通の人だと思います。 見終わるとあーいい映画だったね。 それで終わりで私たちみたいに何らかの影響を及ぼされ抜け出せない現状の人は他のシーンで何かを感じているのではないでしょうか。

僕は理由が解らないのですが、体育館のピアノの所のシーンと無菌室でこんなんなっちゃった、の所で何故かどきどきしてきて興奮状態になりぼろぼろ泣いてしまいます。

何を書いてるのか解らなくなってきました。でも、どんきさんのように自分以外にも依存している人がいたんだと思うと気持ちがずいぶんと楽になってきました。 僕の周りには誰もそんな人がいないので毎日この話しをしているといい加減いやそうみたいなのでなるべく他の事を話そうとするのですが、すぐに戻ってしまう繰り返しです。

今回のレスかなり興味深いです。また助言などありましたらお願いします。 では今からまた見るのでこの辺で。
...2005/11/01(Tue) 23:47 ID:QhW0DNE2    

             Re: この映画を見て悩んでませんか?  Name:どんき
>わからない という感じ が私には受け入れにくい
>部分でもあり、難攻してます。

 あー、またまた大外しをしてしまった。(>_<)
 バクさん、余計に混乱させてしまってすみません。

 原作者片山恭一が「世界の中心で、愛をさけぶ」に先立って著わした「考える元気」(DNAに負けない心)に書かれている内容をかいつまむとおよそ次のようなものです。

 現代社会では、合理性がなによりも優先され、効率と収益性がすべての価値判断の基準になってきている。そして自然科学とテクノロジーが高度に発達した結果、自然科学万能論が常識となり、自然科学によって認識できない分野や領域は捨て去られて顧みられなくなっている。さらに個人主義によって他者との関係性が希薄になっており、同時に人間一人一人が本来持っている個性的な能力や可能性が奪い取られて、私たちはアイデンティティの危機に陥っている。私たちが漠然と感じる、なにかしら心が乾いたような感覚は、こうしたところに原因があり、このままでは将来への展望が持てない状態である。この危機を脱するためには、「死」に代表される不可知領域へきちんと向き合い、対他関係を回復し、審美能力を高めるべく思考することが必要である。

 私は、このような「考える元気」の内容が最近ようやく理解できてきて、これでいよいよセカチューから卒業できるかな、と思いきや、逆にますますハマりこんでいるわけです。そんな私はバクさんの投稿とメルマガを読んで、ああこの人はセカチューに出会ったことで近しい人の死を疑似体験することになったんだな、そしてその結果かなり悩んでいらっしゃるようだけれども、その悩みや混乱こそが、死のような「わからない」ものに対面することで人間性を取り戻す、その過程にバクさんがすでに入っていらっしゃる証拠なんじゃないかな、と感じたわけです。どうでしょう、そんなことではありませんか。もしそうだとすると羨ましいなぁ、私も早くそういう境地に入りたいです。
...2005/11/03(Thu) 01:41 ID:EgDnLZi.    

             Re: この映画を見て悩んでませんか?  Name:騰コ
横入り失礼します。パクさんの投稿を興味を持って読んでいました。

パクさんはもうお分かりになっていらっしゃるかとは思いますが、この作品に深く引かれる原因の一つとして深層心理に働きかける部分もあるんじゃないかと思います。

>僕は理由が解らないのですが、体育館のピアノの所のシーンと無菌室でこんなんなっちゃった、の所で何故かどきどきしてきて興奮状態になりぼろぼろ泣いてしまいます。

この部分が解明できると、何故パクさんが普通の人と比べてこの作品に深く引かれるのか?と言うのが分かるかもしれないなあと思っています。

このシーンにおいて、パクさんはどちらの立場で見ているでしょうか?サク?アキ?それとも第三者的な立場?

私はパクさんと違うのかもしれませんが、この映画を見終わって、重いものが残りました。少し前にもその事をかかれた方がいて、少なからずの方々が同じ感覚をもっていらっしゃったようで、スレが伸びました。私の場合アキを助ける事ができなかった重さがサクと一体となって感じられ、最後の散骨シーンでは納得できなかったのが原因と考えています。

最近は藤沢周平の蝉しぐれを映画館で、たそがれせいべい、隠し剣鬼の爪などをビデオで見て興味深いなあと感じましたが、これらの作品には武士の時代というどうにもならない閉鎖的な時代に恋愛を成就させたり、できなかったりしていたのですが、そう行ったところに深く感じるものがありました。

江戸時代では身分の違いで恋愛が成就できなかった蝉しぐれなどは、現代におけるセカチューのサクとアキに(恋愛は自由だが不治の病という人間の力ではどうしようもない不可抗力で離れ離れとなる悲劇)通じる部分があるなあと感じています。

人によっては違うんじゃないの?と言われるかもしれませんが、上手く表現できない自分も悪いのですが、上の事は深層心理的につながっている部分があると感じています
...2005/11/03(Thu) 02:22 ID:57uOHSZs    

             Re: この映画を見て悩んでませんか?  Name:バク
どんきさん、騰コさんレス有難う御座います。
どんきさん大外しではないと思います。考える元気も是非読んでみたいと思ってるし、死のような「わからない」ものに対面することで人間性を取り戻す、ここも薄々とですが感じてました。

この映画を見終えた時に80年代の自分が蘇り、あの頃自分は 目がきれい と言われてた。今、鏡を見ると目は垂れて輝きが無くなっている。

あの頃の自信に満ちた自分はどこへいったのか?
もう一度、取り戻したいと今強く感じてます。
死のような「わからない」ものに対面することで人間性を取り戻す、どんきさんの書かれた事ともう一つ、輝いていた頃の本当の自分を取り戻したいというのはある意味同じ事に繋がると思います。

騰コさんの深層心理も実は大学に進学したら心理学を専攻するつもりでしたが、高校での野球がハードで勉強が疎かになり一応希望の大学には推薦で入れる事になってたのですが、卒業する自信がなくたぶん遊んでしまって無駄になると思い、ぎりぎりで専門学校に進路変更しました。

でも心理学が好きでフロイトなど多くの本を読んでいたので人と話しながらも相手の心理を探るような質問をしたりして今でも興味を持ってます。

深層心理もメルマガで映画紹介する時にサスペンスなどの作品では良く使ってしまう言葉でつい最近も派遣会社の仲のいい人と深層心理とDNAについて話したばかりです。ここにきている人はどこか同じ部分で繋がってるのかな、と改めて感じてます。

もう一つ驚く事に僕はその人にセカチューの映画をどうしても見てほしいとテープを渡したら僕に似た感覚を味わってました。この人ならこの苦しみを解ってくれるかもと新たに渡したテープがたそがれせいべい、隠し剣鬼の爪だったのです。

どちらも実にまったりとしたテンポで、それでいて何かしら純愛に繋がる歯がゆくも居心地の良い物を感じて僕のコレクションの仲間入りをしてます。

僕が異常に反応してしまうシーンでは朔太郎と亜紀の両方の立場になってる気がします。自分の事では腰が重いのですが誰かのためになら人が中々できないような事をしたり、発言したりする方で黙って見てられない人間です。

この映画のお互いを必要とする心理があり、片や相手を想って別れを決意する、でも目を閉じるとやっぱり忘れられない、必要としているから。

でも相手の事を想えば忘れないでいてほしいけどもうすぐ死んでしまう自分をいつまでも引きずるのは朔太郎のためには良くない。

ウルルで残りのテープを聴くとあの言葉はぐさっときます。これが現実だとして自分が朔太郎なら律子の存在があっても絶対に亜紀を忘れられず一生想い続けて生きていきます。

これからの自分よりも亜紀への偽りのない愛を貫くために。いくら今の自分を生きてと言われても僕には無理です。姿形は無くても 声 があれば尚更何十年経とうがあの日のまま時は止まっているし。

これを書いていて今涙がぼろぼろ流れてるのは深層心理に何かがあり、思い出させない自分の力が働いているのでしょうか? 「わからない」ものに対面することで人間性を取り戻す過程なのでしょうか?

自分も白血病かも知れないけど、あまり自分の死には固執してません。 でも身近な者の死には敏感な反応を示します。 置いて行かれるような気がして。
...2005/11/03(Thu) 22:27 ID:ljTFLneg    

             Re: この映画を見て悩んでませんか?  Name:バク
コメントを書いた後にすばらしい映画だが・・・のスレを見て沢山の人が同じ重さを感じたんだと知りました。

ビデオ屋さんでこの映画のサントラ盤を見つけた時に借りるかどうするか散々迷い結局借りてしまい依存が更にひどくなりました。

メイナさんの曲はこの映画に抜群に合ってると感じて繰り返し見てるためかその曲でその場面が浮かびぼろぼろになってしまいます。

バイオリンとピアノ、あれはいかんわー。
...2005/11/05(Sat) 07:20 ID:a6PH3HfM    

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