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過去ログNo1
夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:うてきなぷりぱ
 過去に触れられてるかもしれませんが、夢島で亜紀が、朔太郎に何かを言いそびれたシーンが2つあったのですが何を言おうとしたのでしょうか。まず、夢島に到着後、タイムポストの前で、亜紀が立ちくらみがして、朔太郎に問いかけられて、その時は、「早く泳ぎたいの」とは言いましたが、これはとっさのうーそだと思うのですが。もう1点は、あの世の存在の話をしている時に、何か言いかけましたが、朔太郎のプラス分を亜紀にまわすという予期しない台詞のために言いそびれてしまったことの2点なのですが、よろしければお知恵を拝借ください・
...2005/06/09(Thu) 21:40 ID:y1QhlRl2    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:しお
 再検査を病院からいわれたことをいいたかったんだと思います。
 前の日に昼間、自宅でキャンプの服の準備をしているところに病院から電話がかかってきます。病院の先生からは再検査の理由を「不安を消すためにもということです」といわれますが、部屋に戻った亜紀は思い当たることがあって不安になります。
 夕方、暗くなる前に、朔に「再検査を受けに行くのでキャンプにいけなくなった」と、電話をしようとしたんだと思います。受話器をとろうとしていたとき、サクから電話がかかってきます。とっさに「熱が下がらなくていけなくなった」といってしまいます。でも熱があったわけではなかったと思います。
 朔は、あまりにがっかりして、「熱があるのに何で電話の目の前にいてコール1回でとったのか?」と、気がつきません。
 亜紀は朔のテープを聞いて、朔がすごく楽しみにして準備に走り回ったことがわかって、無理をして、やっぱり再検査はのばしてキャンプに行こうと思ったのでしょう。お母さんが帰ってきても病院からの電話のことを伝えません。でも、不安がなくなったわけではありません。
 その晩、不安なのに、さらに鼻血が出ます。
 それでも、翌朝、両親が起きる前に書置きしてキャンプに出かけてしまいます。
 ・・・こういうふうに、とても気になっていることがあって、朔だけには言いたい気持ちと、でも、朔がとても楽しみにしていることもわかり、朔がせっかく楽しんでいるのに、それを壊したくないという気持ちも亜紀にはあって、それで、言いかけたり、やめたり、そういう心の揺れなのではないでしょうか。
 これは、亜紀の性格なのだとおもいます。
 後に、一時外泊のときに「僕の前で無理しないで」と朔にいわれますが、亜紀はこういう、人を思いやって気を使って無理する性格なんだと思います。朔よりずいぶん大人です。
 それだから、6話で、病院で面会謝絶で、1ヶ月半近く朔に会えなくて、「会いたいよう」と泣くシーンが、そんな、簡単なことでは泣く亜紀ではなかったので、見ていて、とてもかわいそうだと思いました。
...2005/06/11(Sat) 00:42 ID:jcEBQ9hs    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:にわかマニア
 何かを言いそびれたシーンは,どちらも,その直前に立ちくらみを起こしています。とすると,体調に関する話題なのではないかと推測するのが自然です。

 さて,まずは,第5話の初診のシーンの解釈です。
 亜紀が病院に行ったのは終業式当日の朝のことです。あの「鼻血が出ても保健室に行かない」亜紀がです。この日は終業式ですから,当然,次の日から学校は休みになります。当日も,校長先生の話を聞くだけですから,午前中で終わりです。どうして,明日まで,せめて午後まで待てなかったのでしょうか。
 第1の解釈は,我慢できないくらいの自覚症状があったか,母親に無理やり連れてこられたというものです。
 第2の解釈は,逆に,まだこの時は深刻に考えておらず,「クスリでももらって来るか」という程度の軽い気持ちで,登校の途中に病院に寄ったという解釈です。
 個人的には,@カバンを持ち,制服を着ていたことと,A「血液検査」と言われた時に表情が変わったことから,後者だと考えています。しかし,その方が,いざ結果を前にしたときの落差という意味では,ショックが大きいとも言えます。
 さらに,普通,通院したら,次回の再診日の予定を入れて帰ります。検査の結果を聞くのも,精密検査を受けるのも,その時にというのが通常のパターンでしょう。それを,初診の翌日に,わざわざ精密検査の呼び出しの電話です。
 と言うことは,(最初は軽い気持ちで病院に言ったものの)亜紀の体の異変は予想以上に深刻で,「即入院」でもおかしくないくらいだったと考えるほかありません。しかも,「○○は」という医師の矢継ぎ早の質問に,一連の異変が一本の糸でつながっていることを思い知らされたとしたら,「意外に悲観的なところがある(母親談)」亜紀のことですから,相当深刻に受け止めたのではないでしょうか。

 タイムポストの前での立ちくらみは,サクがいる目の前の出来事でした。しかも,既に第4話で,サクは陸上の練習中の立ちくらみも目撃しているため,当然,そのことも含めて心配して声をかけます。
 とすると,「早く泳ぎたい」というのはとっさのウソか,サクというよりは視聴者へのフェイントかもしれませんね。

 問題は来世談議の方です。結論的には,「しお」さんの言われるとおり,体調の異変に気付いたものの,それを伝えるべきかどうするか心の揺れもあってというところでしょう。
 ただ,ここでの「話し方」としては,単に「この前,病院に行ったら精密検査が必要だと言われた」という「事実」だけを伝えようとしたのかどうかは,掘り下げてみないと何とも言えません。前後の文脈からすると,プラスとマイナス,ラッキーとアンラッキーに引き付けながら,病気(の不安)と何らかのプラスの要素(例えば2人の未来とか)について話そうとしたのかもしれません。
 そして,もし,この解釈が許されるとするならば,一旦は言おうとしたものの,現実には語られることのなかった2人の未来というのは,ものすごく象徴的な感じがします。
...2005/06/11(Sat) 06:18 ID:zLiXDAHw    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:しお
 夢島に来るまでは、亜紀は朔と結婚するとは考えてないみたいです。
 次の日の朝には、テープに「これからもずっと、昨日のように、朔ちゃんとずっと、手をつないでいけたらと思うよ。 私が朔ちゃんの手を引ぱって、朔ちゃんは子供の手を引いて」・・・と入れていますから、結婚するつもりになっていたんだと思います。
 朔は予期せずプロポーズをしてしまったことになります。
 亜紀にとって、夢島の夜はとても幸せで、それと対比して、病気の不安が頭から離れない自分がいて、それで、「すごく幸せな人はすごく不幸になったりするじゃない。どんな人生もプラスマイナスゼロになるようになってる気がしない」という話をしたのだと思います。
 そのあとに「朔ちゃん私ね・・・」といいかけているのですよね。
...2005/06/12(Sun) 07:17 ID:eVapUjP2    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:にわかマニア
>亜紀にとって、夢島の夜はとても幸せで、それと対比して、病気の不安が頭から離れない自分がいて、「すごく幸せな人はすごく不幸になったりする・・・」という話を・・・

 これがあるから,蛍のシーンでの「誰かが病気になるんじゃないか」以下のセリフが生きてくるという効果がありますね。しかし,サクは,そんな亜紀の体調の異変は目撃し,気遣うコトバはかけながらも,まだ亜紀の心の不安にまでは頭が回りません。そして,帰ろうとして倒れるという幸福の絶頂から悲劇の入口への急変が見せ場になっています。
 病気は病気として,物語中のエピソードと特段の関連づけなしに発病・入院という経過をたどる一方,夢島からの帰りには船の故障というアクシデントを用意した原作と比べて,帰路に何かあることと病気を関連づけ,「プラス」と「マイナス」の対比をより鮮明に描いた映画やドラマの発想は見事ですね。特に,ドラマの場合,精密検査を振り切って出かけて倒れるという設定にすることで,空港のカウンターで倒れることと反復の構図を構成するという念の入りように舌を巻くばかりです。
...2005/06/12(Sun) 07:49 ID:pZkbYklU    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:おじさん
既出かもしれませんが、
ホタルは古来より、「死者の国」とこの世を行き来する虫とされていたそうですね。
中学の息子の感想文に先生がそうコメントをしてました。
夢島のホタルのシーンの幻想的なところ、二人の会話の未来の暗示的なところが印象的ですが、「ホタル」に上記のような意味があるとは知りませんでした。今サクのセリフでは、死の国への入り口はタイムポストにつながる「扉」とのことでしたが、ホタルも重要な役割を果たしていたのですね。(そして亜紀の肩にとまったホタルはいつの間にか姿を消したのでした)
...2005/06/12(Sun) 15:15 ID:aNfv6qac    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:にわかマニア
 原作の舞台は宇和島がモデルとは言われていますが,夢島の対岸が石応ということ以外,あえてどこと特定できる表現は巧みに避けています。登場するのは,「城山」とか「空港のある地方都市」といった普通名詞ばかりです。
 そうした中で,夢島だけは,2人にとって特別な位置づけの場所ということもあってか,「無人島」という無機質的な名前ではなく,「夢島」という固有名詞が与えられています。では,なぜ,夢の世界とは程遠い廃墟なのに「夢島」なのでしょうか。

 ここでの出来事としては,電話の幻聴と蛍の幻想的な光景があげられます。よく,亜紀の肩にとまった蛍は亜紀の運命を予言する存在としてとらえられますが,蛍に「死者の国とこの世を往来する存在」という意味があるとすれば,なおさらですね。
 つまり,このシーンを冥界からの呼び出しのようなものとして位置づけたこととの関連で,その空間(無人島)全体を日常空間とは時空を隔てた「異界」と見立てた上で,「現実世界」の反対概念として「夢島」と名づけたのでしょう。

 だから,この作品の映像化にあたっては,異界に足を踏み入れた者が去ろうとして再び引き戻されるような感じで,帰路におこるアクシデントを単なる船の故障にせず,亜紀が倒れるという設定にしたのでしょう。
 また,ドラマでは,電話の幻聴のエピソードを全巻に膨らませて,亜紀が空港ロビーで倒れた時のカウンターの電話,容態が急変した時の幻聴と,精密検査の呼び出しも含めて,電話の呼出音を冥界からの呼出音的に使ったのでしょうし,「あの世」や「神様」についての会話(原作では,祖父に墳墓窃盗を持ちかけられた頃と亜紀の入院後の病室に登場)も,ここに持ってきたのでしょう。もちろん,今サクによるナレーションが,「死の世界への入口」的な表現をしているのも,このためでしょう。
...2005/06/12(Sun) 16:14 ID:pZkbYklU    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:一介のファン
当スレッドのテーマについての私の意見を述べたいと思います。ちょっと独創的かもしれませんがご容赦ください。
1度目のタイムポストでのシーンは、皆さんのおっしゃるとおり、体調のこと、つまり実際には病院から呼び出しを受けていたのに、それを押して夢島キャンプに参加したことをサクに告げかけてやめた、ということだと私も思います。直前のサクの台詞、「こないだからそういうの多くない?」から考えても、また亜紀が言いかけてやめた動機が、視聴者にとって比較的わかりやすいものであることから考えても、まず間違いないでしょう。
しかし、2度目のシーンはどうかというと、これはやっぱり難解です。この、何かを言いかけて、やりかけてやめた、等々の不親切なまでに(?)説明のない暗示的な場面はこのドラマの特徴といってよく、他でも決して軽視できない種々の場面に現れてきます。また、タイムポスト前のシーンでは、恐らくサクに心配かけたくないと思って途中で話しを変えており、まだ夢島にいる以上その状況は変わっていないわけですから、ここでは精密検査に関することではなく、他の何かについて語りかけたのではないかというのが私の考えです。(ただ、「サクちゃん、私ね」という言葉は両シーンで共通していますから、いわゆる反復法則を使っているのは確かでしょう。)

このシーンでの亜紀を見ると、思いつめたような表情が窺えます。ですから、亜紀は確かに、まだサクの知らない亜紀自身に関する何かを打ち明けようとしたということは言えるでしょう。それが何であるのか、いろいろ想像できるとは思いますが、ここでは、つながる前後のシーンを元に若干大胆に発想してみたいと思います。
この直前のシーンで、亜紀は「すごく幸せだった人は、すごく不幸になったり・・」といい、その調節者としての神の存在の必要性を語ります。このとき亜紀は一般論として言っているわけですが、このことを亜紀自身について考えてみるとどうでしょう。程度はともかくとしても、亜紀はそれまでの自分をアンラッキーだった、幸せではなかった、と認識しているのは確かでしょう。つまり亜紀が言いたかったのは、上の台詞のまさに逆、今までは幸せではなかったとしても、将来にはきっと幸せになりたい、夢をつかんで必ず幸せになりたい、そう願っている、ということではないのか、そう思えるのです。そして、そのために神様はいないといけないと。
しかし、亜紀の夢については、このさらに前のシーンでも焚き火にあたりながら、サクと語らっています。でも、そのときは決して深刻な顔はしていません(サクは一時深刻になりますが)。二人で楽しげに、時に他愛もなく互いの夢について話しあっています。では、それに続くこの問題のシーンでやや寂しげな面持ちで亜紀が語ろうとしたのは何なのか。恐らくですが、亜紀は、自分のその幸せとは思えない、そして思うことができなかった、現在にいたるまでの過去について打ち明けようとしたのではないか、未来の夢の実現と幸せを願わざるを得ないような、現在の亜紀につながる彼女の過去、生い立ちについてサクに打ち明けようと思ったのではないだろうか、それが私の考えです。

しかしでは、もしそうなら、なぜそのことを最後までサクに言わなかったのでしょうか。途中で言いよどんだとしても、続けて話すことも出来たはずです。それは、その次のシーンが答えだと思っています。つまり、サクが祈っていたからです。自分のプラス分を亜紀に回してほしいと。自分の将来の幸福を祈ってくれる人がいる、たとえ自身が犠牲になったとしても。亜紀は、そういう恋人を持つ現在の自分が実は大変に幸せなんだということを実感したのではないでしょうか。怖いぐらいに。だから彼女は、これまでの自分が幸せではなかったなどと言う必要はない、そう語ることはできない、そう感じたと思うのです。そして亜紀は、もはや言い足すことをやめ、また、泣いたのだと思います。夢島では、サクと亜紀が寄り添うシーンが3回ありますが、そのいずれでも亜紀は涙を浮かべています。ついには、蛍を見ながら、「幸せだなぁ、私」とつぶやいて涙します。幸せすぎて、「何かあるんじゃないか」と。この亜紀の言葉こそ、直接口にするまでもなく彼女の今置かれている状況、それから過去についても物語っていると言えるでしょう。そして、7日間しか地上にいない蛍の群れに巡りあえた今を幸運だと思う亜紀は、幸せとは将来のことではなく、今現在サクの隣にいるこの瞬間のことなのだと、そう理解したのだと思います。
ですから、翌朝亜紀が吹き込んだテープにはこのときの彼女の心の変化を示す言葉があります。「私ね、分かったんだ。幸せってすごく単純なことだね。サクちゃんがいて、私がいることなんだよね・・・」。亜紀は、この、サクと過ごした夢島の一夜が自分の未来の夢や幸福観に影響を与えたと信じているのです。しかし、サクと亜紀の幸せなはずのこのひとときも、7日間後には死んでゆく蛍のように一瞬の輝きを放って消えてゆくことになるわけです。
...2005/06/12(Sun) 17:25 ID:CADP3F.6    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:にわかマニア
 一介のファン様
 セリフがこんがらがってNG集の仲間入りをしてしまった例のシーンですが,確かに,結論は「プラマイゼロ」でも,そこでの例示がプラスからマイナスへの転落のみというのがひっかかっていたのですね。
 ここで2つの解釈の可能性があります。
 第一は,話者(ここでは亜紀)が今現在,自分が不幸だとは思っていないがゆえに,不幸への転落の恐怖のみが語られるという解釈です。
 第二は,一旦相手の同意を求めた上で,「だから,今マイナスでも,いつかきっと」という方向に話を持っていくつもりだったという解釈です。

 「一介のファン」さんの書き込みを拝見したところ,後者の立場をとっておいでのようですが,なかなか魅力的な解釈だと思ったのは,蛍のシーンとの関連なのですね。
 セミにしても蛍にしても,わずか1週間程度の命しかありません。そこだけ取ってみると,果敢無さだけが強調されてしまいますが,一方で,その最後の輝きを発揮するまでに何年間も幼虫時代を過ごしている訳ですよね。
 つまり,平均80年の人間の一生をモノサシにして測った1週間ではなく,その生き物の一生をモノサシにして測った場合,苦汁の歳月の後に最後に輝きの時を迎えることができ,トータルすればプラマイゼロだという捉え方をしたら,どういう結論になるかということです。この場合,話者は,自分の現在を暗闇のトンネルの中といった感じで捉えた上で,いつか自分もきっとという希望を抱いていることになります。

 なかなか魅力的な解釈(むしろ,蛍の舞うシーンにマッチすると言ってもいいでしょう)なのですが,私自身の中で解決できないのは,では,亜紀を取り巻く環境が自分を不幸だと思いつめなければならないような性質のものだったのだろうかという点なのです。
 確かに,ちょっと両親の夫婦仲が冷めたような感じに受け取れなくもない場面もありましたが,家庭崩壊につながるような決定的な亀裂が入っている感じでもありませんでしたし,亜紀自身の生い立ちに何か重大な秘密が隠されている(赤いシリーズのように)ような描かれ方でもなかったように思うのです。
 このあたり,煎じ詰めていくと,不幸には様々な不幸があるというトルストイの世界になってしまうのかもしれませんが,「一介のファン」さんは,どのようにお考えですか。
...2005/06/12(Sun) 19:36 ID:pZkbYklU    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:一介のファン
にわかマニア様
先の書き込みがぶしつけであったとすれば、お許しください。私も先に述べたことが100%正しいという自信があるわけではありません。ただ一つの解釈の方向性として、「大胆に」考えてみようと思い、その結果自分の中で出てきた話です。多少尾ひれがつき、過剰な解釈になったかもしれません。ただ、大筋としては根拠があると思っています。

まず、物語を作る手法についてです。類似したシーンが連続する場合、その両者の間では部分的に何かを変えるのが効果的な手段であると思います。主題が統一されているなら、展開される状況を変えるべきですし、台詞や環境が同じであれば、主題が変わってくるはずです。この場合、両シーンの台詞がほとんど同じですから、1度目の台詞が精密検査に関することであるとすれば、2度目の類似したシーンはそれ以外の、恐らく物語の本質に関わることではないかと考えた次第です。

それから、私が思ったのは、この、暗喩・象徴に満ちた名作にあっては、何気ないシーンに見えても、ストーリーの本筋や登場人物の性格付け、メッセージ性等と関係のない話を入れるとは考えにくいということです。ですから、死後の世界の有無については原作に準拠しているのですから、あって当然の場面としても、それに関連する内容としての神の存在、また運・不運の調節という話は、(確か)このドラマのオリジナルのものであり、ゆえにこの作品の本質にかかわる重要な台詞だと思うのです。もちろん、このあと展開される彼女の病状との絡みからいえば、あの真島が語った名言、「何かを失うことは、何かを得ること」「明けない夜はない」に近似した内容として、7話の前に一度提示しておくのは効果があるでしょう。しかし、5話だけを独立させて考えると、まだ視聴者にはそこまでわからないわけですし、またこれは亜紀自らの口で語られているわけですから、この段階にあってこの言葉は、亜紀自身に纏わる何らかについて語られているのではないかと思ったのです。

では、お尋ねの亜紀の境遇が不幸なものであったのかどうか、についてです。言い換えれば、「幸せな人が不幸になる」というこの言葉が、この後白血病が進行し、死へと向かっていった亜紀自身の運命をそのまま事前に示唆したものなのか、それともその逆を語ったものなのかということです。彼女が“不幸“であったと断定はしません。ただ、先に述べたとおり、彼女が少なくとも幸せだったと自分で考えてはいないのは、間違いないと思います。理由はドラマの前半から散見されます。何がしかの強い精神的軋轢を感じていたからこそ、彼女は「家でも学校でも嘘ばっかりついて」いたわけです。まただからこそ、「そのまんまがいい」といって口内炎があるにもかかわらずキスしてくれたサクに対して、無類の感謝と愛情を抱き、土砂降りの中でも遺灰を探し回ったり、「約束」を教えてくれなくても、サクの自転車のあとを追いかけ、彼を抱きしめたのでしょう(私の独創的解釈かもしれませんが)。いずれにせよ、亜紀が月並み以上には恵まれていると感じて過ごしていたなら、これら2話、3話のシーンはありえない行動だったと思うのです。
そして、5話における状況証拠は、前述したとおりです。もしも彼女が幸せであったなら、「幸せだ」と言って泣き、「何かあるんじゃないか」と恐れることがあるでしょうか。恐れるのは、幸福を信じられないからです。たとえ幸せを感じたことがあっても、それがまもなく、儚くも消えていった経験があることを意味しています。

しかしながら、結局亜紀は周知のとおりの運命を歩んでしまうわけです。果たして亜紀はプラスマイナスゼロだったのか、失うことによって何かを得られる人生を生きることが出来たのか、というテーマにもかかわるでしょう。それはまた、考えて生きたいと思います。
...2005/06/12(Sun) 23:47 ID:CADP3F.6    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:にわかマニア
 「一介のファン」様
 確かに,「暗喩・象徴に満ちた名作にあっては、何気ないシーンに見えても、本筋と関係のない話を入れるとは考えにくい」ですね。
 そういう意味では,私も第2話の「家でも学校でも嘘ばっかりついて」というセリフには何かひっかかるものを感じてしまうのです。もちろん,これは「何がしかの強い精神的軋轢」を表現しているのでしょうが,そういう場が,学校だけでなく「家」でもそうだと言っているのですね。アジサイの丘のシーンでは。
 学校の方については,スケちゃんやボウズのように幼馴染で一緒にはしゃぐ相手がいないところから「転校生」説も出されていますが(アナザー系の別スレのApoさん等),家庭の方は父とぎくしゃくした感じがあるものの,あの年頃ならどこの家庭でもと感じる部分もあるのです。
 ただ,これと関連して何気ないセリフで妙にひっかかるのが,第3話の「お母さんは何故お父さんなの」というセリフなのです。ひょっとして,これがこの亜紀が家庭で感じる精神的軋轢を読み解くカギになるのかもしれませんね。
...2005/06/13(Mon) 08:42 ID:2xcyyKsc    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:うてきなぷりぱ
亜紀を語る上で、まずはずしてはいけないのは、弔辞のシーンですよね。なぜ亜紀だったのでしょうか。杓子定規的に考えてみると、人選としては生徒会長あたりが無難なところでしょう、私の高校では、2年生が生徒会役員をやってましたので。亜紀は学級委員のサブ(副委員長)だったと推測されます。かなり、優等生として目立っていたと考えられます。
 話はそれますが、私が高校時代に仲のよかった周りから優等生とよばれている子(男子)に話を聞いたことがあるのですが、彼は私の前では、普段学校では見せない素顔を見せるのです。たとえば、つまらないギャグを連発したり、いたずらをしたり等。(亜紀がいたずらで、朔太郎を引っ掛けてことごとく成功して喜んでいる姿は、心底うれしそうに見えたのですが。)まわりが、自分のことを優等生という目で見られると、下手なことができないということももらしたこともありました。私自身は勉強もスポーツもからっきしだめな劣等生だったので、ある意味プレッシャーのようなものとは全く無縁な世界に生きていたので、彼にはうらやましく見えたのかもしれません。彼自身、一人っ子だったので親からの期待も大きかったようです。 彼の事例を亜紀と結びつけるのは短絡的かもしれません。優等生がゆえの悩みと、亜紀自身が自己分析しているように「かっこつけ」いわゆる「ええかっこし」。自分自身は決して優等生ではないと思っているのではないか、だからこそ、無理をして、うそを演じ続けなければいけなかったのでしょう。朔太郎に惹かれて行ったのもこのあたりに起因するものだと思います。
 亜紀は、安浦君やボウズ、(もしかしたら他の男子にも)には好意をもたれてましたが、亜紀自身は異性と付き合うのは朔太郎が初めてだと思います。朔太郎へのアプローチもある意味用意周到ですよね。ですから、あの防波堤での告白はある意味亜紀にとって一世一代の決意のもとに執り行われものと考えられます。
 私自身の極論からすると亜紀にとってのマイナス分というのは、全く見当がつかない病気によって、朔太郎という存在が失われてしまうのではないかという不安めいたものから出ているものだと思うのですが。
...2005/06/13(Mon) 22:53 ID:AJd/q0ns    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:しお
村田先生の弔辞のシーンですが、「学年主任をしていただきました、2年生を代表して」ということですので、2年生の数クラスのうち谷田部先生がたまたま引き受けたのではないでしょうか。で、亜紀が村田先生を慕っていたことを知っていた谷田部先生が亜紀を選んだのではないでしょうか。
 
あと、亜紀が男の子と付き合うのが初めてかどうかということですが、2話のアジサイの丘でキスしそうになる朔の気配を察知して「ヤダ!」と手で顔をパシッとやる絶妙のシーンや、その前の「秘密の方がどきどきするじゃない」「知りたい?私の秘密?」のシーンを見ると、朔よりも経験を積んでいる感じで、まったくの経験がないようには見えませんが、どうでしょうか。
 女優綾瀬はるかとかぶってしまいますが、2話で智代が嘆く「私たちっていつも女どうしで帰っているよね」のシーン(男女ペアで帰っている方が多い)のように、中高生が男女で一緒に下校するくらいの付き合いはよく行われている地域のような気がします。
(余談ですが、朔は女の子と付き合うのは初めてのようです。妹に「ガム太郎と呼ばれてるよ」といわれるシーンで、父親が「へえー」と言ってます。(余談の余談ですが、これってトリビアの泉にかけてるんでしょうか))

皆様のまじめな議論の最中に不真面目なことを書いてしまい、すみません。


まじめな話に戻ります。
 亜紀が2話で真に「私いつまでがんばればいいの」と怒って言うシーンがあります。
 想像ですが、小学校でも「がんばればあとが楽だから」といわれ、あまり友達と遊ぶことも許されず、学校が終わったら家に帰って予習復習を何時間もすることを義務付けられ、中学校でもまた「がんばれ」といわれ、同じことの繰り返しで、また高校になってもまた「がんばれ」といわれ、自宅で受験勉強を毎日家に帰ってから寝るまでの間することを命じられ、それがいつまで続けばいいのかと圧迫感でいっぱいだったのではないでしょうか。(5話で、仲間と騒いだことがない、友達がいなかった、キャンプにも行ったことがない・・・ということが語られています)
 子供にとっては、人間らしい生き方を押し殺して家畜のように生きるしかないことであり、十分不幸な話だと思います。受験勉強加熱で自殺者も少なからずいた時代ですし。
...2005/06/14(Tue) 02:12 ID:UAnag9i6    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:にわかマニア
 「亜紀が2話で真に「私いつまでがんばればいいの」と怒って言うシーン」は,その後,抗がん剤が効かなくなってきた頃,病院での父親の回想シーンにも登場しますね。一方,アジサイの丘での会話では「がんばらなくてもいいって言われたの初めて」と言って亜紀は泣き(視聴者を泣かせ)ます。
 ここでの「無理して自分でない自分を演じる」という意味での「がんばる」というコトバの使われ方については,既に別スレでも取り上げられてきたところです。
 これを念頭に置きながら,病名を知ってしまった後の診察室でのやりとり(第7話)を見ると,「完治はありうるのか」という患者の質問に対し,医師が「がんばり次第」と答えているのが意味深に見えてきませんか。
...2005/06/14(Tue) 04:12 ID:dOO9SsRc    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:say
あ、地震だ。結構長く揺れてる。

亜紀は恋に恋しているようには見受けられないのと男子に気後れするタイプでもないので、1つを除けば描かれている亜紀の行動をもって男子と付き合うのが初めてなのかの判断は難しいように思います。
例外は安浦にキスされた時の行動でしょう。キスの経験くらいはありそうですね。

ところで亜紀の嘘をつかなければならない状態の要因は真にあると思います。
思うがまま生きようとする性分で押さえつけられているというのはそれだけ強い力が働いていてそれに逆らえないと言うことです。
真の求める「がんばる」というのは成績だけではなく学校での態度もそうでしょう。
良い内申書を貰う為にはどうあるべきか考えた末が学校でも嘘をつくという事なのだと思います。
...2005/06/20(Mon) 01:40 ID:9/LZylyg    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:にわかマニア
 図書室での安浦君との一件とそれに続く職員室でのシーンから,亜紀がどこまで異性との交際の経験があったかを読み解くのは難しいかもしれませんね。安浦君が直接物理的行動に及んだ際,払いのけるまでに若干の時間差がありましたが,とっさの時に全身が金縛りにあって悲鳴すら出ないという状況だったのかもしれません。
 それよりも,サクが突っかかっていった時や,教師に事情を聴かれた時の亜紀のスタンスは,「加害者を告発する被害者」ではなく「何とか誰も傷つけずにその場を収めたい」ということで一貫していました。これも,「もめるのが嫌」だから「嘘をついて」という性格を現しているのでしょう。
 こういう性格が父親に起因しているという点は,皆さんのおっしゃるとおりだと思います。

 余談ですが,サクの父親が「へえー」と言うシーンでは,もちろん「トリビア」が浮かんできましたが,第2話の「知りたい?私の秘密?」では,「事実は小説よりも奇なりと申しまして・・・」という高橋圭三アナの名調子が浮かんできました。古いなァ〜(^^ゞ
...2005/06/20(Mon) 14:28 ID:F6vw4xCw    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:しお
書き忘れていました。
あじさいの丘に登るシーンでスカートを2回転分上げて、動けなくなった朔をまた走らせてしまうシーン。これも、朔より亜紀のほうが経験があり主導権を握っている・・・という書き方だと思います。
...2005/06/23(Thu) 00:20 ID:7WhwPiLE    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:にわかマニア
 原作,映画,ドラマを通じて,亜紀の方が主導権を握っているというか,一枚上手という感じであることは確かです。ただ,世の中には「耳学問」というコトバもあるように,それが自身の経験に裏打ちされたものか,雑誌や友人との雑談の中から仕入れた知識なのかは即断できないと思います。
 確かに,亜紀の描かれ方は「恋に恋している」という感じではありませんが,さりとて,「恋に対する免疫ができている」という感じでもないのです。もし,免疫ができていたら,あそこまで熱愛(熱愛と純愛は立派に両立できると思います)に発展したでしょうか。
...2005/06/23(Thu) 01:24 ID:4Oszrlhs    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:say
そういった経験が無くても、パンツは一瞬見えたくらいなら気にしない女子もいるし、恥ずかしながらも好きな人が見て反応しているのが嬉しいといった女子もいるんで難しいところです。
図書館でのシーンは表情を見ている限り一瞬頭の中が真っ白になって、次にどうしたらいいのか少し迷って突き飛ばしたという感じですね。
その直後の行動を見ても唇を拭く事をしないし、サクに飛びかかっているのをやめるよう言っている事からしても驚きつつも冷静でファーストキスを奪われたようには見えないんですよね。
...2005/06/23(Thu) 01:50 ID:jiH7v7dw    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:say
恋に対する免疫と言うより、恋に対して醒めてはいないし、綾瀬さんのコメントでも「サクの優しさにどんどん好きになっていった」というものがありましたが、本当の恋に出会えてより強い想いへと変化していったのだと思います。
...2005/06/23(Thu) 10:53 ID:QvJ7veyQ    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:にわかマニア
 神様がバランスをコントロールすることにより,最終的にはプラスマイナスゼロで帳尻が合うようになっているという夢島で披露された亜紀の人生観は,「一介のファン」さんのおっしゃるように,ある意味では,その後の闘病生活の中で真島から教わった「何かを失うことは何かを得ること」という見方を先取りするものと言えるのかもしれません。
 さて,この「何かを失うことは何かを得ること」という場合,前段の「何かを失うこと」というのは,本人の病気という形で,既に誰の目にも明らかなものとして提示されています。しかし,その一方で,後段の「何かを得ること」というのは,かなり意識的に捜し求めた結果として獲得されるものという位置づけになっています。これは,見方によっては,病気という自らの置かれた状況を受容する過程で,どのように自らを納得させていったかの一コマと見ることもできます。
 その上で,改めて「プラスマイナスゼロ」発言について吟味してみましょう。ここで例として提示されているのは「幸福」から「不幸」への転落です。病気という「マイナス」を突きつけられた人が何かの「代償」を得るという構図ではありません。
 これは,夢島は闘病生活に入る前だから,具体的にそうした現実を突きつけられている訳ではないけれども,精密検査の呼び出しを受けたという不安を「不幸への転落」ということで象徴的に表現し,併せて,闘病生活に入ってからとの対比ではアプローチが逆になることを「反復の構図」も持ち出しながら強調しているのでしょうか。
 このあたり,皆さんは,どのように感じていらっしゃいますか。
...2005/07/01(Fri) 21:58 ID:NO7Hbb.2    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:うてきなぷりぱ
 プラスマイナスゼロの件ですが、幸福と不幸はいつも隣り合わせで紙一重だと私は考えています。夢島以降の展開から考慮しても、幸福から不幸への移行を暗示させていることは間違いないと思います。でも、何故ここで「あの世」の話なんでしょうか。そういえば、食事のシーンで、朔太郎の料理のうまさに、「おじいちゃんで偉大だね」。ドラマでは割愛されてましたが、おじいちゃんの話が出たのではないでしょうか。その流れからあの世の話になったのではないかと思います。朔太郎の存在して欲しいという答えに対して、その存在を否定した亜紀。「亜紀は神様とか信じなそうだ」。その後亜紀は、突然笑顔で、朔太郎の隣に寄り添いました。どうしてだろうと色々考えてみたのですが、私は亜紀は、生物の先生の出会いをきっかけに、亜紀なりの死生観を持っていたと思います。弔辞の中で、食物連鎖等を通してこの世に存在する物に何一つ無駄な物はないことを学んだが、この気持ちを言葉にできず、あの詩を朗読しました。
ソラノウタのもとになったこの詩の意味をその時は理解できなかったのかもしれませんが、朔太郎の祖父の死を通して少しずつ理解していったのでしょうか。
 夕食後に、自分の夢を語り「亜紀らしい」と朔太郎に理解してもらい、カメラマンとして同行して亜紀を手伝いたいと言ってくれた。そして、自分が神頼みをしないということも見抜いていた。自分のことを理解してくれる朔太郎という存在に幸せを感じたのではないでしょうか。そしてとどめは幸せの半分を亜紀に回すという一言
。神様がコントロールするまでもなく、幸せは不意にやってくる。だから途中で言いかけたこともある意味どうでもよくなったのかもしれません。とにかく夢島での亜紀は、病名不明の自分の体調への不安と、朔太郎とつかの間の幸せが行ったり来たりしているところが感じられますね。
...2005/07/02(Sat) 13:35 ID:7DlX9VAU    

             Re: 夢島で亜紀が言いかけたことは  Name:にわかマニア
 あの世や神様についてのやりとりは,原作では,サクが祖父から墓あばきを頼まれた直後の場面で登場します。授業中に議論に熱中して,廊下に立たされてしまうというオマケ付きですが・・・
 この会話は,後に亜紀を喪うということでサク自身にも降りかかってくるという展開も含めて,物語の核心部分に触れる話題なのですが,ドラマでは,ちょっとひねった再現の仕方をしています。
 つまり,サクに写真館に連れていってもらうことで,2人で祖父の願い(泣き落とし的猿芝居に「狸ジジイ」と言われましたが)を聞かされたドラマでは,その直後の会話は純愛談議が中心になっています。むしろ,純愛談議に特化することで,「相手をありのままに受け止める」という第2話ラストのシーンにつなげているとも言えます。
 そして,この時に言わば「冷蔵庫にしまった」来世談議をいつ解凍するのか,その場として選ばれたのが夢島なのですね。ドラマ版のサクは,煩悩にとりつかれセクハラ発言を繰り返す原作とは違うピュアな存在として描かれていますから,夢島での会話に原作のような不純な動機に基づく「セクハラ的英単語クイズ」は無用です。時空の隔絶された無人島という空間といい,体調の異変に加えて精密検査の呼び出しを受けたことによる不安といい,ここに来世談議を持ってきたのは絶妙の配置という感じがしませんか。
...2005/07/02(Sat) 21:47 ID:ZL5EUlDo    

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