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第1話 この世の果てで愛を唄う少女

.#01考察チャットの参加者 [3名]

ふみ> 男|22才|学生
taki> 男|33才|コンピュータSE [HP]
葵> 女|会社員

.考察チャット編集ログ(2000年1月30日討論/編集担当:ふみ)
・1話の構成について...
・愛は消えないんだよ!なくなったんなら、最初からなかったんだよ...
・亘とすみれ...
・男女のエゴ観...
・すみれのエゴ...
・亘はエゴイスト?...
・生と死における愛...
・1話の感想...

■1話の構成について...


ふみ> 1話は他の話に比べて悲しい終わり方じゃなかったですよね。
taki> あ、そういえば>1話
葵> なんか、心にすっと入り込む終わり方だったよね>第1話

葵> あの第1話は、もちろん、「話」としての感動もあったんですが…、「ドラマづくり」という観点でも、非常に「上手い」と思わせられるものだったな、と。
taki> ほう>葵
葵> つまり、この「世紀末の詩」というドラマは、こういう作り方(世の中に対するスタンスや価値観も含め)でいくよ、という方向性を、見事なまでに打ち出している。しかも、それが、「この世の果てで愛を唄う少女」というドラマを語りつつ、行われているってことで、すごいなぁ、と。
ふみ> 僕はちょっと面食らってしまった(^^;>幽霊
葵> うん。そのインパクト(幽霊)を使われることによって、視聴者は、すみれの愛や、野亜のセリフに揺り動かされ、「第1話」としての感動を覚えながら、気がつくと、もう、「世紀末の詩」という世界に入り込まされているでしょ?
taki> そうだね。そこから「愛」を否定できるプラットホームをつくってきた>葵
ふみ> 逆に、1話で幽霊出てきたからひいたって人多かったんじゃないかな?周りに1話見てやめたって人多かったんだけど。
taki> あ、そうみたい。でも、成功したとみてますし、さらに重要ではないとみてとれるしね>幽霊
葵> うん。逆に言えば、あそこで「世紀末の詩」というドラマの世界に入り込めた人は、素直な感動を得られるし、野亜のセリフ、教授のセリフを、素直に受け止められる下地を作ってもらったことになるんじゃないかな?
taki> 逆にこんなので引く人は「見ないで」って牽制だったかなあと。
葵> そう。ツールとして、「幽霊」はアリだった、というだけで(笑)

ふみ> 正直なところ、1話はあまり感動しなかったかも。
taki> あ、見直して涙ぐんでましたけど(笑)
葵> 重要なのは、すみれが語り、野亜が受け止めた「愛」のかたちだったんじゃない?
taki> そうそう。そこに1話はすべて集約されるね>葵
ふみ> でもなんか暖かい気持ちになれた(^^)
taki> あたたかいですか…。僕はやや、きついかなと。
ふみ> 2話以降はキツかったけど…
葵> すみれと野亜の交流があったかかったんじゃないかな…>taki
taki> あっ、そうか。人に冷たい自分がきつかったのかな?そこに目がいかないのは。
葵> まぁ、やや反則ワザに近い(笑)「幽霊」を持ち出しちゃったんで、それ以上、キツくできなかったんでしょうね。第1話は…>ふみ
ふみ> なるほど>葵
taki> だんだん、きつくなって、涙の嵐(笑)
葵> 初回ってことで、一応、状況説明をバックボーンに流しつつ、って形を取らないとならないから…控えめにならざるを得ない…かな。キャラクターの設定とかね。

■愛は消えないんだよ!なくなったんなら、最初からなかったんだよ...
taki> なんといっても、「まめぐ」(笑)
葵> 可愛かったね〜(笑)>まめぐ
taki> 「愛は消えないんだよ!なくなったんなら、最初からなかったんだよ!」ですかね。
葵> うん。第1話から、もう、各個人の「愛」に対するスタンスが、絶妙に示されている…>まめぐのセリフ
taki> このスタンスから、考察始めるべきだ。みたいな(笑)>まめぐセリフ
taki> でも、これはスタンスだけかな?>まめぐセリフ
ふみ> スタンス?
葵> あ、そう。主人公が「情けない」ってスタンスもすごかった。しかも、彼起用した上で(笑)>ふみ
taki> あ、キャラクターとして「愛」をこう見ている。だけってことかな?それとも、「愛は消えない」のか?
葵> 「愛の実存」は、ドラマ全体のスタンスだと思うな…
葵> それを問いかけていくドラマなんだ、っていうのを、彼女に言わせたんじゃない?>まめぐのセリフ
ふみ> あ、そう思う>葵
葵> 第1回から、その問いかけを視聴者自身にさせちゃうくらい、力のあるセリフだった。
taki> そうね。これ以上ないっていうぐらい強烈なセリフだね>愛は消えない

■亘とすみれ...
taki> 男として、「悲しい思い出」を聞いてもらうのは嬉しいなあ。でも、男のエゴかな?(笑)
葵> 男性でも、「悲恋の思い出話」って、浸るものですか?>男性諸氏
taki> 浸ります。しばしば。(T-T)
ふみ> 浸る?僕はあまり浸らないようにしてるかな…
葵> 野亜のトラウマを語らせるためだけに、婚約者に去られた話をすみれに語ったんじゃないのかと思ってたんだけど…(^^;)
ふみ> 僕もそう思いますよ>トラウマを語らせて…
葵> 野亜が、「愛の実存性」について自問自答していく…答を見つけようともがくきっかけになったわけでしょ?>婚約者に去られた話

葵> まぁ、すみれが「聴いてくれた」「涙してくれた」ことが、野亜にとっては重要だったみたいだけど…(^^;) じゃあ、すみれが自分の愛を語る「だけ」だったら…?「たら」「れば」はあり得ないけど…野亜は、すみれの「愛」に共感しなかったかも?と思う?>ALL
taki> 共感しない。一切>すみれが自分の愛を語る「だけ」
葵> それじゃ、独り善がりだもんねぇ…>語る「だけ」
taki> あ、でも初めは同情だから、共感するなあ。
taki> でも、すぐ嫌になる(笑)
ふみ> うーん、、、やっぱ待ち続けてるってとこは共感したんじゃないかな?
葵> 「続いていく」がキーワードだったわけですよね、第1話で語られた「愛」は>ふみ
ふみ> あぁ、そうですね>続いていく
葵> 同情だけだったら、すみれに連れて行ってもらおうとは思わないでしょ、野亜は>taki
taki> うん。でもなにか違うんだなあ…。

葵> すみれと同じ場所へたどり着きたかった…違うかな?>連れて行ってもらう
ふみ> 同じ場所かー
葵> というか…すみれと同じにならないと…真実の愛は語れない、って感じてたような気がするんだ。あの時の野亜は>ふみ
taki> それは、ちょっと待って。どうだろ?>すみれと同じにならないと…真実の愛は語れない
ふみ> でも野亜を連れて行こうとするすみれに愛はないですよね。
葵> いや。ひょっとすると、教授や里美もそう思ってたかも。純粋性、という意味でね…>ふみ
taki> あ、でも最後に去るときに愛情は感じたね>ふみ

taki> 単純に見れば、傷のなめあいなんだけど…
ふみ> 同感>傷のなめあい
葵> それじゃ自己完結だね…傷の舐め合いも、野亜を連れて行こうとするのも…
taki> それが、結論として1人で逝ったってことなのかな?>葵
ふみ> 野亜の真摯な気持ちに打たれたんだよね>すみれ最後
葵> そう?自分の愛が肯定された事で満足したのかと思ってた…>すみれの最期
taki> あ、それは俺としてはふみに同感>葵
葵> う〜ん…「一人で逝った」のは、「幽霊」じゃない、生きた人間である野亜に、自分の愛を語り継いでいってもらおうと思った、ってことなのかな、と…>taki
葵> だって、あのままじゃ、すみれの愛は、教授や里美には感じられないもので終わっちゃうでしょ?
taki> 「もう愛を実現できる立場じゃない」の認識かな?>葵
葵> 「実感」として、野亜が語り継いでいかないと…うん。「この世にいない存在」なんだから。すみれは>taki
taki> 「もう誰でもいいの。ただ私は一人じゃ寂しくていられない…」に続いて、「私わかってた」ってセリフにつながると思うけど?
葵> 寂しくていられない=自分の愛を誰も実感してくれないって構図が見えてこない?
ふみ> 難しいなー(^^;
葵> 「愛」は、自分一人で抱えていればいいものじゃない、ってこと。
taki> でも、それは言葉遊びっポイよ>葵
葵> 「生きているもの」が育むものだって、最後は言いたかったような気がするな…>すみれが野亜に託して逝った

ふみ> でも亘は実感してくれたから、すみれは成仏できた?
葵> いや。野亜が実感しただけじゃ、満足できないでしょう。やはり、受け継いでいってもらわないと…>ふみ
ふみ> 僕は、亘に託すっていうよりは、自分の思いが浄化されたから逝ったって感じかなぁ…
taki> うん。ふみに同感。これは男女間の差かな?
葵> う〜ん。ざっくり言われちゃったな…<男女の差異
ふみ> 託して逝ったと解釈したら、亘を連れて行こうとした一人よがりなところまで肯定されてしまうような…?

■男女のエゴ観...
葵> 確かに、女のエゴを感じちゃったとこ、あるね>すみれの最期
taki> え?!?最後に?!>女のエゴを感じちゃった
ふみ> 最後(逝く時)のすみれは素直だと思った…
taki> だね。やはり男の見方なのか?>最後、素直
葵> 「満たされて逝く」のが、エゴだな、と。「素直に逝った」のは、私も感じたけどね、その素直さがエゴだな、と…>ふみ
taki> 素直さがエゴ…。理解できないけど…。
taki> 自らの願いが叶った。(満たされて逝く)はわかるけど、かなり見方ひねくれてない?(笑)>葵
葵> はい。ひねくれてます(笑)>taki
葵> 野亜は真摯に、連れて行ってもらいたかった。でも、それを、自分の愛を託すために遺していっちゃった…遺された野亜は、辛くない?>taki
taki> うん。結果的にね。でも、葵はそれは「エゴ」ととらえてる。でも、つらいなぁ。それがエゴなのか…

ふみ> 野亜はすみれが一人で逝くのはかわいそうだから、同情して一緒に逝こうとしたんですよね?
葵> え?そうなの?>同情で一緒に逝こうとした
taki> そう、命を懸けた同情。
taki> そして、亘は自らを癒やそうとした。あ、これ男のエゴか?
葵> いや…野亜はすでに癒されていたでしょう。話を聞いてもらって涙してもらった時点で>taki
taki> あ、そっか。もう終わってたんだな。そのお礼もあったかも?>癒やされてた
葵> 「自分だったら、百万回恋してもたどり着けない真実」にたどり着いているすみれに、同化したかった…違う?>一緒に逝く
葵> ああ、それだと、「いいんだよ…」のセリフが浮くか…>同化したかった
taki> あ、願望として存在したね。亘の中に>葵
ふみ> うーん、同化しようとするほど亘は逃げてないかなぁ…
ふみ> それ以前に、すみれは愛にたどり着いてたと言えるのかな?
葵> その議論は無意味かな…「第1話で、呈示したかった愛の形」=「すみれのたどり着いた愛」だとすればね>ふみ
taki> うん。ですね…>葵

■すみれのエゴ...
taki> やっぱ、最後でね、すみれのエゴはどう思う?
ふみ> 僕は、野亜を連れていこうとしたとこにすみれのエゴを感じたけど、それぐらいかな…
葵> なるほどね。でも、逆なんだ…>ふみ
ふみ> 逆ですか(^^;
葵> いや。逆でもないな…どっちも、かな…連れて行くのも一人で逝くのも、エゴ、かな?
taki> エゴエゴじゃ〜ん。どうなのよー(笑)
葵> や。愛は遺していかれるけど、エゴは去らねばならぬ、という…強引?(笑)>taki

taki> 愛を共感した相手だから、逝くのは必然だったのか?
葵> 教授に純粋であるといわれた野亜と、超常の存在であるすみれが、愛を共感した…ってこと?>taki
taki> そうそう>葵
taki> だが、存在の違いが2人を分かつ。

ふみ> なんで一人で逝くのがエゴになるんですか?って僕は思っちゃう。
葵> 遺される側の痛みを思いやらないから…(T-T)>ふみ
ふみ> なるほど…
taki> ああ、自己満足を満たしたからでしょ?
葵> そうそう。自己満足を満たせたから、ああ、もういいわ、さよーなら、みたいなとこが…(^^;)>taki

ふみ> じゃあすみれはどうすべきだったんですか?
葵> でも、ほら、エゴはあっても、「愛」は遺していったでしょ。野亜の中に。それでいいんじゃないかな?
taki> いやいや、エゴが論点(笑)>葵
葵> 「エゴ」に対する嫌悪感はあっても、それは納得できるもの>愛を遺していく
taki> とりあえず、エゴは愛ではない。ってことなんだけど…

■亘はエゴイスト?...
taki> 亘はエゴじゃなかったかな?
ふみ> うーん、違うかなぁ…
taki> これは、微妙なとこかなと…
葵> うん。微妙だね>野亜のエゴ
ふみ> 違うと思いたい(^^;
葵> 「一緒に連れて行って」ってとこでしょ?>エゴがあるかないか
taki> そうそう>「一緒に連れて行って」
ふみ> 冒頭の自殺の延長みたいな感じなのかなぁ…>一緒に連れて行って
taki> うーん。どうだろう…
葵> 婚約者の愛を喪ったから、という自殺と、真実の愛へたどり着きたい、という自殺…かなぁ…似て非なるものだね>ふみ
ふみ> よくわかんなくなってきた(^^;
葵> エゴイズム=利己主義って規定しちゃえば?もう、割り切って>ふみ
ふみ> はい…
taki> 結局、同情はエゴであり、それを打ち消すためにすみれとともに逝こうとした。これが亘の結果だろうか?
葵> あの瞬間、自分だけが良ければいいって、野亜は思っていたかどうか?だよね>taki
taki> そうそう。そしてそうじゃなかったハズですね>葵
葵> 多分、野亜もすみれも、「愛」を信じさせてあげたかった…とすれば、エゴじゃない、ということになるかしら…
taki> あ、そうか。その視点に立つとね>葵
葵> だって、「愛(の実存性)を信じられるかどうか」ってことがテーマでしょ?>世紀末の詩
ふみ> そうですよね。

■生と死における愛...
ふみ> あ、石橋保は事故死したすみれのことをずっと想っておくべきだったんですかね?
葵> ふみはどう思うの?
ふみ> 僕は保くんに同感かなぁ…(^^; 死んだ相手をずっと思い続けることができますか?2人とも若かったし…
葵> あれだと、「愛」は対象が目の前にないと、続けられない、って言い切られちゃってるみたいで、辛いんですけど…
taki> ですね。愛はうつろうものでしょうが…
ふみ> 言いきってはいないんじゃ?
葵> それは、ドラマ全体のテーマでもあるね。「愛」は生きている者こそが紡ぐものだって言う…>ふみ<死んだ相手を…
ふみ> でもこれは7話のテーマともかぶるかもしれないですね
葵> そうね>ふみ
葵> すみれは、死んでいたから(時間が停まっていたから)、想い続けられたのかも…
ふみ> そういえば最終話にも…>死んだ相手を
葵> だから、ドラマ全体のテーマとかぶってるって(^^;)>ふみ
葵> つまり、第1話には、この「世紀末の詩」のテーマが、すべて込められ、呈示されていたってことでしょうね。

■1話の感想...
葵> もう、ここから先、11話全体のテーマを叫ばれてしまって、他のことが考えられなくなった第1話だったなと思います。

ふみ> たとえ同情から生まれたものだとしても、命をかけた野亜の真摯な気持ちは、すみれだけでなく視聴者をも暖かい気持ちにさせたと思います。

taki> 愛に対する真剣な姿勢。それに圧倒された回でもあり、生死をも超越しているのが「愛」と感じました。

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