ふみさんの言うようにスワンレイクと違って読みやすいと思いました。
ウサニが喋りだしたあたりからウサニが凄く可愛くて、
二人のほのぼのしたやり取りはもっと見たかったです。
でも読みやすいと言ってもやはり難しくて
一度読んだだけでは全体を捉える事はできないです。
ふみさんが言う遺伝子レベルの浮気の仕組みとか・・。
子供を作る目的以外でセックスをするのは人間だけだと言う
言葉がでてきましたね。だからみな変態なのだと。
動物は子供を作る目的以外では交尾をしないと。
最近テレビにでていたんですが、
人間にとても近いと言われているサルの『ボノボ』は
人間以上にセックスに浸かった生活をしています。
(一時間半に一回のペース)だとか・・
もちろん子供を作る目的では無く、食べ物や群れのなかで
争いが起きないように円滑に集団生活をおくるため。
この話を聞いてSEXとはなんなんだろうなと思いました。
ウサニには肉体が無いからイレモノを否定しなければ
愛に結びつかないのだけど、少し寂しい感じがしました。
生物学的な難しい話は僕にはわかりませんが、
イレモノにかならず飽きがくるのは事実ですよね。
その飽きが来てからこそが愛のはじまり。
だけど男はそこから愛のはじまりを歩むのではなく
別の肉体(浮気)へと向かってしまう。だから愛には辿り着かない。
書いてて頭がこんがらがって
何が言いたいのかまとまってないですね・・
もう一度考えながら読みたいと思います。
でも期待通り野島さんらしい小説が読めて嬉しかったです。
最後のほう女性の気持ちを代弁(?)する
『ネェ、ホントウに信じて良いの?・・』のあたりからの
野島節は読んでいて心地よかったです。