10話「愛を取り戻すため」感想
2008.03.18 Tuesday10話のテーマは人を信じること。
神山や直哉は誰のことも信じてないという、英治と正反対のキャラクターだけど、
英治が何かを犠牲にして差し出すことで、そんな人間不信の人物でも英治だけは信じられるようになる。
その自己犠牲に本物の優しさや愛情を感じるからでしょうね。
でも英治が一番大切にしているのが雫で、失いたくないからこそ実の親子ではないという真実から目を逸らす、というテーゼはおそらく世紀末の詩4話と同じ。
でも本当の愛情や信頼は、血の繋がりなんて関係ないんじゃないか?
真実を言えないのは、言って壊れるのを恐れている、つまり相手を信じてないからでは?
ということが試されているのでしょうか。
神山の登場で、暖かい利他的な英治、冷たい利己的な神山
という対比が生じて、神山が悪役みたいになっているけど
単純に言えば価値観や生き方の違いで、神山はそんなに悪い人ではないと思う。
このドラマ上の悪、物語を振り回して英治の生活を壊したのは紛れもなく院長なのに、
その点にあまり触れられないのが物足りなさを感じました。
結局、美桜の父も自分の手では救えなかった。
オペ中に美桜に対して首を振ったその姿には、初めて院長の人間的な弱さを感じました(´~`)