9話「衝撃!全ての真実」感想
2008.03.11 Tuesday------
お花屋さんは強いのね
俺はいいんだ
何にも執着しない
たやすく手放せちゃう
連れて逃げたってよかったのに
雫ちゃんのことも、私のことも
結局、誰も信じてない
誰も愛してない
(9話・美桜)
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ここにきてようやく「愛」そして「薔薇」にスポットが当たってきたのが嬉しいです。
英治は「俺はいいんだ」が口ぐせの利己心や欲望が希薄な人間で、
それはすごく「いい人」ではあるけど、誰かを深く愛することはできないんじゃないか?という問題ですね。
誰かを愛するということは、たやすく手放すことができずつまり相手に執着することであり、人と深く関わるということは、自分のトゲで傷つけてしまう可能性もある。
英治はルリの一件や虐待を受けた生育環境から(?)、人を傷つけることを恐れ、「愛の象徴」であり一方で「トゲ」を有するバラを意識的に遠ざけていたと。
でもこのドラマのテーマは「引きの美学」で、それが9話ではある意味否定されたわけで、残り2話で「愛」と「引き」がどう融合するのか気になります。